【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.34』@神楽坂EXPLOSION
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
※このライブは9/21に行われたライブの模様です。
毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。
・AnBぷれみあむぅ presents 『第34回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-11626228945.html
昼はなーこ、涙(と笑い?)の優勝で幕を閉じましたが、速報上げたTwitter上では3位に皆、総ツッコミ(笑)
まぁそりゃそうなるわなぁ……。
でも優勝したなーこがちょっと不憫に思えたりする……。
しかしそんな昼の余韻もなんのその。
昼食を経て、夕方会場に戻った際には早くも人だかり。
この日も多くの客が夜の戦いの火蓋が落とされるのを今か、今かと待っていた……。
そしてこの日、この会場に集まった誰もが、一つの奇跡を目の当たりにするのである……。
風が秋を運ぶ時。
神楽坂にもまた風が新たな鼓動を巻き起こそうとしていた……。
初秋の一大決戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.34」の様子をレポートいたします。
●開演前
前述の通り、開場前から既に人だかりが出来ており、入場したのは大体開場5分くらい後。
その後も続々と入場となり、開演少し前にはもう会場が満杯に近い状態となる。
開演直前には入口付近でたまらないよう、少しでも奥に向かうよう声がけがされる。
そして開演時間……テーマソング「接吻 ~ハイパーダンサボーver.~」が流れる。
最前列の映像を映し出すスクリーン以外は、ほぼ満員の会場で手拍子が起こる。
映像を映し出すモニターに「ぢゃ☆ベストテン」の文字が現れ、爆発音と共に映像は燃え尽きる。
司会~ずの二人による諸注意、投票ルールの説明を経て、いよいよ本編開始。
34回目の「ぢゃ☆ベストテン」はこうして幕を開けた!
●本編
まず登場するのは、司会の田川さんから「4歳」の方々とファン層がいじられた、彼女たちである。
「4歳」……つまり4周年記念Tシャツに身を包んだ彼らにとって、そして何よりこれから登場する彼女たちにとって、遂にたどり着いた夜の舞台である!
・昇格組:デカシャツ喫茶
「第33回イカすアキバ天国」を圧勝して、遂に初陣を飾ったデカシャツ喫茶の二人。
満を持して、いざ「ぢゃ☆ベストテン」の初陣を飾る!
一曲目は「追想のディスペア」(いとうかなこ)からスタートする。
まぁここはほんの挨拶代わりと言ったところだろうか。
MCではヨツイさんも、普段どおりいこうみたいなコメントを残していたし……。
さて凄いのは、この後に控えているオリジナル。
二曲目「デカシャツ☆ナイト」
ここで一気に「4歳」の固定ファン層のボルテージは振り切れました!
いやぁ……おかやん。氏の楽曲のクオリティの高さはやっぱ凄い。
それにしてもデカシャツ喫茶の二人もファン層も、まるで以前から「ぢゃ☆ベストテン」に居たように、あまりに自然に会場の雰囲気に溶け込んでいた。
いや……溶け込んでいった。それだけ彼女たちのクオリティは最初から「ぢゃ☆ベストテン」の客層にすんなり受け入れられていたと考えていい。
そしてデカシャツ喫茶のクライマックスは最後に来た!
三曲目「before daybreak」
楽曲の良さはもちろんだが、固定ファン層の熱さは本当に半端じゃない!
イベント開始早々、モッシュが発動する熱さ!
それに便乗する固定層以外の客層。
デカシャツ喫茶が初登場にして、早くも会場に熱気の渦を作り出した瞬間だった!
これ以上無い、夜デビュー戦。
ステージが終わった後もしばらく、彼女たちの作り出した熱気の余韻が残っていた……。
まさに圧巻!
