【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第23回イカすアキバ天国』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第23回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION

一年もあっという間に残り二ヶ月を切り、そろそろ来年の話もチラホラ……。
徐々に本格的な寒さを感じる今日この頃ですが……この日も神楽坂は熱かった!

2011年……色々ありました。
3月はイベントが中止、延期にもなりました。
7月には会場が現在の神楽坂EXPLOSIONに変わりました。

二ヶ月に一度のライブバトルも、今年はこれで見納め……。
晩秋の神楽坂、2011年最後の一大決戦!「第23回イカすアキバ天国」の様子をレポートいたします。

●開演前

……前回と比べると非常に最初は少なかった。

そういえばこの日、裏開催で結構大きなイベントがありましたなぁ(笑)
夜の「ぢゃ☆ベストテン」メンバーも何組か出ていたような……(笑)

そんな中、某出演者とご挨拶……。
あれなんでだろう?結構、最近も会っているはずなのに感じる、この違和感(笑)
(果たして誰のことでしょうか?答えは後ほど!)

そんなこんなで、しばらくするとOP映像、そして毎度お馴染みのBGMが流れ……。
今年最後の「イカすアキバ天国」の火蓋は切って落とされた!

●OPアクト

……と、スムーズにいくはずもなく、手動でスクリーンを上に上げるFICE登場(笑)
ただし以前と比べると、段違いに処理は早くなった(笑)

今回のOPアクトは「接吻」でスタート。
通常通りスタートだったが、後方にいた某出演者をケチャで最前に押しやる(笑)
この曲でこれはお決まり(笑)

そんな訳で比較的平穏(?)にOPアクトは終了。

出演者、そして諸注意、投票ルールなどの説明を経ていよいよ本編開始となりますが、今回は次回から始まるシステムについての説明が……。

いつもより若干長めのOPが終わり、いよいよトップバッターの名前が読み上げられ、本編開始となる!

●本編

・1番手:遊佐麻友美(出場:2回目)
トップバッターで読み上げられたのは、前回はトリで登場。
そして今回はトップバッター(笑)遊佐麻友美嬢。
……しかしなかなか出てこない。
「ドラムセットの裏に隠れているんじゃね?」
とある客が言った。彼女には似たような前科があるので冗談のつもりで言ったのだろう。

……本当だった(笑)

開場前から隠れていて、気付かれないようにしていたらしい(笑)実際、我々も本当に気付かなかったし(笑)
逆にお客様に当てられて、却って出にくかったと告白し、前回同様セーラー服姿で登場の遊佐嬢。
しかし妙にかわいこぶっている(笑)しかも髪は三つ編みだ!
普段の彼女を知らない人なら、普通にかわいいとか、きれいに思うはずだ(笑)
もっともここの客層は騙せないが(笑)
そして一曲目にもってきたのは……「地上の星」(中島みゆき)
……「プロジ○クトX」!(笑)
確かに某国営放送伝説のドキュメント番組のOPテーマだったさ!あぁ毎週、自分はEDで号泣していたさ!(笑)一時期、カラオケの十八番だったさ!(笑)
でもトップバッターのまさか一番最初にこれか……なんだろう「第23回」のOPテーマはこれかね?(笑)
しかも客には「皆さん、風を起こしてください」と謎のリクエスト(笑)
そして後半では前回同様、自分と清水ニコニコ氏をステージまで持っていき、三つ編みの髪を持ち上げさせ、風が吹いているアピール(笑)
相変わらずカオスな入り方だった(笑)
続いて二曲目は先月末に発売されたコンピレーションアルバム「CLAUDIA」の中から、新曲「ジギタリス」
……なのだが、この曲の中間に入っている「色っぽい吐息」を出すのに毎回苦労している遊佐嬢(笑)
前々回はビール飲んだりして試みているが、尽く失敗に終わっており、そして今回は……。
という事で曲に入る。真面目な話をすると、とてもいい楽曲で素敵なんですよ。
2番のサビが終わったところで、例の吐息の節……何やらセーラー服の下から取り出したのは……あんぱん(笑)
いつもの遊佐嬢より胸が大きいと思っていたのだが、そんなものを隠し持っていたか!(笑)
そしてあんぱんを食べて吐息のタイミング……。

