【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.23』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.23』@神楽坂EXPLOSION

毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ、

・AnBぷれみあむぅ presents 『第23回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-11086547759.html

今年最後のアキ天はまかべまおが優勝。
彼女が次回の昇格組……11組目の出演者になった。

ここで「おや?」と思われた方、いらっしゃるかもしれない。
前々から言われていた「降格」システムは今回の結果で反映されるのではないかと……。

まずこのレポートを読むにあたり非常に重要な内容なので、まずこの点から触れようと思う。

○主催側からの公式発表の要約
次回(来年1月開催)より、昼の部「イカすアキバ天国」優勝者と、夜の部「ぢゃ☆ベストテン」11位を入れ替えにします。
また夜の部「ぢゃ☆ベストテン」終了後に投票タイムを設け、集計を当日物販中に行い11位のみ当日発表する形式に変更いたします。
10位以上は従来どおり、その次の回の出順にて発表します。

……つまり当初は「ぢゃ☆ベストテン」10位と「イカすアキバ天国」優勝者の入れ替えにする予定だったものを、やっぱり「ベストテン」なので10位まではランキングにしてしまおうという話。
次回以降は、その名の通り「ぢゃ☆ベストテン」の10組に、昇格組を加えた計11組による争いとなる……という事です。

よって今回の「降格」は無し!……になりましたが、下位の人は持ち時間を考えるとやはり少しでも上にいた方が得な訳です。

こうして遂に「入れ替え」ルールも正式決定し、当初のイベントの目的が果たされようとしています。
今回こそサバイバル開始の前哨戦!2011年最後の頂上決戦を制するのは、果たして!?
晩秋の神楽坂を嵐が襲う……2011年ファイナルライブバトル!「ぢゃ☆ベストテン vol.23」の様子をレポートいたします!

●開演前

昼間から降っていた雨は更に激しさを増し、この秋一番の大雨となった。
季節外れの大雨に、季節外れの蒸し暑さ。
もうすぐ冬が訪れるのに、ここだけまるで別世界の暑さ……いや熱さだったと思う。

強烈な雨脚を避けたいので、開場時間ちょうどに合わせるように会場に到着。
そしてそのまま会場入り。

強い雨脚の中、続々と会場入りする客たち。
皆、今か今かと開演を待っている。

そして流れるOP映像。
会場が暗くなり、本日の出演者が一組、一組紹介される。
もっとも今回の司会のところでは、会場全体が爆笑に包まれたが(笑)
最後に「ぢゃ☆ベストテン」の文字。
そして爆発音の音と共に……出てきたのは……。

●前座

ヲタガール4(笑)
いや3→4ではない。ヲタガール4(笑)
でもロザンナ田川はこの日欠席。
よって……ロザンナ田川パートはヒビッチェの担当となる。

慣れないロザンナパートだったが、ヒビッチェ、大奮闘。
「秋葉原純情物語」→「私の彼はヲタ芸師」と披露。

しかし実はヒビッチェ、衣装がキツキツで相当苦しそうだった。
同じくエンネットも実は衣装がキツキツで、ボタンがはちきれそうと暴露(笑)
唯一、ヒヨールだけが衣装がぶかぶかという、一体どんだけ体型が変わっているんだという話に(笑)

そして悲しい(?)お知らせ……。
次回から出演者が最大で11組まで増える都合上、ヲタガール3→4の時間は取れないという試算に……。

よって永らく「ハーフタイムショウ」もしくは「前座」として活躍したヲタガール3→4は今回でお別れ。
今後は「私の彼はヲタ芸師」のCDが完売して解散するまで、たまーにAnB本編などで活躍するとの事でした。

ありがとう、ヲタガール。さようなら、ヲタガール。
以上、実は最初の「降格」(笑)だったのでは……という事でヲタガール4でした。



そして司会~ずの二人が……って、片方違うんですけど(笑)
「会」担当のあとちんはともかく、水色の「司」Tシャツで登場したのは……奏っぽ(笑)

そうこの日は普段「司」の田川さんがお休みなので、代理として奏っぽが司会をする事になったのです。

そんな奏っぽ、田川さんのブログでは「奏っぺ」と間違えられて呼ばれていたとか(笑)
よってこの日一日、彼女は「奏っぽ」ではなく「奏っぺ」でした(笑)

しかしまとめ役不在の司会進行。
いつもよりまったりとぐったりと、時間が流れていきます。
という事で、最初の説明が終わる段階でだいぶ押していたそうな(笑)