デカシャツ喫茶はこうして颯爽と、そして確かな熱気と共に「ぢゃ☆ベストテン」の舞台に舞い降りた……。
こうして昇格組のステージを終え、ここから前回投票を元にしたランキング。
まずは今回出場しませんでしたが……。
・11位:小泉千秋
前回2位からなんと9ランクダウン。二度目の脱落となった千秋ちゃん。
ちなみに11月の「第35回イカすアキバ天国」の挑戦が決まっています。
果たして三度「ぢゃ☆ベストテン」に戻ってこれるのでしょうか……。
前回が大波乱の連続でしたが、今回はどうなっているのでしょうか……。
まず最初に発表された、第10位は……。
・10位:ゅん((・∀・))ゅん
前回と同ランクをキープしたゅん((・∀・))ゅんの二人。
ただ10位をキープしても、崖っぷちな状況に変わりない訳で……今回も苦戦でした。
さてこの日のゅん((・∀・))ゅんは結構、初期の衣装。
5年くらい前の衣装を持ち出したという事ですが……白湯、ぱっつんぱっつん(爆)
気づかなかったけど……うん(爆)
まぁあまり突っこむとかわいそうだから、この辺にしておくとして(笑)
まず一曲目に「私立mixi電波学園」なんて久々なものを持ってくる。
でも「mixi」が全盛の頃の楽曲でしょうな。今は……。
※そう言いながらも、このレポート、アメブロ、mixi併載していますけどね!(笑)
続いてお互いのソロ楽曲を連発。
みりんタソソロ「まじかる☆りりかる@ぐるりんぱ@」→白湯ソロ「でじゃぶ~明日は本当にやってきた!?~」の流れ。
ちなみにこの時、二人ともミニアルバムの宣伝をしていたけど、もうどれくらい経つんだろう(笑)
ちょっと前だと思ったのに、こうして考えるとゅん((・∀・))ゅんの息の長さが分かりますわ。
そしてラストは珍しくカヴァーで「WONDER MOMO-i」(桃井はるこ)
元祖・アキバ系であり、電波系だからねぇ。
そんなこんなでゅん((・∀・))ゅんのステージは終了。
MCでも語っていたけど勝つまで4年9ヶ月、そして今回乗り切れば丸1周年……ここで終わりたくない気持ち、分かります。
果たして粘れたのか……。
・9位:Ma:rchen-holic*
前回4位から5ランクダウンで大幅に後退した、めるほりことMa:rchen-holic*。
なかなか安定した成績を残せませんなぁ……。
しかしこの時期はめるほりの時期と言って過言ではない。
来月に迫っているイベントといえば……そうハロウィン。
出自がコスプレイヤーの二人にしてみれば、この時期こそまさに絶好の時期なのだ!
陽気なBGMに乗ってハロウィンを意識した衣装でステージに登場しためるほりの二人。
そしてセットリストで攻勢をかける!
登場時からとても愉快な、だけどどこか怪しい(笑)二人が、楽しそうに、そしてやはり怪しそうに(笑)微笑みながら愛嬌を振りまいている……。
一曲目「月虹カルナヴァル」からステージはスタートする。
めるほりらしい、ハロウィンの世界はこの楽曲から始まると言って過言ではない。
この瞬間から、自分たちはめるほりの作り出す「ハロウィン」の世界に迷い込んでいたのかもしれない。
一曲目が終わる頃には、すっかりめるほりの作り出す世界に没頭していた客層。
二曲目に新曲「禍福の塔」を持ち出す。
あまり盛り上がらない系の楽曲と言う、めるほりの二人。
しかし盛り上がるだけが脳じゃない事を、この楽曲を歌いこむ事で歌を通して証明してみせる。
こうしてめるほりの「ハロウィン」もあっという間に過ぎていこうとしていた。
続きは11月1日の主催ライブで……という宣伝も交えつつ、ラストは「空想テラー」で締めにかかる。
めるほりの構成は決して、常に盛り上がりっ放しという訳ではないので、騒ぎたい人や、打ちたい人には不向きかもしれない。
だがこうして全体を通してみると、一つの物語として形になっているのだから恐れ入る。
そんな訳でめるほりのステージは無事終了。
果たして、次回はどうなるのか。取り敢えず今回も……「めでたしめでたし」
・8位:FICE
前回9位から1ランクアップの主宰・FICE。
……ですが、いきなりアナウンスが流れる。
内容はメンバーの氷、ぎっくり腰につき負担のかからないパフォーマンスを前提にした構成で行うとのアナウンス……。
そしてそれから始まる、15分のステージ……いや、コント!(爆)
以下、ありのままの様子を書き連ねるので、皆様も頭の中で想像しながら読んでください(笑)
アナウンスの後、いつも通りステージに上がるFICE……。
だが良く見ると氷が違う……よーく見ると、あれ奏っぽ☆じゃない!?
という事で始まる「伴奏」の前奏部……。
炎はいいとしよう……そしていきなり音程を外す氷(?)
あまりの酷さに会場の客層の殆どがこける。以後、1番のサビ付近まで、この調子(笑)
さすがにたまりかねたのか、後方から着ぐるみダンサーズの一人がストップをかける!
それこそ着ぐるみダンサーズの奏っぽ☆と思われた氷の姿だった(笑)
もうお分かりだと思いますが(最初から分かっていた人が大半でしょうが)今回、動けない氷と奏っぽ☆が入れ替わった仕様でした。
しかし奏っぽ☆の歌唱力の酷さに業を煮やした氷。
そこで今度は氷のポジションに、コーラスのひびぃが入る。
だが何故かここで氷はひびぃと入れ替わりでコーラスに入る。
そして2回目の「伴奏」
さすがにメインヴォーカルは炎とひびぃなので問題なかった。
だが……コーラスに入った氷が今度は酷すぎた(笑)
1番のサビ前で炎の歌詞が飛んでストップが入る。
この様子に業を煮やした、あをいちんがサングラス姿で登場。水色のTシャツでやる気満々だ!