失敗(笑)

吐息どころか、ドン詰まっていた。まさしく自爆と呼ぶに相応しい内容だった(笑)
これで遊佐嬢、ぶっ壊れたのか、ラスト「邂」では「叫ばないよ」と言っているくせに三つ編みほどいて、髪振り乱してシャウト!(笑)
被っていた猫の皮は15分持ちませんでした(笑)
こうしてトップバッターらしからぬ、超強烈なインパクトを残して、遊佐嬢2回目の挑戦は幕を閉じました。

……そう……あんぱんという小道具を残して(笑)
しかしこのあんぱんがこの後も大活躍するとは、誰も予想出来なかった!(笑)

・2番手:かものなつみ(出場:5回目)
続いて2番手登場は何気に久々、かものなつみ嬢。
相変わらずいい具合に目がいっちゃってます(笑)
そんななつみ嬢、毎度のごとくMC一切挟まず連続で楽曲を披露。
覚束ない足、童顔に似合わないシャウトの数々……なつみ嬢テイストは満載だった。
そして三曲目に「墓場ピクニック」
例の如く、共演者をディスるなつみ嬢。
この日は「私より年上なのに、なんで私よりロリータが似合うんだよ!」という理由で姫ネエさんが対象(笑)
もっとも彼女の罵詈雑言の数々は愛情の裏返しなので、そこまで殺伐としないのですが(笑)
そして2番のサビ「墓掘り起こそう♪」のちょっと前、もう既に歌でなく、姫ネエをディスるのに終始しているのですが(笑)
某お客様から赤いミニスコップを借りて、姫ネエに墓掘り起こす動作をさせる……のが普通なのですが……。
姫ネエ、あるものに気付く……あんぱん(笑)
スコップであんぱんを掘って、なつみ嬢に差し出す姫ネエ。
最初は拒否するも、根がいい娘ななつみ嬢はそれを口にする……。

口が渇いて残り歌えず(笑)

四曲目に入る前に水を口にふくんで回復したものの、あんぱんの前に撃沈する結果となった(笑)
こうして久々のなつみ嬢、あんぱんの前に撃墜しました(笑)

……しかし遊佐→なつみ……普通のライブでこの組み合わせ、この順番は有り得ない(笑)
しかも1、2番手なんて(笑)

だからなのか次の出演者の名前が読み上げられただけで会場全体が安堵感に包まれていた(笑)

・3番手:和ROCK(初出場)
初出場の和ROCKの二人……と言っても、片方は第21回、SuGARMOONで出場した美月ゆん嬢。
本来、SuGARMOONで出場予定でしたが、急遽欠席で代打出場となったのがこの和ROCKです。
和ROCKとは美月ゆん嬢と同じ事務所・PB☆QUEENに所属する桃園桃とのユニット。
ちなみに「和」は和ロリなどを前面に押し出す桃園桃嬢を指し、ROCKは間違いなく美月ゆん嬢を指すのだが……。
この日は二人ともTシャツ。ちっとも「和」じゃない(笑)
深い(?)訳がありTシャツになったと延々と語っているのだが……和ROCKの「和」の部分は強調できず終いだったのは確か(笑)
そんな訳で一曲目は「ふわふわ時間」(放課後ティータイム)からスタート。
最前には彼女たちのファンが陣取って大いに盛り上げているのだが……途中から和ROCKと同じTシャツを着て紛れ込んでいる女性が一人(笑)
彼女の名は夢咲しいな。前日、美月ゆんとライブに一緒にライブに出演しているPB☆QUEEN所属のタレントです。
実は彼女と美月ゆん嬢は前日、同じく神楽坂EXPLOSIONで別の投票制ライブに出演し、見事優勝を飾っているというのだ。
ステージに上がらないが、この日は同じ事務所の仲間を応援……と言った様子。むしろ彼女の応援が傍から見て一番熱かったような気も(笑)
でも彼女の存在からして、PB☆QUEENの結束というのが分かりますね。
そんな和ROCK、二曲目にはオリジナル「we song♪」を披露。
……どうやらこの楽曲、SuGARMOONのオリジナルと思っていたけど、そうでもないのかな?
どちらかというとPB☆QUEENのオリジナルといった印象を今回強く受けました。
ラストは「Don't say "lazy"」(放課後ティータイム)で締め。
以上、和ROCKのステージは終了しました。果たして二日連続の優勝を目指した、美月ゆん嬢の運命はいかに!?

