もう既に主宰・FICEから発表があったように、5月からAnBの本編、ぷれみあむぅ共に会場移転が決まりました。
本編は東高円寺ロサンゼルスクラブ、ぷれみあむぅシリーズは四谷monoと別会場での開催となる事も併せて発表がありました。
ここ数年のうちにAnBに参加された方にとっては、本編とぷれみあむぅが別会場での開催になる事に違和感を覚えるかもしれませんが、ぷれみあむぅシリーズで言うところの「芝浦編」以前はこれが通常でした。
つまり約6年ぶりに元の開催方法に戻るだけなのですが……。
そんなとっても昔話や、これからの先の話をする前に、3年8ヶ月にも及んだ神楽坂EXPLOSIONでのAnB……主にぷれみあむぅを中心に振り返ってみようと思います。
遡る事、2011年7月……。
あの大震災の日から4ヶ月あまりが経ったあの日、AnBは芝浦・StudioCUBE326から、神楽坂EXPLOSIONにその戦いの場を移しました。
芝浦からの移転理由は当時諸々あったそうですが、主宰と会場側の問題なのでここでは触れないでおきましょう。
これまでのだだっ広い芝浦から、老舗とは言え、お世辞にも広いと言えないライブハウス。
芝浦前の会場、四谷・Live inn Magic時代を知っている者として、まぁ開催出来ない事はないだろうけど……と、むしろそのキャパに不安を抱いていました。(失礼な話ですが)
そんな期待よりも、やや不安があった中で迎えた、神楽坂初の「第21回イカすアキバ天国」
優勝したのは初出場だった、ひゞかな。
当時、結成して間もなかったけれど、見事に初出場初優勝という、新たな会場の船出に相応しいスタートを切ってくれたのを覚えています。
夜の「ぢゃ☆ベストテン vol.21」も熱い戦いが展開。
しかし当時はまだ10組揃っていなくて、脱落システムも稼動していなかった頃。
だけど前年最多勝のnoisyに、当時は新興勢力だった大和撫子、更に帰ってきたばかりのYUIMINOが絡む三つ巴の対決構図は客層のハートを熱くさせてくれました。
この時は二連覇中の大和撫子を抑えて、noisyが通算6回目の優勝を飾り、神楽坂初の王者として名を残しました。
こうして始まった、神楽坂での熱き戦い……振り返れば多くのドラマが生まれました。
2011年から2012年にかけて……。
昼は四谷、芝浦時代から出場をしていた出演者が悲願を成就する一方、神楽坂になってから出演をした新興勢力が現れ始めた時期でもありました。
前者の代表格は森永まみ、小泉千秋、みく16歳など……。
芝浦時代は苦杯をなめ続いたものの、神楽坂になって一気に結果が出た出演者が多い印象です。
しかしこの中で極めつけといったら「第28回」優勝のゅん((・∀・))ゅんでしょう。
それこそ四谷……「第一回」から出場を続けて、4年9ヶ月、11回目の出場で優勝なんて、アキ天史上、最大のドラマでした!
また小泉千秋が脱落システム発動後、初の「返り咲き」を決めているのもこの時期です。
後者の代表格はまかべまお、Ma:rchen-holic*など……。
某別の投票制ライブで実績があったまかべまお……昼は順調に勝ち抜いたけど、その後、夜では長く苦戦が続く事になります……。
そしてこの界隈で当時、無名に近かったMa:rchen-holic*は「第25回」で優勝。夜では長く下位で苦戦するも、崖っぷちを凌ぐその姿がは、やがて神楽坂のAnBにおいては無くてはならない存在……「神楽坂の象徴」へと変貌していきます。
夜の「ぢゃ☆ベストテン」は神楽坂移転当初はnoisy、大和撫子、YUIMINOの三つ巴。
2011年の年間最多勝は大和撫子(3勝)だったが、神楽坂での3戦に限ると、3組で優勝を1回ずつ分け合う結果となり、まさに「三強」を形成していました。
しかし2012年……大きな変化が起きる。
出演者が11組に到達し……遂に稼動した「脱落システム」
このシステムで初の脱落となったのが、FICEと共にvol.1から出場を続けていた、悲しみいちご商会(旧・いちご姫withいちごダンサーズ)だった……。
その前の回(vol.24)にて卒業を宣言したとろ美に次ぎ、立て続けにこのイベントを最初から支えてきた出演者が去る事になり、時代の移り変わりを感じさせる出来事となった……。