そして炎と実の姉妹で歌うのだが、その際に炎もサングラスを装着……。
ここで鋼鉄姉妹を連想した人は大いに笑うべし(笑)
この日3回目の「伴奏」を歌うのだが、振り付け、歌い方が完全に鋼鉄姉妹(笑)
そして今度は着ぐるみダンサーズ側からストップ。
奏っぽ☆ポジションだった氷について、奏っぽ☆からクレーム。
しかし逆に普段ならあをいちん(=がちゃ姉)ポジションに入っていた奏っぽ☆が、がちゃ妹とは~ちゃんにクレームを受ける(笑)
……こうして一通り巡り巡って、結局、炎と氷が普段どおり、この日4回目の「伴奏」を歌って無事ステージは終了いたしました。
めるほりの言葉を借りるなら「めでたしめでたし」
……じゃないよな。これ(笑)
結局、15分間「伴奏」を繰り返して行われたコントですね……これは(笑)
完全勝負度外視!本当にこれで大丈夫なのか!?
そんなFICEのステージでした。
※ちなみにこの様子は某動画サイトを探せば見つかると思うので、興味ある人は検索しましょう(笑)
・7位:まかべまお
前回と同ランクキープ。
最近はFICEとランキングが近いまおまお。
今回も別名「伴奏」コントの後だったため、とてもやりにくい様子だった(笑)
なお今回の衣装はメイドさん風衣装。頭にはうさぎをイメージしたカチューシャ付。
前回のグル~ミ~に引き続き、かなり好評を博していました。
一曲目は「Addicted LOVE」からスタート。
ノリノリの同楽曲。
ミニアルバムが昨年末に発売されて、結構が時が経ち、彼女の代表曲の一つとなりつつある。
だが今回のまおまおは既存曲では終わらなかった。
前回公約したように、新曲を持ってきた!
しかも9月、10月、11月と3ヶ月連続発表、そして12月にミニアルバム発売……まおまお誕生日に向けて畳み掛ける!
そしてこの日、新曲が披露された。ずばりタイトルは「TABROID」
※当時はタイトルは仮でしたが、正式に決定したとの事。
今までのまおまお以上にロックテイスト満載の楽曲。
とてもかっこいい出来に仕上がっています。
いずれは生バンドをバックに演奏とかすれば、よりカッコいいかもしれません。
それにしても10月、11月にも新曲が控えているとは……いやぁ楽しみでもあり、ある意味恐ろしい。
そしてラストは「SPIRAL」で締めにかかる!
確かに新曲もカッコいい。でもやはりまおまおと言えば(今のところ)これが代表曲!
こうして新旧オリジナルを交えた渾身のステージを見せ、まおまおのステージは終了した。
果たして年末にかけて、まおまお浮上となるか……。
・6位:桑名美沙子
前回5位から1ランクダウン。
美沙っちぃこと桑名美沙子の登場です。
前回はカヴァーオンリーの構成だった彼女ですが、今回見せたステージは……。
一曲目「届けたい」
彼女のオリジナルだが、この楽曲をアカペラで歌いだしたのである……。
その後は……沈黙の中、ただ美沙っちぃの歌声だけが会場の中に響き渡った……。
ただただ、彼女の歌声だけが……。
誰一人、言葉を発する者も、物音を立てる者もいなかった。
会場はこの時、確かに美沙っちぃの歌声だけに包まれていた……。
やがて歌声は終わり、さざなみのように拍手が沸き起こった。
今回の美沙っちぃは、前回と打って変わってオリジナルオンリーの構成。
続けて二曲目「HOME」を歌う。
今度は音源をバックに歌いあげる。
アカペラも圧巻だったが、音源をバックにしても、透き通る歌声が心にまで響くような感覚に襲われた。
そしてラストは「ただ一つの勇気」
これまでバラード調と来て、ラストはミディアムテンポで、朗らかに歌い上げた。
こうして美沙っちぃこと桑名美沙子のステージは終了。
改めて「歌姫」と称される彼女の実力が分かった素晴らしいステージでした。
そしてここからベスト5。
5位に入ったのは……。
・5位:Liar
前回6位から1ランクアップで、Liarの登場。
しかし彼女たちも意外な入り方を見せる。
一曲目に「You Can Get Love」からスタート。