そんな紆余曲折を経て、本編開始となります!
今回、トップバッターとして登場するのは……。

●本編

・昇格組:森永まみ
「第22回イカすアキバ天国」優勝者、まみぴょんこと、森永まみ。
遂にMarvelYellが夜に戻ってきた!
記念すべき凱旋登場……なのだが、普通の衣装で出てきたまみぴょんに多くのお客様ガッカリ(笑)
理由?……それは「第22回イカすアキバ天国」レポートを読み返そう!(笑)
気を取り直して一曲目は「UFOをつかまえろッ!!!」からスタート。
早速、固定層が他の客も巻き込みグルグル回り会場を巻き込む。
ってか、最前の某Y氏、この曲だけでウルトラオレンジ、何本消費していたかなぁ……(笑)
そんな訳で最初から絶好調のまみぴょん。
昼間は中野で大きなライブに出演した後とは思えない元気を振りまいていました。
そして二曲目「SNS.LOVE」
個人的には多分初めて聴く曲だけど、結構好き。
何気にまみぴょん、曲の幅も広くなっていい感じじゃないですか!素晴らしいです。
……という事で平穏無事に二曲目まで終えたまみぴょん。
さて昇格組の持ち時間を考えると次がラストなのだが……。
するとまみぴょん、突然ある存在に気付く。

(以下、まみぴょんの一人芝居を要約した光景です。一人二役を演じているまみぴょんを想像しながら読んでください・笑)
下手側に怪しい男(?)が登場「ははは、二曲歌って疲れているところだろうが悪いが、俺の願いを叶えてもらおうか」
上手側にまみぴょん(ちょっと移動・笑)「い、一体、何が望みなの!?」
下手側の怪しいまみぴょん(笑)「俺はスク水を見ないと気が済まないんだー。お前のスク水を見せないと、この会場を火の海にするぞー」
(既に会場近辺に灯油を撒いているという設定)
上手側のまみぴょん。悩んだ末に「し、仕方ないわ!皆を救うため!分かったスク水になってあげるから待ってなさい!」
まみぴょんステージから一旦退場(笑)

こうして、まみぴょんの奇妙な小芝居(笑)の後、まみぴょんを待つ客席。
何故か巻き起こる「スク水」コール!(笑)
そして……まみぴょん、スクール水着で登場!(笑)
こうしてまみぴょん「第22回イカすアキバ天国」での優勝時の公約「スク水で歌う」を実践しました。
ラスト歌ったのは「トルネード」
しかしサビの部分は「すーくみず」になっていた!(笑)
最近「トルネード」は色んな派生バージョンがあるなぁ(笑)
とにかくまみぴょんのスク水効果か、客席のテンションがのっけから異常に上がっていたのは間違いなかった(笑)
こうしてまみぴょん初の「ぢゃ☆ベストテン」は大盛り上がりのうちに終了となりました。
次回以降のランキングも楽しみです。

ここからは通常のランキングに戻ります。
果たして今回のランキングはどうなったのか……。

・9位:とろ美
なんと前回4位から5ランクの大幅ダウン。
ちょっと反動が大きかった?という見方も出来なくない。
そんなとろ美ちゃん、今回は諸事情により欠席。
欠席者恒例のビデオレターでのご挨拶ですが……「寺ズッキュン」とだけアピール(笑)
え!?こ、これだけ!?
本当にあっという間に終わりました。
しかしとろ美ちゃん、今回は本当に運が良かった。
「入れ替え」が10位対象だったら、かなり危ない位置にいた訳だから……。
ただし今回、得票が全く無い事を考えると、ランクアップはまず有り得ない状況。
もし次回も欠席となると……いや、今は皆まで言うまい。
とにかく今回は運良く「降格」になる事はまず免れた状況である事を伝えましょう。

・8位:いちご姫withいちごダンサーズ
前回と同ランクキープ。
実は無効票があったら、7位と入れ替わっていたので若干残念。
この日はちびいちご二人を率いてのステージ。
一曲目は久々に「MY SWEET BERRY」からスタート。
実はこの楽曲、いっちーの中では比較的、好きな方。
久しぶりに聴けて、ちょっと嬉しかった。
二曲目は「苺祭り」
会場全体で肩を組んだり、手を繋いだりする光景がチラホラ見られました。
そういえば最近、いっちー、マジックショーの営業以外あんましやらなくなったからなぁ……。
またやってくれないかな?いちご祭。
そしてラストは毎度お馴染み「いちごのそら」で締めて終了。
……ま、いつも通りのいっちーと言えば、いっちー。
しかしながら、何気にいっちー、vol.1から欠席一回も無いんだよね。
この前半のランクインで、きちんと仕事をこなすいっちー。
ある意味、きっちりしていると思うのは私だけでしょうか。
次回以降、もう少し評価が上がるといいのですが……。