その後、この脱落システムにより、YUIMINOもこのイベントを去る事となり「三強」の構図はここに瓦解。
気がつけば大和撫子が2012年は上半期完全制覇を含む四連覇で早々に2年連続の年間最多勝を確定。
残り2回こそ、みく16歳に連覇で完全制覇は阻止されたが、大和撫子が「絶対女王」として君臨し始めた時期でもありました……。
2013年……芝浦時代の名残は徐々に薄くなっていく……。
昼の優勝者を見ても、返り咲きを決めた、森永まみ、小泉千秋以外の4組はいずれも神楽坂からの挑戦者たちだった。
しかも「第31回」優勝のLiarを除く、桑名美沙子、デカシャツ喫茶、石戸なつみはいずれも2013年から挑戦開始組。
昼から夜に勝ち上がる層は確実に変化が生じていた……。
しかし夜では、その流れに抗うかのように芝浦勝ち抜け組が奮闘していた。
vol.30……解散を目前に控え、この回で卒業となったnoisyが「有終の美」を飾った。
その後の3回……同じく芝浦勝ち抜け組である大和撫子が三連覇を達成。早々に3年連続の最多勝を確定させた。
だがvol.34で森永まみが初優勝すると、その次のvol.35で優勝したのは……初ランクイン初優勝を果たしたデカシャツ喫茶の二人だった。
このデカシャツ喫茶の存在が神楽坂後半期での中心になっていく……。
一方、この時期脱落している出演者もバラエティに富んでいる。
前述の森永まみ、小泉千秋のような苦労人もいれば、前年勝ち抜いたばかりのRED★iなどバラバラ。
だけど一番の衝撃はなんと言ってもvol.35のFICE脱落だっただろう。
この瞬間「ぢゃ☆ベストテン」のオリジナルメンバーは遂に全組いなくなった。
そして気付けば、芝浦勝ち抜け組も大和撫子、一組になっていた……。
2014年から今年の1月までにかけ……
昼夜とも、新時代の幕開けを迎えた……と言って過言ではないだろう。
昼は次から次と出てくる、新たな出演者に優勝者が溢れた。
MicA、ゆきまちのように神楽坂になってからの挑戦者が優勝するようになったり、江織杏、29-Qなど初出場初優勝の出演者も頻繁に出た。
一方で「三代目シルバーコレクター」神戸忍、「二代目ブロンズコレクター」藤堂はなが現れ、神楽坂から挑戦を始めた組で跳ね返される者も数多く現れ始めた。
片や、一度の脱落でも再挑戦して返り咲く風潮も生まれ、実際、石戸なつみ、みく16歳は一発での返り咲きを決めている。
主宰・FICEは再挑戦しても勝ちぬけていないが、夜への返り咲きを虎視眈々と狙いつつ、新しい出演者への壁となって存在感を発揮している。
夜も大きな変化が現れた。
前年まで最強の女王として君臨していた大和撫子の新たなライバルとして、デカシャツ喫茶が立ちはだる!
大和撫子も意地を見せ、2014年も2回優勝を上げた。しかし……デカシャツ喫茶がそれを上回る4回の優勝を果たし年間最多勝を獲得。
一つイベント史において大きな区切りを迎えた……。
だがこのままデカシャツ喫茶の天下到来……とはいかず、2015年、これまで3年間優勝が無かったまかべまおが初優勝を飾った!
そして2015年3月……。
移転して3年8ヶ月。
神楽坂で行われる23回目の戦い……「第43回イカすアキバ天国」「ぢゃ☆ベストテン vol.43」は暖かな春の日に行われた。
「第43回イカすアキバ天国」を優勝したのは、前年から数えて5回目の挑戦で栄冠をもぎ取った三木悠莉。
ポエトリーリーディングを生業としている「詩人」として、初の優勝を飾り、夜への切符を掴んだ。
「ぢゃ☆ベストテン vol.43」はまかべまおが連覇を達成。
これまでの雌伏の時が嘘のように、勢いに乗っている。
そして約3年に渡り出演を続けた「神楽坂の象徴」Ma:rchen-holic*が脱落となった……。
……こうして神楽坂における、AnB ぷれみあむぅシリーズは全ての戦いを終えた……。
あっという間の3年8ヶ月。
だけど気付けば、四谷・Live inn Magicと、芝浦・StudioCUBE326を合わせた期間よりも長く……神楽坂は数々の戦いを見守ってきました。
そして多くの感動と衝撃、汗と涙、笑いが神楽坂で生まれました。
空気が薄くて、死に掛けた事もあった!
夜の物販の移動が、狭くて大変だった!
ちょっとトイレが臭かった!