彼女たち唯一のバラードだが、この楽曲からスタートした例はあまりない。
いわばLiarとしては奇襲の類だろうか。
期せずして「歌姫」美沙っちぃの後だけに、歌唱力での勝負になった感はある。
ただ彼女たちの場合は、一人ではなく、三人ならではのハーモニーで聴かせるのが持ち味。
バラードでも全く美沙っちぃとは、違う持ち味を持っているのが特徴的である。
こうしてスタートしたLiarのステージ。
MCでは前回から1ランクアップしたので、次は4位を目指したいと話す(笑)
続いて二曲目、三曲目は連続。
「イルミネーションWorld」→「君がくれたもの」の流れ。
現状のLiarの新旧代表曲と言ったところでしょうか。
どちらの楽曲も特徴が全く違う楽曲なんだけど、歌いこなしているのが良く分かります。
安定感は相変わらず高いLiar。
果たして次回は宣言どおりの4位となるのか…・・・ 。
以上、Liarのステージでした。
・4位:みく16歳
前回8位から4ランクアップ。
巻き返しを見せた、みく16歳がランクイン。
さてこの日のみく16歳の衣装は……久々にきました。全身ボンテージスタイル。
このスタイルに懐かしさを感じる客層も多かったはず。
しかしよーく見ると、以前の物とはデザインが違います。
それもそのはず。現在のみく16歳・第2期メンバーになって初出しの物になります。
りん14歳のボンテージはどこか初々しい感じはありましたが、他の二人はさすが着こなしてらっしゃる(笑)
そんな訳でボンテージスタイルと言えば、この楽曲。一曲目「HONEY POT」
第1期メンバー時代の代表曲の一つ。
この三人で拝めたのは、個人的に感慨深いです。
一曲目を終えて、いつものMCコーナー。この後は一気に最後まで畳み掛けます。
第2期になってマンネリ感のあったセットリストですが、二曲目「みくみくにしてあげる」の後に、三曲目「Pandora」を入れてくる。
ラストは「ワールズエンド・ダンスホール」で締めましたが、変化が見えたみく16歳。
彼女たちも生き残りのために必死です。
次回はベスト3復帰となるのか……注目です。
いよいよベスト3!
残った3組のうち、2組はベスト3でしたが、まだ一人呼ばれてない名前が……。
徐々にざわめく会場。そして待ち受ける結末は……。
まず3位に名前が呼ばれたのは……。
・3位:ひゞかな
前回と同ランクをキープで、これで2回連続3位となったひゞかな。
自己最高位の更新とはならなかったものの、前回3位がフロックでない事を証明する事となった。
FICEのサポートメンバーとは出ている時とは違い、至って真剣な表情でステージに登場するひゞかなの二人。
一曲目はいきなり新曲を披露する!
タイトルは「名も無き細道とおりゃんせ」
タイトルから想像が出来ると思うが、童謡がモチーフとなっている。
いかにもひゞかならしい楽曲タイトルだと思うし、遊び心を感じる曲になっている。
この楽曲では奏っぽ☆のコーラスがあるなど、これまでの楽曲に無かった構成も披露。
歌い手としての彼女たちの真骨頂を感じた瞬間だった。
MCもそこそこに二曲目以降もオリジナルで攻勢をかける。
二曲目「思い付き現象」では、心を一つにして「ダーっ!」と叫ぶ(笑)
三曲目「ユキヤミ」は相変わらず、不思議な楽曲の世界に引っ張りこまれる。
そしてラストは「ケモノパラダイス」
ひゞかな楽曲では鉄板中の鉄板。
この楽曲で盛り上がらない訳が無いくらい盛り上がった。
こうしてオリジナルのみで構成して、ひゞかなのステージは終了。
今年に入ってからミニアルバム制作に入っているため、ライブの本数は減少傾向だが、徐々に新曲が増え、そして世界観を広げているように見える。
そして本人たちが気づかないところで、勢いが増しているようにも見える……。
果たしてどこまでこの勢いはどこまで続くのか……。
今後のランキングにも期待を抱かせる、ひゞかなのステージでした。
残ったのは2組!
続いて呼ばれたのは……!?
・2位:大和撫子
前回1位からの1ランクダウン……三連覇で止まる!