……というか、前二人が強烈過ぎたから、本当に安心したわ(笑)

・4番手:姫ネエ(出場:9回目)
前回欠席分がカウントされて紹介されましたが(笑)
ただし司会・FICEが「出場9回目」と連呼するので、公式アナウンスに従い「9回目」とカウントする事にします(笑)
(まぁ前回も出場直前のキャンセルで出場者の名簿に名前は残っていたし)
……という事で、私に突っ込まれるまでは自分が最多出場記録の持ち主と思っていた姫ネエさん(笑)
大丈夫です。上には上がいます。……1組だけだけど(笑)
本来出場予定だった第21回が欠席だったので、こうして通常通りに出場するのは実に1年半ぶりの姫ネエ。
かものなつみ嬢にディスられた(笑)ロリータファッションでの登場です。
一曲目に代表曲「ばななんぬ」からスタート。
久々に聴いたなぁ。珍妙な楽曲だけど、妙に癒された(笑)
続いて二曲目にこちらも代表曲「柔突起」
まさに姫ネエテイスト全開!
久しぶりに「柔突起!」と大声で叫びました(笑)
あぁ……なんだろう。この「柔突起」と叫んだ後の開放感(笑)最高にスッキリする!(笑)
でも本当に最近も会ったはずなのに、なんだろうこの違和感(笑)
……この方が本当にあの森野王子の中の人なのだろうか?(笑)
知らない人が彼女と森野王子を別々に拝見したら、絶対に同一人物とは思えないだろうな(笑)
もっとも姫ネエも過去に多くの舞台、ドラマで役者として活躍されている方。
森野王子と姫ネエを演じ分ける事くらい朝飯前なのかもしれない。いや厳密には演じ分けているのではなくて、それぞれがそれぞれとして存在しているんだろうな。
そんな森野王子ネタをMCに交えつつ、ステージもラスト。
そしてラストには実に久々にライブ披露となる「萌えとヲタクの王国へ」を熱唱。
なんでも二年ぶりに歌うって……そんなに歌って無かったか!
でも姫ネエの優しくも素敵な歌声に、正直感動した!歌詞はとんでもないのにね(笑)
姫ネエのことだから、得意とする昭和アニメのカヴァーは一曲交えてくると思ったのだけど、オリジナルのみで構成してきました。
しかし久々の姫ネエ、見事にオリジナル一本で世界観を十二分に表現しました。
色んな意味で期待をいつも裏切ってくれる姫ネエですが、今回も見事に期待を裏切ってくれました。
まさかのオリジナルオンリーのセットリストで……素晴らしかった!
30代後半とは思えない美しさと、素敵な歌声を披露した姫ネエ……久々のステージは会心の出来と言って過言ではありませんでした。

・5番手:広瀬ことみ(出場:2回目)
続いて登場はこっとんこと広瀬ことみ。
相変わらず猫耳、尻尾なロックなアキバ系である。夏場に全国流通のCD発売以来初めてお目にかかる。
一曲目「PrimaryColor」からスタート。
楽曲に関しては相変わらず高いクオリティを保っている。
最前の固定ファンの声援もノリノリであり楽しそう。
いつもなら、猫耳、尻尾にニーソックス、語尾が「にゃ~」で色物扱いされるはずなのだが(笑)正統派に見えてしまうから不思議だ(笑)
そんな彼女も「正統派」アピール(笑)
だが彼女を良く知っている客層の目までは誤魔化せず、誰も同意していなかった(笑)
……そもそもこの業界、正統派の方が圧倒的に少数な気がするが(笑)ただ他の面子が強烈だと、比較的……って事だよね(酷)
キャラクターはともかく(笑)楽曲は非常に正統派。
二曲目「S.E.D.~歌は運命を超えて~」はなかなかにいい感じにロックな曲。
こっとんのオリジナリティが凝縮されている。
ラストは「もっと..ずっと..そっと..きっと」
実は結構、隠れた名曲だと思う。
サビの部分の「もっと!」とか「ずっと!」というコールアンドレスポンスも一体感を高めてくれた。
ロックでカッコイイところもあるんだけど、ラストの「もっと..ずっと..そっと..きっと」のような、結構胸がときめくような歌も歌えるのが彼女の良いところだと思う。
彼女のいいところが前面に出た、いいステージでした。
でもやっぱり正統派とは言い憎いよな(キャラが・笑)
以上、こっとんのステージでした。