……だけど、いつしか神楽坂は二ヶ月に一度の戦いが行われる「聖地」として……いつも多くの出演者と、多くの客に愛されました。
戦いの舞台は約6年の歳月を経て、四谷に戻る。
だけど神楽坂の地で成長し激戦を繰り広げた多くの出演者たちは、四谷に移っても新たな地で素晴らしい戦いを繰り広げてくれるでしょう。
ありがとう、神楽坂EXPLOSION!
神楽坂での日々を、我々はきっと忘れない!
●「ぢゃ☆ベストテン」vol.21~43全出演者
・FICE(vol.21~35)
・悲しみいちご商会(vol.21~25)
・とろ美(vol.21~24)
・noisy(vol.21~30/優勝:2回)
・YUIMINO(vol.21~27/優勝:1回)
・美弥乃静(vol.21~29)
・大和撫子(vol.21~43/優勝:10回)
・うさぎのなみ平(vol.21~28)
・ひゞかな(vol.22~39)
・森永まみ(vol.23~31、33~43/優勝:1回)
・まかべまお(vol.24~43/優勝:2回)
・小泉千秋(vol.25、26、28~33、36、37)
・Ma:rchen-holic*(vol.26~43)
・みく16歳(vol.27~41、43/優勝:2回)
・ゅん((・∀・))ゅん(vol.29~34)
・RED★i(vol.30~32)
・桑名美沙子(vol.31~43)
・Liar(vol.32~36)
・デカシャツ喫茶(vol.34~43/優勝:5回)
・石戸なつみ(vol.35~38、41~43)
・福井うらら(vol.37~40)
・MicA(vol.38~43)
・ゆきまち(vol.39~42)
・江織杏(vol.40~43)
・29-Q(vol.42、43)
●「イカすアキバ天国」第21回~第43回全出演者
【アキ天キング】
・ひゞかな(第21回)
・森永まみ(第22回、32回)
・まかべまお(第23回)
・小泉千秋(第24回、27回、35回)
・Ma:rchen-holic*(第25回)
・みく16歳(第26回、42回)
・ゅん((・∀・))ゅん(第28回)
・RED★i(第29回)
・桑名美沙子(第30回)
・Liar(第31回)
・デカシャツ喫茶(第33回)
・石戸なつみ(第34回、40回)
・福井うらら(第36回)
・MicA(第37回)
・ゆきまち(第38回)
・江織杏(第39回)
・29-Q(第41回)
・三木悠莉(第43回)
【入賞経験者】
・神戸忍(三代目シルバーコレクター/2位:4回)
・水木琴(2位:2回)
・清水舞美(2位:2回)
・スーパーアイドル☆Hico(2位:1回、3位:1回)
・姫乃たま(2位:1回/ゲスト:1回)
・姫ネエ(2位:1回)
・大島はるな(2位:1回)
・涼城えみ(2位:1回)
・藤堂はな(二代目ブロンズコレクター/3位:4回)
・荻野アサミ(3位:2回)
・おこ(3位:2回)
・響己(3位:2回)
・SuGAR MOON(3位:1回)
・終☆了\(^o^)/(3位:1回)
・Real(3位:1回)
・夢咲しいな(3位:1回)
・森山優(3位:1回)
・押上ハウチュ(3位:1回)
・ゅん((・∀・))ゅん(3位:1回)
・FICE(3位:1回)
・駿河侑夜(3位:1回)
【以下、出演回数順】
(出演回数:5回)
・天使病
(出演回数:4回)
・カンペキ猫娘主義
(出演回数:3回)
・かものなつみ
・中嶋ありさ
(出演回数:2回)
・☆ぴよひな☆
・遊佐麻友美
・CHANGE!!
・たこあき
・遥-yoh-
・萌華(仮)
・ダイエット・デス・スパイラル
(出演回数:1回)
・ちゅ~☆ちゃん
・あいむまりん
・広瀬ことみ
・らめる
・和ROCK
・ダークナースZERO
・little☆sugar
・麻宮マキ
・☆★朋★☆
・秋山えりか
・ぷらなりあ↑
・☆きあら☆
・CANDY★SPANKER
・ミ★pop
・ヒオキタマオ
・ミャフキィ*
・ソラ豆琴美
・ワクワクギルル~倭国乙女~
・ちゅちゅぶらんか
・HAL
・白珠イチゴ
・ARUHI
・りゅうき
・猫盛り
・ぎょうざっこ はるか
・鋼鉄姉妹
・山名純
・小日向由衣
・ひびえんでぃんぐ
・美奈鈴いぉ
(ゲスト出演)
・うさぎのなみ平(第21回)
※成績、出演回数は全て神楽坂時代(21~43)のみ反映しています。