大和撫子が優勝じゃなかった……ただそれだけで騒然とする会場。
いかに彼女たちが絶対的な女王として、このイベントで認識されているか……敗れて、その偉大さが分かる瞬間であった。
もっとも敗れた……と言っても2位。
今回もしっかり長めの持ち時間はキープしている。
今回は牡丹、百合の二人構成。
年末に舞台公演が控えている芍薬は今回はお休みで、また次回も休みの公算が高い。
一曲目は「桜撫子」からスタートし、抜群の安定感を見せる。
さすがこのあたりはしっかりしている。
三人が二人になったところで全く動じていないし、むしろ違和感無く見せられるのは彼女たちならでは強みだろう。
続いて二曲目「大和万華鏡」と一気に畳み込む構成は、隙の無い構成といえるだろう。
さてそんな大和撫子だが、このイベントの数日前、それまでスペシャルサポートメンバーの扱いだった楓、椛が正式メンバーとしての加入が発表された。
前回のステージでも、今回優勝したら5人編成でのステージを公約としていたが、今回2位のためその公約は実現せず。
ならば今後……と期待した客層も多いはずだが、三人で勝ちあがった経緯から、今後も基本三人編成での出場を明言する。
この発表には賞讃の拍手と、不満そうな客層のため息と反応が半々に分かれた。
そんな客の反応を気にも留めず、二人の大和撫子は残りのステージに差し掛かる。
そしてこの後、出番を控える最後の出演者のため、ステージを盛り上げようと気合を入れ直すのだった。
三曲目「咲き誇れ撫子」を熱唱する二人。
最前の固定客層も大いに盛り上がる。
そしてラストは「大和魂~日本の力~」
毎度お馴染みのこの楽曲だが、サビ部分で日本酒を大量に飲まされたのは……この後、出演を控える出演者のTOだった。
こうして大和撫子、久々の2位のステージは終了。
この後を……初優勝の彼女に託して……。
……そして今回の優勝者……。
今、まさに「奇跡」が目の前で起きようとしていた……。
新たな歴史を刻んだ、優勝者の名前は……!
・1位:森永まみ
前回の再昇格から、なんといきなりの優勝!
まみぴょんこと森永まみ……大逆転の初優勝!
名前が読み上げられた瞬間、赤いTシャツの固定ファン層たちの雄叫びにも似た大歓声が会場に轟いた!
興奮と感動の渦の中、まみぴょん、初優勝のステージの幕を開けようとしていた……。
暗転した会場の中から流れる、まみぴょんのナレーション。優勝した喜びを語っている。
そしてまみぴょんは……体操服、ブルマー姿で現れた(笑)
肩からかけられた襷には「チャンぴょん」(笑)
誤字ではありません(笑)「チャンピオン」と「まみぴょん」を掛けただけです(笑)
こうしてまみぴょんはQUEENの「We are the Champions」に乗って、堂々とステージに立ちました。
初の優勝を心の底から喜ぶように……。
そしてステージは一曲目「電撃ガール」からハイスピードでスタートする。
まさに電撃のように駆け抜ける疾走感がたまらない!
前に群がる赤いTシャツの固定ファン層も、それ以外の客層も、まみぴょんの初優勝を祝うように最初から全力で盛り上げにかかり、そしてまたまみぴょんも加速度を上げるように盛り上げた。
こうしてあっという間に一曲目を終えた、まみぴょん。
MCでは優勝した喜びを、手持ちの光線銃を乱射するというツンデレっぷりで表現した(笑)
そんなまみぴょんが、続いて持ってきたのは、なんと「Marvelメドレー」
かつての先輩たちの楽曲を歌おうというのだ……。
歌ったのは「めろんしちゃって☆」(桜川ひめこ)→「大和撫子☆ジャパネスク」(松本香苗)など……。
かつてこのイベントを沸かした、MarvelYellの先輩たちの歌を熱唱するまみぴょんの姿に、古くからのイベントのファンは感慨も一入だったはず……。
最後にちゃっかり自身の「UFOをつかまえろッ!!!」を入れているところは、自分で笑ってましたが(笑)
こうしてメドレーの後は「まことにざんねんですがぼうけんのしょはきえてしまいました」を披露。
今やすっかりまみぴょんの代表曲となった同曲。
会場も一緒になって楽しんでいます。
トラウマソングのはずなんですが、めちゃくちゃ楽しんでいる感があります。
だけどこのトラウマの中から、明るさや楽しさを見出そうとするまみぴょんの姿勢が、昼に脱落してから今回優勝するまでの道のりを支えたのかもしれません。
こうしてまみぴょん、初優勝のステージも終盤。
ラストは二曲連続。
まずは「PTP!!!」で狂ったように暴れ、そして踊り狂う!
まみぴょん、終盤になっても勢いが止まる事を知らず!
ステージを左右に暴れ周り、そして倒れこむまみぴょん……。
だがここでアクシデント……なんと音源が流れない!
まみぴょん、ここに来て大ピンチ!
……しかし、これまで幾度と無くピンチを乗り越えたまみぴょんにとって、音源が流れない事など大した事無かった!