さて続いての出演者は……あ、奏っぽが着替えている(笑)
という事で、7位にランクインしたのは……。

・7位:ひゞかな
前回初出場から7位に初ランクイン。ひゞかなの登場。
しかしこの時点で準備に手間取る奏っぽ。しかも時間が押している状況も手伝って、響己が最初からキレ気味(汗)
最初の登場時、お客様に反応する奏っぽに対し「ここMCなし」と突っぱねる響己。
いつもの「ひゞかな漫才」といえば、それまでなのだが……。
そんなこんなでなし崩し的にステージは一曲目「けものパラダイス」からスタート。
楽曲を歌っている最中はとってもいいんだけどねぇ。
ただこの日の響己は相当苛立っていたいたのか、いつもの「毒」がいつも以上に強烈だったような……。
それに左右されない奏っぽのマイペースっぷりもある意味凄いのではあるが。
二曲目……曲失念したけど、だいぶ歌詞がおかしかったぞ(笑)
MCにおけるこの凸凹コンビのやり取りは普段なら微笑ましくあるのだが、この日はどうにも刺々しいというか、チグハグというか……そんな感じ。
ラストは「夜桜お七」(坂本冬美)で締めて終了。
らしいと言えばらしい。しかしらしくないと言えばらしくない。
歯車がかみ合っているのか、そうじゃないのか。
この不安定さと、アンバランスさがこのユニットの魅力と言えば魅力なのだが……。
非常に判断が難しい、ひゞかなのステージでした。

・6位:美弥乃静
こちらは前回より1ランクアップ。
しずしずこと美弥乃静ちゃんの登場。
前回がアルバムからの意表をつくセットリストだったのに対して今回は……。
一曲目「最後の恋」
なるほど……こういう路線でまずはきましたか。
こういう歌を歌わせると、意外といい雰囲気を出すんですよね、彼女。
続いて二曲目は「DOLL」
これもアルバムからの楽曲だったかな。
でも前回の意表をつく構成と比べたら、いつもの彼女のイメージに近い感じ。
三曲目に「ミツメテイテ」
結構久々という事でしたが、なかなかキャッチーでポップなナンバーで会場もノリノリでした。
とにかくこうして見ると、曲の幅は意外と広い。
切なく歌い上げる曲もあり、こうした軽いノリのアップテンポもこなせるという点では意外とオールマイティー。
前回が彼女らしくないといえば、らしくなかった分、今回は美弥乃静の「王道」に近い印象を受けました。
ラストに「starry season」
うまくセットリストをまとめてきたなぁ……という印象。
まぁこの流れだとラストは「あつくあつく」か、この曲で締めるのが定石だったとは思います。
ただ「あつくあつく」だと熱気を帯びた終わり方なのですが、この曲だと切なくも激情の中に身を委ねる終わり方になる……そんな感じですね。
今回は「starry season」で良かったかなぁ。
最初がいきなり「最後の恋」だった訳だし(笑)
久々に彼女の真骨頂が発揮された素晴らしいステージだったと思います。
以上、美弥乃静ちゃんのステージでした。

・5位:FICE
前回と同ランクをキープ。
実はここ最近、中位で安定しているFICEの登場。
一曲目「Yes,My Road」からスタート。
ここは難無くスタートしたんですけど、むしろこの後のMCでFICEが驚き。
「最近、安定してない?」(笑)って。
確かに一時と比べるといい位置にいますけど、曲りなりとも主催なんですから。謙遜しすぎです(笑)
でも一番印象的なのは、某きゃんでぃの「ここが終われば乗り切れる~」って一言かな(笑)
ここで年末に向けた長~い告知がらみのMCを終えたら、ラスト三曲は一気にいきます。
しかしここでFICE「珍しく真面目な楽曲で揃えた」と豪語。
そのセットリストは……。
二曲目「浪漫」
確かにカッコイイ楽曲だ。サブタイトルは「モザイクの向こう側」だけど(笑)
三曲目「緋螺旋」(字あっている?)
確かにこれもまともな曲だ。「裸執事」のEDテーマだけど(笑)
ラスト「伴奏」
……これが一番驚いた。FICE史上、最もまともな名曲では無いか!
しかしこうして見ると、FICEも本気モード入ったなぁ……という印象。
いや普段が不真面目という訳じゃないですけど(笑)
ただ「コンチ音頭」も「乳様」も「裸執事」も全く無いのは久々のような気がする。
所謂「とんでも系」の楽曲が無い!
このセトリはしばらくお目にかかれないだろうけど、このセトリを並べられたら、どこのライブでも「まともに」通用すると思う。
久しぶりに歌い手としてのFICEの底力が凝縮されたステージだったと思います。
主催の面目を見せたといったところか!以上、FICEのステージでした。