……そして今回、もっともある意味、異色なユニットが初登場……。

・6番手:終☆了\(^o^)/(初出場)
これで「オワタ」と読む(笑)
元いちごワインだったゆうにゃんこと水沢ゆうと、ハンサム系美少女(?)少女☆タコサムによる超異色ユニット(笑)
まさに美女と野獣!……と言ったら、タコサムに悪いか(爆)
OPはピンクレディーの「UFO」に乗って登場し……「オワタ!\(^o^)/」と叫んで登場。
まずはこの挨拶を浸透させようと、客層にレクチャーするところから開始。
最後には客層全員出来るようになりました(笑)
そしてステージ本編。
まずは「マクロスF」メドレーで「星間飛行」→「ライオン」
しかしここでもやってくれた。「ライオン」で一番美味しいところを、ゆうにゃんが歌うはずなのを突き飛ばすタコサム(笑)
結局、最後まで美味しいところを強奪したタコサム(笑)
なかなかやりおる。
さてここからは終☆了\(^o^)/恒例(?)のコーナーなのですが……あぁ……思い出そうとすると頭痛が……(爆)
(ここからしばらく、第三者目線でのレポートになります。予めご了承ください・笑)

ゆうにゃんはこのコーナーのためにターゲットを二人に絞った。
しかし有名ヲタ芸師・きゃんでぃは早々に辞退し、ターゲットは決まった。
ターゲットにされた男……東京都練馬区在住・ヒトデ大石氏(32)は訳も分からずステージに立たされる。
そしてサランラップを用意する、終☆了\(^o^)/の二人。
顔面にサランラップを押し当て、流れた楽曲は「トライアングラー」
延々と「君は誰とキスをする~♪」と流れる。
困惑する大石氏を中心にグルグル回る二人……そして次の瞬間……。

サランラップ越しに熱いキスを交わす大石氏と……タコサム(笑)

白目を向いて昇天する大石氏をよそに(笑)流れたBGMは「LA・LA・LA LOVE SONG」(久保田利伸)
「回れ回れメリーゴーラウンド♪」……グルグルとステージの上で回る二人……。
するといつの間にか、客席に降りた終☆了\(^o^)/の二人……客を巻き込んで今度はグルグルと回り出す。
曲が収まったと思ったら「タッチ」(Raphael)が流れ、激しいヘッドバンキングで振り乱される。
そしてラストは某金融会社のCMソング「SYNCHRONIZED LOVE」(ジョー・リノイエ)の乗って、レオタード姿でキレのあるダンスを披露して締めた!
こうして初出場、終☆了\(^o^)/のステージは、ネタと意外性、そして見事なダンスの融合で幕を閉じた。

……しかし……このステージで一人の三十路男が心に消えない傷を負った事は、あまり知られていない……(爆)
(第三者目線、ここで終☆了\(^o^)/!)

……うん……そういう訳で、今思い出しても頭痛がするよ(爆)
そんなこんなで強烈過ぎる面々が揃った今年最後の「イカすアキバ天国」もいよいよトリ。
彼女も正統派……に見えて、実はそうでもなかったりする(笑)

