【舞台観賞】[DVD]「河童の水際」@2010年夏公演(ジャングルベル・シアター) | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

※まず【舞台観賞】となってますが、久々の[DVD]観賞版です。

久々にやっちゃいます「プレイバック・ジャングルベル・シアター」シリーズ(笑)
大体、ジャンベルさんの舞台公演が近くなると一人勝手にやったりしているんだけどね(笑)

でも今回はそのジャンベルさん舞台公演中です(笑)
現在、神保町・ART SPOT LADOにて名物のギャラリー公演第4弾「続々・おとぎ夜話 寿」絶賛公演中です。
前売りは完売しているみたいですけど、当日券は運が良ければあるかも……という事なので、気になった方は行くべし!
(この文末にジャンベルさんの公式サイトは載せておくよ~)

さてそんな「続々・おとぎ夜話 寿」ですが、今回これを語る上で欠かせない登場人物がいる。

それは野上あつみ嬢演じる、川端諸子である。
この川端諸子というキャラ、元々は「河童の水際」というジャンベルさんの登場人物でしたが、2010年春の「続おとぎ夜話」にてスピンオフで再登場。
そして今回の「続々・おとぎ夜話 寿」でも再び、スピンオフで登場するという、ジャンベル史上でも一、二を争う名物キャラである。
更に「続々・おとぎ夜話 寿」は、この諸子初登場の作品「河童の水際」のちょっと前の話という……。

……という事で、ちょーっと物語を復習したいので「河童の水際」を観ようと思った。
するともう一つ気付いた。

「続々・おとぎ夜話 寿」に今回、客演している竹内俊樹氏。
そういえば彼がジャンベル初登場だったのも、昨年夏に再演された「河童の水際」だったのだ。

だが……昨年夏の「河童の水際」はダブルキャストで、彼が演じた「河チーム」は生で拝見していなかった。
そういえば、この前舞台を観た、村井みゆき嬢もこの時「河チーム」だったし……こりゃ見ておかないといけないな。

……という事になり「河童の水際」2010年夏公演版をDVDで拝見する事といたしました。
「河チーム」と、懐かしさもこめて「童チーム」と両方(笑)

ちなみにあらすじに関しては、今年2月に初演版を拝見した時のレポート参照って事で!(笑)

http://ameblo.jp/hitode0014/entry-10794915985.html

今回は各出演者の所感を挙げていきます。
まぁ2006年版と同じ役を演じている方は、思いだしながら比較したりして(笑)

・兜政孝(鮎川清太)
客演。2006年版は土橋建太氏が演じている。
土橋氏が演じた清太と比べると若い印象がある。
感情をむき出し方が若々しいのは見ていて良かったけど、終盤はちょっと昂ぶりすぎて抑えが効いてない。
中盤までは良かったから、ちょっと勿体無かったかなぁ。

・福津屋兼蔵(岩名大和)
2006年版も同役。
2006年版も見ているけど、確実に2010年版の方がうまくなっている。
今更気付いたけど、岩名の娘が北海道にいる設定だけど、これは福津屋氏の出身が北海道だからそうなったのかな。

・浅野泰徳(宇久井速雄)
2006年版も同役。
川端諸子にとっては因縁の役(笑)「続々・おとぎ夜話 寿」の時には塀の中に入ったばかりだったと思いながら観ると面白い(笑)
そういう意味では彼の後日談は気になる(笑)

・榎木園郁也(天升恭司)
客演。2006年版は矢藤智和氏が演じている。
川端諸子と同行している教授だが、恐らく出会いは時系列的に「続々・おとぎ夜話 寿」の後だろう。
矢藤氏と比べるとねちっこい(笑)いわばナルシストっぽい教授。
父との思い出を語るシーンが個人的には最高。あれが無ければ、ただの酷い人だった(笑)

・野上あつみ(川端諸子)
2006年版も同役(当時:野上敦美)現在公演中「続々・おとぎ夜話 寿」では二度目の主役(笑)
確かこの時も春(「続おとぎ夜話」)に諸子を演じたばかりだったので、非常に印象に残っています。
諸子独特の口調や仕草は、既にこの時で完成はしており、2006年と比べて確実に進化していました。
でも実はこの話において諸子は出番も少なく、宇久井との因縁のためにいるキャラなのである。
そう考えると、今、諸子が主役にまで出世したのは凄いなぁ……と勝手に思ったりします(笑)

・本多照長(瀬谷源五郎)
2006年版も同役。
間違いなくジャンベルにおける本多氏の代名詞と言って過言でない役。
唯一足りなかった貫禄も4年の月日が解決したと思います。
でも良く考えたら、まだそこまで歳はめしてないはずなのに……凄いですな。