さてここから4位以上ですが……。
ここで一気に得票数が上がります。
続いて4位は……。

・4位:noisy
前回より1ランクダウンのnoisy。
しかし前回は欠席だった事を考えれば、この位置は御の字と見るべきか。
一曲目は「私の彼は石油王」からスタート。
随分、久々に聴いた気がするんだよねぇ。
でもさすがnoisy。相変わらずパラパラのクオリティはハンパ無い。
そんなnoisyのお二人、前回欠席した時はちょうど大阪、名古屋を回っている最中でした。
その後も全国各地を回っていて、あんまり東京にいなかった印象が強かったためか、本人たちも「久々」感満載でした。
しかーし、そんな全国行脚中でnoisyのお二人、新たなレパートリーを備えてきたとか……それを二曲目に披露。
歌ったのは、なんと「DISCOTHEQUE」!
あの水樹奈々の名曲をnoisyがパラパラにしてカヴァーですよ!
なに、この「ちょ、おまwww」な素敵コラボ!
確かに水樹奈々の楽曲ではノリのいい楽曲ですけど、これをパラパラにしちゃうとは……。
でもnoisyの原点「アニパラ」(アニメソングとパラパラの融合)から考えれば、これはメチャクチャ王道な訳で、むしろ得意ジャンル。
またまた新しい引き出しを取り揃えてくるとは……さすがnoisyのお二人。ハンパ無い。
しかしnoisyのステージはまだまだ続く。
三曲目「LOVE THE WORLD」
ちょっと思ったけど、振り付け変わってた?
Aメロのところなんだけど、二人とも踊るようになったんだ……と思いながら見てました。
狭い会場だけど、皆が皆、手を取り合って世界平和を願う(笑)そんな図が見て取れました。
そしてラストは「Akashic」
まさに今年のnoisy下半期を代表する楽曲!
この楽曲と共に彼女たちは全国を駆け巡ったと言っても過言じゃない!
最後にこれで締めるのが、本当にカッコイイ。
今やnoisyのキラーナンバーと言って過言では無いレベルの名曲に進化しましたね。
久々でいつもより時間短くても魅せてくれますよ。
伊達に優勝6回飾ってないよ……さすがでございました。
以上、noisyのステージでした。

そしていよいよTOP3!
残ったメンバーを見ると……初のTOP3入りがおります!
まず発表された第3位は……。

・3位:うさぎのなみ平
見事前回6位から3ランクアップで初のTOP3入り!
うさぎのなみ平、3位入賞です!
本人も序盤のMCでメチャクチャ嬉しそうに語ってました。「入賞だー」と(笑)
話は前後して一曲目は「流星降る街へ」
この楽曲は彼女のオリジナルではなく、作詞提供した楽曲でオリジナルを歌っているのは、小桃音まい。
珍しくカヴァーから入りましたが、作詞家・うさぎのなみ平としての力量もさりげなくアピールってところですね。
もっともこの後に「作詞家」としての彼女の凄さが分かるシーンが来るのですが……。
続いて二曲目、三曲目は連続。
二曲目「ミルク」
まずはこの楽曲で会場全体を「猫」な雰囲気一色に染め上げる。
そして三曲目に「タイムキーパー」
いつもならトリでおかしくないレベルのキラーナンバーをここでもってきて、一気に畳み掛ける!
会場のボルテージはまさしく最高潮!
三曲目ラストのなみ平ミックス終了時点(厳密には「上手投げ~!」と絶叫したあたり)でもう会場全体燃え尽きてもおかしくないくらいの雰囲気でした(笑)
……うわ。凄い。なみ平嬢がハンパ無い。
それが第一印象。
しかし……立て続けに代表曲を畳み掛けて、次はどうするんだろう……正直、この熱気をどう繋げていくんだろう……。
そう思っていたところ、次もカヴァー曲との事。
しかしこのカヴァー曲、ただのカヴァー曲じゃありません。
ある有名な楽曲に……なんとなみ平嬢がオリジナルの歌詞を加えたという、いわばアレンジカヴァー曲です。
四曲目、オリジナルの歌い手はイルカ。タイトルは……

「なごり雪、それから」

……つい数分前まで熱気で包まれていた会場が、一人の歌姫の歌声の前に……ただ静けさを持って迎えていた。
静寂に包まれた会場の中、その歌姫……うさぎのなみ平は万感の想いを込めて歌を歌った。
前半の皆が知っている「なごり雪」……そして後半、彼女が付け加えた「それから」の詞……。