・7番手:まかべまお(出場:2回目)
今年最後の出演者として登場、2回目挑戦となるまおまおこと、まかべまお。
前回2位の実績を引っさげ、堂々登場……いざステージ……と思いきや、ここにきてあんぱんを発見する!(笑)
実はこの日、ライブ二本回しの彼女、序盤の荒れ模様(笑)を知らないため困惑。
あんぱんがここまで威力を発揮するとは……ある意味、凄いけどなぁ(笑)
気を取り直して一曲目は「happily ever after」(中川翔子)
カヴァーを取り入れる彼女らしいスタートとなった。
固定層の多くは、彼女と共に渋谷から移動をしてきたようだが、まおまおと共に疲れを見せず声援を送っていた。
その声援に応えるようにまおまおもこの日、二本目のライブでも熱唱を続ける。
MCでは自分は正統派……ならぬ、ギャンブルアイドルである事を堂々と自慢(笑)
まぁ今回のメンバーの中では比較的、正統派だがホッピー好きとの情報も知れ渡っており、勝ち抜いたら「裏AnB」(打ち上げ)に残りたいと宣言するほどである(笑)
そんな彼女の言動からも今回は勝ちに行くという心情が読み取れる。
二曲目からはオリジナル構成。
まずは「引力」
ちょっとロックな感じの入り、静かに流れるAメロ、そして徐々に盛り上がっていきサビで一気に熱気が爆発していく!
凄い慣れている印象もあるけど、引きこみ方や持っていき方は非常にうまい。
そしてそのままの流れでラストは「SPIRAL」
ここで客層のボルテージは最高潮に達する!
まさに圧巻!前回以上に隙が無いステージで観ている者を虜にした。
それにしても「引力」といい「SPIRAL」といい、良曲がオリジナルに揃っている。
短時間のライブ二本回しで体力、気力の消耗が心配されましたが、どうやら杞憂に終わった模様。
見事にトリを務め素晴らしいステージを披露してくれました。
以上、まかべまおのステージでした。

……こうして全7組の出演者のステージが終了。
投票タイムに移ります。
意外と早くスムーズに全ての客が投票を終えて、集計に入ります。

果たして2011年最後の「アキ天キング」は誰の頭上に輝くのか!?

……と、その前にゲストタイムです。

●ゲスト

この日のゲストは「第20回イカすアキバ天国」の優勝者、゚*☆姫乃☆*゚ちゃん。
まぁ確かに歴代アキ天キングですが……ちょっと複雑な気分(汗)

さてそんな゚*☆姫乃☆*゚ちゃんの今回のステージ……言葉で説明するのが非常に難しい。
それくらい独特の世界観だった。

ステージの照明は落とされたまま。
人のざわめきのようなBGMの中、ボツボツと呟く゚*☆姫乃☆*゚ちゃん。

歌っているようでそうでないような……。
ただ呟き、ざわめき……何かを強く訴えるでもなく、だけど無視してもらいたい訳でもなく……。

突然、バナナを取り出して、客の口に無理矢理押し込んだかと思えば、客に目をつぶらせて躍らせたり……。
ふと気がつくと彼女に腕をつかまれ、会場を引っ張りまわされたり……。
暗闇の中、白いセーラー服姿の゚*☆姫乃☆*゚ちゃんが、楽しそうに、また悲しそうに笑っては呟いて、そして歌う……。

微かにブラックライトの光が照らされる会場の中、我々ぱ*☆姫乃☆*゚ちゃんが作り出す世界に引きずり込まれていた。

そうあれは神楽坂であって、神楽坂でない空間。
言い換えれば、゚*☆姫乃☆*゚の空間そのものだったのでは無いか。

今なら、そう思う。

最後に客の真ん中に立って、歌を歌い終えそのままステージからも、ロビーからも姿を消して彼女のステージは終わりを告げた……。

色んなライブを観てきたFICEが呆気に取られ、そして終わりのタイミングを逸した事からも、彼女が作り出した世界観はまさに゚*☆姫乃☆*゚のためだけの世界だった。

そんなゲストコーナーでした。

●投票結果→ED

ゲストコーナーの後、久々に明かりが灯された会場内。
何故か眩しかった。
そして今年最後の結果発表。
全出演者が勢揃いする。

今回は優勝した出演者はダントツだったものの、なんと2~5位が300点差以内の大接戦だったとの事。
確かにメンバー的には大混戦は予想出来ましたが、ここまで詰まっているとなるとやはり評価が難しかった模様。