そして歌い始めた……「トルネード」
アカペラで歌うまみぴょん。そしていつもの通りコールが会場に轟く……。
このアクシデントに負けない姿勢こそ、まみぴょんの強さであり、そして逞しさである……。
こうして最後のアクシデントすら味方につけて、まみぴょんのステージは終了しました。
誰もが新しい女王の誕生を祝い、そしてその強さを感じた瞬間でした。
……こうして全11組のステージは終了。
投票タイムに早速突入。
5分ほどで終わり物販タイムに突入しました。
会場は満員で身動き一つ取れない状況。
いつもより長い時間を経て、物販が始まり30分経つか経たないかという時……会場が暗転。
映画「ジョ○ズ」のBGMがに流れ……いよいよ、あの時間がやって参りました。
●脱落者発表
とても暗い表情で司会~ずの二人が登場。
この一瞬だけは、常連のお客様でも慣れないと思います……。
今回の11位の出演者の得点が読み上げられ、続いて読み上げられた、脱落者の名前は……。
・ゅん((・∀・))ゅん
2回連続10位で粘ったのですが……とうとう力尽きた、ゅん((・∀・))ゅん。
約五年がかりで昼で優勝を飾ったあの日から、ちょうど一年……。
ゅん((・∀・))ゅん、夜の舞台から去る事となりました。
こうして「ぢゃ☆ベストテン vol.34」は、まみぴょんの初優勝、そしてゅん((・∀・))ゅんの脱落で幕を閉じました……。
●総括
全体的に見ると一部除いて乱高下が少ないランキングでした。
だがそれ以上に、まみぴょん初優勝のインパクトがあまりにも大きかった回でした。
まずは初優勝を飾った、まみぴょんこと森永まみ。
あまりにもドラマチックで素晴らしい初優勝でした!
まさか復帰していきなり優勝とはねぇ……確かに前回、復帰したステージでいきなり優勝を狙うとは宣言していましたけど、本当に実現してしまうところにしびれました。
まさに「有限実行」!そして今年3月の脱落から、今回の優勝までの一連の成績を見ると「奇跡」と呼ぶのに相応しい流れです。
しかしこの「奇跡」を起こしたのは他の誰でもない、まみぴょんの決して諦めない、本当にひたむきで前向きな努力があったからこそだと思います。
5月の「第32回イカすアキバ天国」でも、7月のvol.33でも、どんな結果でも受け止めて、それを踏まえて楽しいステージを作ろうと努力した。
そしてその努力が実を結び、ステージで表現され、多くのお客さんのハートをしっかり掴んで離さなかった。
今回の初優勝のステージはまさにその集大成。
固定ファン層もそうだけど、誰よりもまみぴょんが嬉しそうで、楽しいステージが本当に印象的でした。
まさに彼女の代表曲「トルネード」を地で行くような「奇跡」を巻き起こした、素晴らしい初優勝でした!
また記録の観点から見ても、今回の優勝は快挙。
まずソロの出演者の優勝が、2010年9月・vol.17の荻上トモ以来、実に3年ぶり!
更に事務所単位で見ると、MarvelYellとしては、2009年1月・vol.7で桜川ひめこが優勝して以来、なんと4年9ヶ月ぶりの優勝となります。
長い時を経て……MarvelYellが再び頂点に返り咲いた、素晴らしい日となりました。
他にも復帰して即優勝は今回が初(と言っても、復帰したのが、小泉千秋と併せて2例しかないので、あまり参考になりませんが)
今回のランキングを「初ランクイン」の観点で見れば、史上4組目の初ランクイン初優勝にもなります。(厳密には再ランクインなのですが)
とにもかくにも今回の優勝、間違いなく「ぢゃ☆ベストテン」の歴史に間違いなく刻まれる、偉大なる優勝として記録されるでしょう。
そして最後に……11代目女王・森永まみ。改めておめでとう!