きれいだった。

歌っている彼女の歌声が素敵だった。そしてその歌っている姿が……本当にきれいだった。
この時、私は間違いなく彼女の歌う姿に引きこまれていた。そして自然と目から涙がこぼれた。
彼女が歌い終えた、その後はまるで静寂を打ち破るように盛大な拍手が会場を包んだ。
それにしても「なごり雪」という名曲に、オリジナルの歌詞を付け加えて自らの物にしてしまうとは……作詞家・うさぎのなみ平としてもとてつもない方だという事が良く分かりました。
そしてラストは「イルマティック・シューティングスター」
もうすっかり彼女の定番、そしてキラーナンバーとなったこの楽曲。
客層がタオルをグルグル回すスタイルですっかりお馴染みとなったこの楽曲。
まるで会場全体が彼女の巻き起こす渦に巻き込まれるように、会場を飲み込んでいく……。
2011年、今年最初の「イカすアキバ天国」を勝ち抜いた彼女は、今、間違いなくこのイベントを巻き込む大きな存在になりつつある。
うさぎのなみ平……初のTOP3は圧巻のステージで締めてくれました!

そんななみ平嬢よりも上を行く、上位2組……。
超がつくほどの大接戦……その差、僅か30点……。
固唾を飲んで発表された第2位は……。

・2位:大和撫子
前回から連覇ならず、1ランクダウンで2位……大和撫子の登場です。
OPのSEが新しいものに変わり、新グッズの半纏を身にまとい、大和撫子登場。
最前のチームやまなでの皆様も半纏を着用。
相変わらずここの歌い手と客層の一体感、結束力は高い。
一曲目はカヴァーで「甲賀忍法帖」(陰陽座)からスタート。
ここでまず盛り上げるという狙いは良く分かります。
この楽曲で盛り上げた後、休み無しで二曲目「桜撫子」
この楽曲が最初でも正直良かったのでしょうが、この後の流れを考えると納得。
またまた休みを挟まず、三曲目「大和万華鏡」
鳴子使用のオリジナルが連発。まさしくやまなでカラー全開の前半である。
しかもいきなり三連発、休み無しで畳み掛ける流れ。
大和撫子はこういうセットリストを組むと本当に盛り上がり方が尋常じゃない。
客層は体力を相当に消耗する事となるが、切れ目がないから盛り上がりもテンションも高いままである。
これは前回の「ハルヒ」15分メドレーでも見られた光景だが、なかなかに計算されている。
もっとも休み無しのセットリストは使用する楽曲を間違えると、一気に台無しになるがそれも見られなかった。
他の出演者だとFICEが得意とするが、そういう意味では大和撫子も連発は得意としている印象がある。
さてここで一気にテンションを高めて、ようやくこの日初のMC。
ここで1位を取っていれば新曲を披露したけど、今回はお預けという宣言(笑)
……しかしこれは賭けに出ているような……。
1位を取らせないと新曲聴かせないよー。とも取れるし、逆に新曲披露しない事で1位取れないかもしれないし……。
1位を狙うなら確実に新曲で攻勢を掛けるのも手だと思うけど……むむむ?
まぁでもいずれどこかで新曲披露されると思うので、あまり今回の大勢に影響しないような気もするけど(笑)
それはさておきここからはソロコーナー。
まずは百合ちゃんソロで「水の鼓動」
熱かった会場が一気に癒される。さすが百合ちゃん、癒し系である。
続いて唯一、ソロのオリジナルが無い芍ちゃんこと芍薬が歌ったのが「灼熱の恋」(林原めぐみ)
な、懐かしいなー!ラジオドラマ版の「スレイヤーズ」のEDだったよなー。
でも知っている人、どれくらいいたんだろう?
そして最後にぼたたこと牡丹が歌った「Break out」
ぼたたらしく激しかったなぁ。
こうして三人のソロコーナーを経て、ラストなのですが、こちらは先月披露になった新曲。
そのタイトルは「大和魂~日本の力~」
いかにもやまなでらしいタイトルではある……が、ここでやまなでから衝撃発言。