しかしそんな中、一人だけダントツで抜け出した優勝者は……

・まかべまお

見事、2回目の挑戦にして頂点に立ちました。
トロフィーが授与されると満面の笑みを浮かべていました。
そしてトロフィーがもらえるのか主催のFICEに確認し、もらえると知ると更に嬉しそうな表情を浮かべておりました。
本当に見事な優勝でした。

しかし大混戦だった2位以下。
ある意味、優勝以上に注目を集める事となりましたが……。

優勝とは約2000点差を離されたものの、混戦を制して2位に入ったのは……

・姫ネエ

驚きの表情を浮かべながらも満面の笑みを見せた姫ネエ。
9回目にして初の2位を獲得しました。
ブログに結果報告できると、喜びを語ってくれました。

そして2位と僅差の3位に滑り込んだのが……

・終☆了\(^o^)/

こちらは驚きにも似た大歓声!
ガチでガッツポーズをしている二人の姿が印象的でした。
超がつくほど強烈なインパクトを残し見事に初出場ながら3位に入りました。

こうなると4位、5位も気になるのですが……残念ながら発表は3位まで。
この流れでED「夢旅」で締めとなりました。

こうして2011年ラスト「第23回イカすアキバ天国」は、まかべまおの優勝で幕を閉じました。

●総括

2011年ラストの「イカすアキバ天国」
戦前から「今回は読めない」と話題になっておりましたが、2位以下の混戦がまさにそれを物語っていました。

そんな中、ダントツで優勝を飾ったのはまかべまお。
……今回のメンバーでは地力、実績が圧倒的でしたので、順当といえば順当な優勝でした。
前回も2位に入り実力は見せ付けていた訳ですし、オリジナルの楽曲も非常に秀逸。
前回の反省、課題を踏まえて修正してくれば確実に勝負になるのは見えていました。
固定ファン層も前回は妙に浮き足立っていた部分もありましたがそれも無く、まおまお自身、客層ひっくるめて余裕を持ってステージに臨んでいるようにも見えました。
とにかく今回の優勝は非常に順当であり、もちろん高く評価されるべきだと思います。
むしろ彼女に期待したいのは夜の部「ぢゃ☆ベストテン」に上がった後のステージ。
今回のようなステージに「+α」が無いと上位進出は難しいかもしれません。が、あと二ヶ月の間にどれだけパワーアップしてくるのか期待する事にしたいと思います。
来年最初の「ぢゃ☆ベストテン」でどういうステージを見せてくれるのか、今から楽しみです。

さて大混戦となった2位以下ですが、まずは2位に入った姫ネエから。
久々の姫ネエでしたが、真骨頂を見せてくれました!
一筋縄ではいかない彼女の世界観が、見事に今回大ハマリしたと思います。
敢えて得意の「昭和アニメソング」のカヴァーに走らず、オリジナル三連続で構成をしてきたのが大きかったですね。
彼女のちょっと変わった不思議な世界観が、オリジナルだけでも十二分に表現出来たのが証明されたステージでもあったように思えます。
むしろ別人格でもある森野王子でのステージの経験が今回のステージに活きた?とも見れます。
森野王子のダークメルヘンな世界観は、姫ネエの表現する萌えとヲタクな世界観とは全く異なる世界観です。
しかし森野王子のステージを観た事のある人なら分かると思いますが、相当な表現力でもってあの世界観を表現しています。
森野王子で真逆の世界観を表現し続けた結果、その表現力が姫ネエに戻った時にフィードバックされ、今回ステージのバックボーンになった……というのは考えすぎでしょうか?
ただ一つ言えるのは、自分の持つ世界観を余す事無く表現出来た姫ネエが、今回とても良かったという事です。それが2位に繋がったと思います。

そういう意味では3位の終☆了\(^o^)/も非常に強烈な世界観の持ち主であると思います。
とにかく自分たちの存在をネタとして、どういう風に昇華してインパクトを植えつけるか……それに終始したのが、今回のステージ構成だったと思います。
一見するとただ笑えるステージをこなしているようですが、その裏には非常に緻密に計算されたコンビプレー、そして裏打ちされたポテンシャルの高さが伺えます。
お互いの立ち位置も分かっており、どういう風に見られていて、そしてどう見られたいのか……かなり作りこんでいましたね。
存在自体はネタなんですが、ネタをネタで終わらせない凄さがそこにはありました。
今後も出場してきたら間違いなく色物だけど「台風の目」として扱われる……強烈なユニットが出てきました。今後が楽しみです。
でもタコサムのキスは勘弁してください。マジで(爆)