しかし……このイベント、34回やっているのに、まだ優勝者が11組しか出ていないのか……(汗)
その34回中10回優勝しているのが、今回2位の大和撫子なのですが(笑)
今回のステージについては、彼女たちのオリジナルが前面に出たいいライブだったと思います。
ただ申し訳ないのですが、同時に物足りなさを感じているのも事実。
正直、彼女たちの本気はこのレベルでは無いと思っているし、芍薬抜きでももっといけたはずだと思いました。
でもこのように言うのは、彼女たちが常に「女王」として君臨し続けた故のハードルの高さからそう思うだけで、恐らく絶対的なレベルは下がっていない。
却って今回、彼女たちが2位に敗れた事で、それまでの大和撫子の強さ、偉大さが改めて再認識されたような感すらあります。
今回最も印象的だったのは、ステージ後半での姿勢。
初優勝したまみぴょんを盛大に祝おうとする姿勢を前面に押し出して後半はステージを盛り上げていました。「大和魂」は完全にまみぴょん仕様だったし(笑)
この姿を見て、大和撫子がやはりこのイベントの「女王」なのだという気持ちを再認識しました。
そう思った理由は二つ。
一つはまみぴょんの快挙を素直に称える潔さ。これが出来るという事は、彼女たちも自分たちの2位という結果を受け入れていると見ていいと思う。
その上で今回は優勝したまみぴょんを称え、自分たちは次に向けて巻き返しを図るという気持ちの切り替えがうまく出来ている……と見て取れる。
もう一つは「女王」故の余裕。やはり10回優勝している自信から、1回優勝を獲られたくらいで慌てても仕方ないという見方。
まみぴょんの優勝を称えるけど、いつでも巻き返せるという自信の裏返し……とも見て取れる。
もっとも彼女たちの元々の性格が、単純にまみぴょんを快挙を凄いと思ったから、お祝いをしただけかもしれないけど、潔さも余裕も兼ね備えている(ように見える)大和撫子はやはりこのイベントの「女王」なのだと改めて感じました。
大和撫子がこのスタンスを崩さない限り、まだまだ簡単には、彼女たちの牙城は崩れないと思いました。
一方で今後、賛否両論を呼びそうなのが、三人体制での挑戦表明。
前述の通り、正式に五人体制になった大和撫子ですが、このイベントでは三人での出場とすると発言しました。
恐らくこれまでのルール上、五人での参加は問題ないはずなのですが……。
メンバー側は恐らく三人体制で勝ち抜いた「ぢゃ☆ベストテン」なので、三人で出演を続けるのが筋という考えなのでしょう。
ただ今後は五人で「大和撫子」になのに、敢えてそれで参加しないというのは、本来の「大和撫子」の姿では無いという事になるので、個人的には非常に腑に落ちません。
もっとも大和撫子はこれまでも、メンバーが欠ける機会は多く、二人だったりする事も非常に多いので、そこまでの違和感は無いのでしょうが……。
(現に芍薬は年内はほぼアウトの状態です)
果たしてこの三人体制での挑戦の継続、今後の大和撫子にとって吉と出るのか、凶と出るのか……注目したいです。
でもそれ抜きで、やはり五人の大和撫子をこの舞台で見たいのが、一客の心情なんですけどねぇ……。
続いて3位のひゞかな。
2回連続の3位という事で、いよいよ人気は安定期に入ってきた感があります。
それまでが漫才風の面白おかしいMCが人気の秘訣だったように思うのですが、最近はどうもそれだけじゃないように思います。
前回の3位がMa:rchen-holic*との「共同戦線」の結果だったとしても、ここで獲った3位をキープしたというのは、確実にひゞかなの支持が広がっている証拠です。
今回のステージを観ていても、MCよりも楽曲で客層を引き付ける術がうまくなったように思います。
これまでは奏っぽ☆のギャップ萌えにも似た部分があったり、響己の鋭いツッコミが面白かった部分がありますが、最近はそれ無しでも楽曲そのもので客層を引き付けられる魅力は増しているように思います。
新曲がいい感じで小出しに出ているのも、効果があるかもしれません。
後はひゞかなが結成して既に2年半となり、だいぶユニットとしての方向性が見えてきている部分も大きいのかもしれません。
「ぢゃ☆ベストテン」に上がったばかりの頃の不安定さは、今はどこか成りを潜め、響己、奏っぽ☆がお互いの長所を引き出しあっているようにも見えます。
恐らくお互い強く意識した事はないのでしょうが、業界でも屈指の名コンビと言って過言ではないでしょう。
ただ若干、奏っぽ☆人気がバブル気味というか、アイドル的に評価されている傾向が強い気がするのも気になる点。
だけどここを経て、音楽的に評価されるようになっていけば、いずれ優勝を狙える位置まで来ているのは間違いないと思います。
また敢えて久々に発言しますが、ひゞかなはこのイベント限定で、FICE隊に参加せず勝負すればもっと面白い事になると思っています。
FICE隊を兼ねないで、ひゞかなとして集中して勝負してみれば、どういう結果になるのか……もしかしたら、今以上にいいものをひゞかなとして出せるかもしれない……そんな可能性を今の彼女たちは秘めているように思います。