「諸先輩方にならって、楽曲の最中に酒を飲ませたいと思います」
 
諸先輩にならわんでいい!(笑)
確かにFICEが「マッコリ」の歌作っているし、YUIMINOも「テキーラ」とか言って飲ませているけど、それに対抗して「日本酒」の歌作らんでええわ(笑)
……と言っても、もう作っちゃったんだけど(笑)
……という事でAnBでは初披露「大和魂~日本の力~」
コールにもしっかり「ニッポン シュ!シュ!シュ!」って入っている(笑)
そして公言通り、サビの後の口上のあたりで日本酒を飲まされる某客(笑)
……あぁ変な意味で、やまなでも「キラーナンバー」が出来てしまった(笑)
ただでさえ……ただでさえ……地獄絵図なのに(笑)
まぁそういう事抜きにして、新曲はなかなかノリが良くて良かったですよ。
こうして……いい方向に向かっているのか、それとも明後日の方向に向かっているのか(笑)良くも悪くも、大和撫子の楽しいステージは全開でした。
以上、実はアメリカ帰りだった(笑)大和撫子のお三方でした。

……そしていよいよ今回の第1位……。
激戦を制して、その座に輝いたのは……。

・1位:YUIMINO
……前回2位から1ランクアップ。
遂に……初の優勝を飾ったYUIMINOの二人!
OPSEから地鳴りのような手拍子迎えられ、早速キレのあるダンスを披露する。
この日の二人は新しい白いスーツっぽい衣装に、ウィッグ無しの地毛。
どうしてこの衣装になったかは……最後まで引っ張っておいて語られなかった(笑)
OPを一通り終えて、一曲目にいきなり……「Rebirth」
「えええ!?」会場のどよめきを無視し、いきなり開始。
盛り上がっているのだけど、皆が戦々恐々……そしてこの日の餌食は……出番を終えた、大和撫子の芍ちゃんだった(笑)
しかも芍ちゃん、ワインの瓶、一気飲みだし(笑)
いきなりおかしなテンションで始まったYUIMINOのステージ。
初優勝でさぞかし喜びの声が聞けると思いきや……。

「優勝出来たのは「Rebirth」で大和撫子を飲ませたいと言ったからだと思います」

おい!(笑)
謙虚と違って、何かが違うだろうというツッコミが飛んできそうなご挨拶(笑)
まぁYUIMINOらしいといえば、YUIMINOらしい。
確かに前回「Rebirth」で大和撫子のぼたたor芍ちゃんが飲みたい発言をしていたようですが、YUIMINOは前回2位、優勝して出番が控えている大和撫子にそれをさせるのは気が引けたというのも事実……。
だからって、それを今回、いきなりやるかぁ?(笑)
もっともやらせる方もやらせる方だけど、受ける方も受ける方(笑)お互い様って事で(笑)
ただ下手に順位の優劣でお互いがギクシャクする事も無く、互いにこうして状況を楽しんでいる点では、ライバルという以前に共にイベントを作り上げる仲間という意識が働いているというのが分かります。
馴れ合いになるのは良くないけど程度を守る分には……ね。(もっとも酒飲みが程度云々ってツッコミありそうですが、その点はスルーで)
さてここからYUIMINO、オリジナル攻勢。
実は最近、某カラオケに二曲ほどカラオケリクエストがあるという事でまずはその中から一曲……。
二曲目「3つの約束」
ちなみに全リクエストのうち2000位代でカラオケ化はまだまだ遠いらしい(笑)
しかし今のYUIMINOを代表する楽曲の一つ。
サビの部分の切なくも、愛しく感じる歌声は普段の彼女たちからは想像つかないほど、きれいなのである。
続いて三曲目、こちらは久々の「FREEDOM」
この楽曲もガッツリ盛り上がる、ガチ系の名曲。
盛り上がり方、振り付けが非常に独特で打っている側も非常に楽しくなれる曲である。
そして四曲目はYUIMINOのデビュー曲のリミックス版「アヤツリニンゲン-改-」
ちなみに某カラオケ全リクエストのうち3000位代。ますますカラオケ化は遠い(笑)
この楽曲も久々だったけど、相変わらず容赦の無さはトップレベルだった(笑)
それにしてもMCでは相変わらず、身も蓋もない言動の数々で紛らわせる(笑)
その割りに楽曲は久々に非常に王道でガチンコである。
ここまでガチで勝負仕掛けるYUIMINO、久々に観たような気がする。
本気出したら(まぁ出さなくても)ハンパ無い……さすがである。
こうしてラスト……バラードと言って……「Replay」(笑)
もう二度目なので騙されませんでした(笑)
しかしこの楽曲の盛り上がり方は尋常じゃなかった。
サビの部分のモッシュはまさしく、YUIMINO初優勝祭といわんばかりの大盛り上がりだった。
最後の最後で体力を激しく奪われて、YUIMINOのステージは終了しました。

そして彼女たちが引き上げる時……。
なかなか鳴りやまない拍手。
それはいつの間にか、盛大な手拍子に変わっていました。
その手拍子は間違いなく、YUIMINOの初優勝を祝うための盛大な手拍子でした。

盛大な手拍子の中、客に見送られて……。
YUIMINOの二人は笑顔で引き上げていきました。

こうして……2011年最後の「ぢゃ☆ベストテン」はYUIMINOの初優勝で幕を閉じました!