それでは残念ながら4位以下だった出演者について語っていきましょう……。

まずはトップバッターの遊佐麻友美嬢。
やってくれます(笑)何をするか予想不能なところは魅力的、そして破壊的(笑)
一方、新曲「ジギタリス」を含め、オリジナルが意外と充実しているので、ステージ構成次第では浮上もあるかもしれません。
何かの拍子にハマったら、一番面白い存在である事には間違いありません。
でもまさか最後の最後まであんぱんが活躍するとは思わなかった(笑)

続いて久々のかものなつみ嬢。
以前よりは元気が無かったように思える……まぁ元々、元気ハツラツなタイプじゃないけど(笑)
いつもよりはなつみワールドが大人しめに見えたかもしれない。
次回はもっと迫力のある、キレキレななつみ嬢を見たいですね。

出場2回目のこっとんこと広瀬ことみちゃん。
久々だったけど、とても良かったと思います。
オリジナルが多いのはやっぱり強みだし、その構成次第ではいくらでも引き出しはあると思います。
今回は相手が非常に強烈なメンバー過ぎて、あまり目立たなかったけど(笑)楽曲は正統派に近いものがあり安定感抜群。
また再挑戦して欲しいと切に思います。

そして初出場だった和ROCK。
夢咲しいな嬢や固定ファン層との団結力は「PB☆QUEEN」魂みたいな感じでいいと思います。
ただステージ全体で評価できるのは、オリジナル「we song♪」を歌った事だけです。
残念ながら客層全体を巻き込むに至っておらず、内輪での盛り上がりにしかなっていないように見受けられ(今のところ)団結力が裏目に出ている印象です。
固定層がそれなりにいるので得票は稼げても、TOP3には入れれば御の字レベルで実は勝ち負けになっていないと思います。
……せっかくファン層の絶対数、事務所などバックボーンが今回の出演メンバー中でも随一なのに活かしきれていないのが残念すぎます。
これ以上書くと誹謗中傷にもなりかねないくらい酷評の連続になるので、控えておきますが……。
ただ一つだけ……「他の出演者のセトリを見比べる」と何か見えてくるかもしれませんね。
多分、この点に気付き修正していかないと、今後、美月ゆん嬢の場合、SuGARMOONで出演しても同じ結果になるかと思います。
余談ですが……もしかしたら今回は桃園桃ちゃんソロで出演した方が結果は残せたかもしれません。
※この寸評に関しては敢えて自分の結論は書かないようにします。自分が何を言いたいかは、皆さんも考えてみてください。

最後にゲストだった゚*☆姫乃☆*゚ちゃん。
……彼女の中にこんな引き出しがあったとは……。
以前から、確かに年齢の割に何か陰みたいのを感じる娘でしたが、こういう世界観を持って居たんですね。
これは自分の連れの言葉ですが「ちょっと理解出来なかった」と言ってました。
でもそれでいいんだと思います。
万人に理解してもらうために自分の世界を曝け出すのではなく、自分を表現するために自分の世界を曝け出したのですから。
今回の゚*☆姫乃☆*゚ちゃんのステージはこれでいいと私は思います。
もっとも私も゚*☆姫乃☆*゚ちゃんのステージをどこまで理解出来ているのかと言われると、多分、半分も理解出来ていないかもしれません。
ただ彼女の作り出した、ブラックライトで微かに照らされる世界感は、何故か妙に魅力的で妙に愛しい。
そんな世界でした。

……というところで、今回は締めたいと思います。
しかし今年最後にして、一癖も二癖もある非常に強烈なメンバーばかり揃ったというのが印象(笑)
FICE曰く「いかにも神楽坂!って感じのメンバーだよね」それには同意見(笑)

こうして怒涛のように過ぎていった2011年の「イカすアキバ天国」ですが、果たして2012年、五年目に突入する「イカすアキバ天国」でどんな新星が現れるのか……。
まだまだ注目していきたいと思います。