まぁ彼女たちの性格上、恐らく有り得ない事ですが……あ、でもFICEが脱落して、ひゞかなが残ったら、そういう事も有り得るのか……(爆)
とにかくここは少し貪欲に頑張って欲しいと思います。
さて4位以下を見ていくと……。
4位のみく16歳。まずは巻き返し成功という事で。
ただ正直、前回のステージだともっと下位でもおかしくなかったと思います。
今回のステージは変化をつけてきたという点で、非常に良かったと思います。
ただ歌唱力を完全放棄しているパフォーマンスユニットなので、マンネリが一番の敵。変化を常に求められるという意味では今後も大変だと思います。
まずはベスト3復帰を目指して頑張って欲しいところです。
5位のLiar。順調と言ったところでしょうか。
前回6位から引き続き、この順位を確保できたのは大きかったと思います。
ただ彼女たちもここで変化をつけないと、いずれマンネリ化に陥る危険性があるのでどこかで賭けは必要になるかも。
個人的には新衣装、出来ないかなぁ……(爆)
6位の桑名美沙子。何をおいてもアカペラが超秀逸でした。
まさに「歌姫」の真骨頂を見せた一曲目「届けたい」は鳥肌物。
このイベントで唯一、歌一本で勝負できる実力者としてのポテンシャルを見事に見せ付けた感があります。
これが更に上位浮上のキッカケになってくれれば、最高だと思います。
7位のまかべまお。衣装と新曲がとても素敵でした。
「まかべすと2012」の楽曲も定着したところで、新曲を出して攻勢をかけるところは作戦的にも見事です。
また前回、今回と衣装に関しては、めるほりと並んでピカイチ。
下位で低迷する時期はもう過ぎたから、上位狙って貪欲に挑んで欲しいと思います。
8位のFICE。とにかく大爆笑(笑)
これはFICEだから出来た内容ですなぁ。他の出演者だと萎縮してここまで出来ないでしょう(笑)
でも改めて15分のステージをいかにして使うか。その自由度を示したという意味では、素晴らしいステージでした。
しかし前回が11曲で、今回は1曲を4回回し……有り得ない(笑)
9位のMa:rchen-holic*。どうも安定しません。
一度、上位に行きかけると、落ちてしまう傾向があるのがめるほりならでは。
でもこの不安定さはハマれば、急浮上も有り得るので、ハマるのを狙っていくべきか……。
毎回、衣装とステージ構成に関しては高いレベルを保っているので、もっと評価されていいと感じますが、何かもう一つ……キッカケが欲しいところですね。
昇格組のデカシャツ喫茶。まさに遅れてきた最終兵器。
初っ端からモッシュが発生するなんて、普通有り得ませんよ(笑)本当に最初からレベルが高かった。
だけどこのイベントでのデカシャツに15分は短い。本領発揮するなら上位に行きたいところ。
ただ戦いは始まったばかり。次回以降、ますます注目していきたいと思います。
最後に今回10位から脱落が決まった、ゅん((・∀・))ゅんのお二人。
まずはお疲れ様でした。
あの「アキ天五年目の大事件」からちょうど一年……本当に感慨深いものがあります。
初出場となったvol.29でうっすらと見せた白湯の涙。
まさかの助っ人・らんらんるーちゃん登場でピンチを凌いだvol.31のみりんタソ。
そして誰もが驚いたvol.32での2位と、二人の眩しい水着姿……。
どれも鮮明に覚えています。
昼で4年9ヶ月、延べ11回の挑戦を経て、そして一年間、「ぢゃ☆ベストテン」に6回出演しました……。
ゅん((・∀・))ゅんにとって、この一年間はどんな時間だったんでしょうか?
もし時間があったら、二人……もしくは双子のお姉ちゃんにでも話を聞いてみたいです。
でも自分から今言える事があるなら、この一年間はゅん((・∀・))ゅんが諦めないで挑戦を続けたからこそ、たどり着けた「ぢゃ☆ベストテン」の舞台だったと思います。
そしてゅん((・∀・))ゅんが勝ち上がったからこそ、夜でも頑張ったからこそ、後に続く昼の挑戦者の道標になったと思います。
勝ち抜くまでにかかった所要挑戦回数:11回……これはこれからもゅん((・∀・))ゅんが誇っていい、素晴らしい記録だと自分は思っています。
ありがとう、ゅん((・∀・))ゅん。
ありがとう、みりんタソ、白湯。
一年間、楽しいステージをありがとう。
……でも、また挑戦するのかな?
その時は陰ながら応援したいと思います。
……出来れば、一発で勝ち抜けるように(笑)
そんな訳で初秋の一大決戦、「ぢゃ☆ベストテン vol.34」
信じれば「奇跡」は起きるという事をまみぴょんは教えてくれた、素敵な回でした。
そうなるとまみぴょん、次の目標は連覇……と言いたいところですが、果たしてそううまくいくのでしょうか?
連覇が途絶えた大和撫子の巻き返しも怖い。
それともひゞかな、3位から更に上位を脅かすのか!?
だが他の出演者も虎視眈々と上位を狙っている!
もう誰が上位に来てもおかしくない、白熱したバトルが予想される。
更になーここと、石戸なつみも熱さと勢いを持って参戦してくる……!
次回、11月16日「ぢゃ☆ベストテン vol.35」
2013年最終戦!
栄冠は誰の下に輝く?