●総括

2011年最後にふさわしい大激戦でした。
もしかしたら「ぢゃ☆ベストテン」史上、最高の激戦だったのではないでしょうか?

まずは優勝したYUIMINO。
遂に初優勝を飾り、九代目女王の座につきました。
前回も大和撫子と遜色の無いステージを披露していましたが、ここで戴冠するとはね……。
とても感慨深いものがあります。
しかし今回の優勝を見て思ったのが、今の彼女たちはとても強いという印象を受けます。
思い返せば「第14回イカすアキバ天国」で優勝した時……彼女たちは人目をはばからず大粒の涙を流していた訳です。
以前は非常に涙もろく、そしてどこか儚くて脆い……とても繊細なメンタルの持ち主に思えました。
でも今回の優勝の時、彼女たちは笑っていました。笑って、優勝の事実を噛み締めていたように思えます。
もしかしたら感動して泣いていたかもしれませんよ。舞台裏では。正直、泣いてもいいと自分は思っていますし……。
でも泣いて感動するのではなく、笑って喜びを噛み締めている彼女たちの姿に、いい意味でのタフさが垣間見えました。
もしかしたら泣くほど感動する出来事じゃなかったのかもしれないけど……でも成長したなぁ……と私は思いました。
私自身、あまり精神的にタフでは無いので、彼女たちの事を書いておきながら見習わないといけないと思いましたが(笑)
とにかく今、ステージを楽しんで、自分たちのものにしていっているYUIMINOの強さが全面的に出たと思います。
立派な初優勝でした。これからもどうか頑張って欲しいです。

続いて2位の大和撫子。残念ながら僅差で敗れての2位でしたが、悲愴感は感じられませんでした。
そういう意味では彼女たちも相当にタフな神経の持ち主ですね。
もっとも前回のステージも出し切るものを出し切って、2位になったのだから悔いは無いという趣旨の発言もあったので、負け惜しみとかではなく本当に悔いは無かったんでしょう。
むしろ2位になってもらえた時間、新曲を削るという神経がまず攻めている。
与えられた時間の中で、自分たちが何を表現出来るのか考えている証拠ですよね。
逆に2位になったから……と言って、YUIMINOの時に出てきてワインを飲んでしまう芍ちゃんのサービス精神が素晴らしい(笑)
確かに優劣はついてしまいましたが、競う相手を認めているが故、納得している部分もあると思います。
今回の大和撫子のステージを見て、またこれは返り咲けると思いましたし、今年3回優勝しただけの事はあると思いました。
どちらにしろ今年の年間最多優勝を飾っているので、実質的に2011年の年間王者(女王?)と言ってもいいでしょう。
来年以降の戦いにも注目したいところです。

そして3位に入ったのは、うさぎのなみ平。
やはり!……というか、前回で言うところの「三強」(YUIMINO、大和撫子、noisy)の一角を崩せるとしたら現時点では彼女しかいないと思っていましたが、予想通りきましたね。
前回6位がむしろ評価低すぎないかと驚きましたが、ただ持ち時間が長ければ長くなるほど真価を発揮するタイプという、私自身の見解に間違いは無かったと思っています。
とにかく今回はハンパ無かった。言ってしまえば「なみ平無双」状態!(爆)
従来のオリジナル曲のキラーナンバーの揃い方だけでもとんでもないのに、今回さらにバラードとして「なごり雪、それから」を入れてきた点は秀逸。
しかもただのカヴァーではなく、自分なりのアレンジを加えて、結果オリジナルと遜色の無い出来に昇華している強みがある。
バラード、そしてアレンジという二つの持ち味をいっぺんに見せ付けた点、非常に評価すべきだと思います。
そろそろこの位置まで来たなら、謙虚な彼女でも見えてきたと思います……「てっぺん」が。
彼女の公式ブログのタイトルが「てっぺん目指してハイジャンプ!!」です。
卯年に大きく飛躍を果たした「うさぎ」のなみ平嬢は、果たして辰年になっても「てっぺん目指してハイジャンプ!!」となるか!?
注目です!