・佐藤沙代(瀬谷八津女)
客演。2006年版では村井みゆき嬢が演じている。
村井嬢の八津女と比べると、おっとりとした中に(いい意味での)嫌らしさが感じられた。
大阪弁も全く違和感は無かったけど、出身はどこなんでしょう?(笑)
この劇中では一番悪い女を見事に演じていました(笑)

・西村太一(深山鱒之介)
2006年版では大波勝氏が演じている。
2006年版が中年の親父キャラだったのに、一気に老人キャラに。
しかし今だから西村氏と分かりますが、最初観た時は「あれ?誰だろう?」って認識(笑)
後にジャンベルにおける彼の役を観る事になりますが……そのギャップに驚嘆。

・村井みゆき(山女美幸・河チーム)
2006年版では塚本善枝嬢が演じている。
小柄な塚本善枝嬢とは正反対の、非常に長身な方なのに同じ役を演じるとは……2006年版では瀬谷さんだったのに(爆)
どうしても善枝嬢との比較になりますが、彼女の美幸の方がお姉さんキャラで、パワフルな印象がありました。
そういう意味では同じ役柄でも、村井嬢の方が設定年齢、精神年齢が高めに作られた(もしくはそう差別化した)のかもしれません。
そういえば役名も、芸名も同じ「みゆき」なんですよね……(笑)

・塚本善枝(山女美幸・童チーム)
2006年版も同役。
多少贔屓目があるかもしれないけど、格段に2006年の時より進化していました。多分、2006年に比べると一番成長が感じられました。
全体を通して感情の表現がよりしなやかに自然体になっており、村井嬢の美幸と比べると美しさとしなやかさが同居してました。
ちなみに村井嬢の美幸が終盤「清太」と言っているのに対し、彼女は終始「清ちゃん」と語りかけている点からも清太と同年代に近い親しみやすさが伝わってきます。
特に終盤、清太に話しかけるシーンは秀逸。彼女の成長の集大成はここにあるでしょう。

・竹内俊樹(吉登富代・河チーム)
2006年版では大塚大作氏が演じている。
テンション高くて、大塚氏の富代とはまた違った、妙な暑苦しさを感じる(笑)
ただし美幸に対するアプローチはより変人チック(笑)むしろ2006年版の富代に忠実に演じようとしていた節すら見受けられます。
これが「続々・おとぎ夜話 寿」ではなぁ……役者ってつくづく凄いと思う(笑)

・大塚大作(吉登富代・童チーム)
2006年版も同役。
塚本善枝嬢と同じくらい成長と進化を感じますが、彼の場合、この前に演じた大伴御幸(「サラマンドラの虹」他)の存在も大きかったと思います。
2006年当時より役作りに迷いが無く、どストレート!(笑)暑苦しいけど、爽快!(笑)
富代が大伴化したという見方も出来ますが、そういう意味では一つの系統を極めての成長したのかと思います。
2006年版より美幸、富代の絡みが自然で面白かったけど、これは塚本嬢、大塚氏お互いの成長があったからだと思います。

・神田英樹(追川卓・河チーム)
2006年版も同役。
彼の場合は2006年版で演じた追川を自分なりに忠実に再現して演じようとしていた節が見れます。
とにかくオーソドックスな日本男児。ちょっと低くてドスの効いた声はいい感じ。
個人的趣味ですが神田氏が演じた役の中では、結構好きな部類に入ります。

・大倉友之(追川卓・童チーム)
2006年版では神田英樹氏が演じている。
神田氏とは対照的な怪しい英語かぶれ(笑)
やたらと英語を使っていたりするところは、神田氏との対比からだろうか。
ただ深山先生の心境を考えると、神田氏でも大倉氏でも、どっちもやだろうな(笑)

・松宮かんな(河童)
2006年版も同役。
え?もう説明不要ですよ。河童がそこにいたんですよ!(爆)意外とカラフルなんですよ!(爆)
……というくらい、想像上の生物である河童を見事なくらいリアルに演じきっています(笑)
ちなみに今年2月の「悟らずの空」では、この河童でちょっとだけ再登場(笑)
松宮さんにとって切っても切り離せない役……それが河童!(爆)



しかしまぁ1年3ヶ月前の公演ですが……こうして改めて観ると、新しい発見があったり、やっぱり新鮮ですね。
この作品を観た後で、現在の「続々・おとぎ夜話 寿」を拝見すると、それだけ皆さんが色んなモノを得て、そしてそれを演技に活かしていると感じます。

とにかくこれで諸子予習も終わったし(笑)また舞台を観に行くのが楽しみになりました。

ちなみにこの「河童の水際」ジャンベルさんの物販で売っているので、気になる方は購入をお勧めいたしますー。



……という事で、これから一眠りして「続々・おとぎ夜話 寿」を観に行きます(爆)

※「続々・おとぎ夜話 寿」の観賞レポートについては、終演後、まとめて書きますのでそちらもお楽しみに~(笑)

・ジャングルベル・シアター公式サイト↓
http://www.junglebell.com/