更に4位のnoisy。
前回欠席のため久々のAnBとなりましたが、しっかり全国回ってパワーアップして戻ってきたという印象です。
「DISCOTHEQUE」のようにまだまだ新しいアニパラが開拓できる境地があるので、まだまだ行けると思います。
何よりnoisyのパラパラは見ていて楽しいし、踊っていて楽しい。
彼女たちの明るくて、楽しいキャラは「ぢゃ☆ベストテン」には必要です。
まだまだ最多優勝回数記録を保持する者として、一歩も引かないで頑張って欲しいと思います。

正直、現段階ではここまでの四組が「四強」と言って過言では無いと思います。(前回の「三強」になみ平嬢が加わった様相ですね)
実際、ここから5位以下の点差に開きがあるので、来年もしばらくはこの「四強」中心に展開されるものと思っています。
逆に5位以下はいかに「四強」に絡んで行けるかがカギになってくると思います。

……という事で5位以下を見ていくと……。

5位に主催のFICE。やっぱり地力が違います。
キャリアの観点から行けば「四強」を凌駕している訳ですし、純粋なパフォーマーとしての実力はかなり高い訳です。
今回のステージは見事としか言いようがありません。
固定ファン層の気まぐれが続く限り、上位は難しいかもしれませんが……逆にこれ以上、下になる事も無いんじゃないかと思います。
でもせっかくなんで、たまーにTOP3に入るくらいの展開があっても面白いかもしれない。(固定ファン層は嫌かもしれないけど)

6位・美弥乃静。久々にきました。
最近、下からの突き上げが厳しかったし、プレッシャーを感じている部分もあったと思うんですけど、今回はそれに見事に打ち克っていたように思えます。
今回のようなステージが出来るなら、まだまだ行けると思います。
ただ今後は王道でいくか、一種の賭けに出るか。そういう場面に出くわすかもしれません。そういう時、彼女がどうなるのか注目ですね。

7位・ひゞかな。正直……酷評。
あんまり言いたくないけど……今まで何回かひゞかな観て来たけど、今回が一番酷いと思う。正直、評価できない。
響己のキレっぷりがどこまで本気かシャレか分からないし、奏っぽのボケも同様。あれでは笑えるはずのところも「苦笑い」せざるを得ない。
どちらかが余裕あれば、まだ何とかなるんだろうけど、今回は二人ともいっぱいいっぱいだった気がします。
多分、聞き入れてもらえないだろうけど、響己は「ぢゃ☆ベストテン」限定でいいからFICEのコーラスはやめて、ひゞかなに専念すべきだと思う。
今回、FICE(ひびぃ)、ヲタガール(ヒビッチェ)もこなした上でひゞかなだし……FICEの時、正直疲れ切っているように見えた。
そういう意味では奏っぽも、今回の司会はひゞかなを考えた上では失敗だったかもしれない。
正直、今回で「降格」が無くて良かったと思う。次回、巻き返しに期待かなぁ。

8位・いちご姫withいちごダンサーズ。変わり映えなし。
良くも悪くもこれがいっちーテイストなんだよね。
ただし大ハズレが無いから、これ以上のクオリティ低下も無いだろうし。
しかし今の段階で上積みを期待するのは、非常に酷な状態かと……厳しいなぁ。

初出場・森永まみ。やってくれた!って感じ。
「イカすアキバ天国」を勝ち抜いた勢いそのままに突っ走ったって感じです。
公約のスク水(笑)をはじめ、随所に彼女ならでは遊び心がふんだんに散りばめられていて、観ていてとても楽しいライブでした。
固定層の熱さも彼女を大いにバックアップしている感じだし、次回はいいところまで行くと思います。
ただし次回のステージがかなり重要。勢いで初ランクインはいいところいっても、その翌回で反動が大きく下がる傾向も多々あります。
むしろ彼女の本当の勝負は次回では無いかと……油断すると大変な事になりかねないので、要注意だと思います。

あとは余談ですが、司会代理の奏っぽについて……。
前半はどうなる事かと思いましたが、後半は事の外、進行は出来ていたと思います。
ただお世辞にも司会は上手いとはいえないから、まだまだ修行は必要だと思います。
また司会やるなら、時間の進行だけは気にして頑張ってください(笑)

それと今回……田川さんの偉大さが良くわかりました(爆)



こうして……2011年の「ぢゃ☆ベストテン」は幕を閉じた。
しかし次回、2012年一発目の「ぢゃ☆ベストテン」からは優勝争いだけでなく、生き残りを賭けたサバイバルライブに様相は変化する!

上位は優勝を目指し、下位は生き残りを賭ける!

優勝するのは誰だ!?
降格するのは誰だ!?

「イカすアキバ天国」からは次の挑戦者が、手薬煉ひいて出番を待っている……。

次回……2012年1月21日

「ぢゃ☆ベストテン vol.24」

神楽坂に新春の嵐が吹き荒れる……。