【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第22回イカすアキバ天国』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第22回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION

奇数月第三土曜日……。
二ヶ月に一度のライブバトル「AnBぷれみあむぅ」シリーズがやってきた。

暦の上では秋。
会場周辺では秋の祭が行われ、多くの縁日が軒を連ねていた。

しかし……秋の涼しさはどこ吹く風。
まだ夏の終わりを惜しむかのような暑さが……そしてこれから行われる戦いの火蓋を予感させた。

神楽坂の街を熱くするライブバトル!どこの祭にも負けない戦いがここにはある!
初秋の一大決戦!もしくは一大祭典!「第22回イカすアキバ天国」の様子をレポートいたします。

●開演前

今月に入り個人的には三度目の神楽坂EXPLOSIONなので、すっかり帰ってきた感もあります。
むしろ受付のお兄さんに顔と名前が覚えられていた方が驚きだった(笑)

さてそんな訳で入場しましたが、前回と違いお客さんの入りは最初イマイチだと感じました。
それでも開演直前にはそれなりにいっぱいにはなっているのですが……。

今回はここで早速、客層のチェックから入りました。
特定の出演者の客層の多さがやや目立ちましたが、それ以外はボチボチと言った感じです。

そうしているうちに流れてくる、毎度お馴染みのBGM。
そしてスクリーンに映し出される出演者の名前。

いよいよ今回も始まる!

テンションが一気に高まり……そして始まるOP……。


●OPアクト

……と思いきや、またしてもスクリーンが上に上がらない(笑)
相変わらず、手動スクリーンに苦労しているFICEがこうして登場(笑)

今回もOPアクトは「伴奏」でスタート(で、良かったはず)
お客様の数はそこそこ。
むしろOPアクト最中にもうちょっと増えたような気もする。

OPアクトも終了し、出演者の名前が読み上げられるが、ある出演者のところで爆笑が起きる(笑)
その後諸注意、投票ルールなどの説明を経ていよいよ本編開始となる……。

●本編

・1番手:☆ぴよひな☆(出場:2回目)
トップバッターに登場したのは前回に引き続き2回目の出演となる☆ぴよひな☆ちゃん。
そして一曲目は意外にもカバーで「いちごコンプリート」からスタート。
しかし妙にキーが高かったような気がする……(笑)
さていつものようにほんわかしたMCに入るのですが、ここで話題は「イカ天」に……。
たまたまネット検索していたところ「イカ天」を見つけて、このイベントの事だと思い動画を見たら……「イカすバンド天国」の方でした。
ただ元ネタを知らなかった☆ぴよひな☆ちゃんには驚きだったみたいで、これでまたスペックが上がったとか(笑)
そんな訳で皆様のツッコミを誤魔化すように「インストール」→「ダウンロード!」漫才(笑)
続いて残り二曲は「奥さまはパソコンアイドル」→「H・D・D」(ハイスペックバージョン)の連続。
どちらも彼女らしいオリジナルというか、そんな感じの楽曲ですね。
彼女らしい、まったりとほんわかとした盛り上がり方をしてステージは無事終了しました。
しかし前回は初出場でトリだったのに、今回はトップバッターだった点については司会のFICEも驚き(笑)
ある意味、出演順がいい意味で公平でランダムなんだけど、極端な例もこのイベントならでは(笑)
次回出演時は真ん中あたりがいいかなぁ……そんな☆ぴよひな☆ちゃんでした。

・2番手:まかべまお(初出場)
2番手に登場は遂に「アキ天」初出場、まかべまお嬢。通称:まおまお。
実績という面では今回の出演メンバー随一。稀に話題に上がる投票制ライブ「勝ち抜け!ピスタチーオ」で「三代目ピスタクイーン」の称号を手にしています。
過去に挑戦したピスタクイーンも好成績を挙げている経緯を考えると、彼女のライブにも俄然注目は集まります。
一曲目はオリジナル「引力」からスタート。
実は私自身は彼女のライブを拝見するのは久々なのですが、歌唱力の高さは去ることながら、オリジナルの楽曲のクオリティの高さに驚きました。
カバーソングしかもっていない頃の彼女しか記憶に無かったので、オリジナルがどう歌うのかが注目のポイントでしたが評判は伊達じゃない。
会場を一気に彼女の世界に引きこみましたね。
そんな彼女のMCですが、二曲目に入る前に切々と語り始めます。
震災の事や突然訪れた親しい人の別れの事……そんな想いの丈を込めて歌ったのが「愛の謳」
バラードの楽曲です。調べた限りEvery Little Thingのカバーの模様ですが(仮にオリジナルならごめんなさい)
一曲目とは打って変わって静かに、そして歌い上げる姿が印象的でした。
そしてラストは「SPIRAL」
今度は激しく会場を巻き込みます。
素晴らしい歌唱力!彼女の歌声にまるで引きつけられるかのように、会場全体がヒートアップしていく様子が分かりました。
レースクイーンをしている経緯から、もう少し衣装などでも勝負をかけてくるかと思いましたが、歌声だけでも十分勝負できていました。
恐るべし……いや素晴らしいかな、まかべまお!
初出場にして会場の空気を一気に変えてしまいました。

正直、この時点でまおまおの作り出した雰囲気で一気にハードルが上がったように私は感じました。
この後の出演者はやりにくいのでは……そう思っていましたが、次の瞬間、かかってきたBGMはそのハードルすら一瞬で消し去ってしまいました。

・3番手:らめる(初出場)
「にっくまん、あんまん、かれーまんっ♪」
……延々と同じ歌詞をエンドレスでリピートするだけのこの歌……「べほいみ」をBGMに登場したのは、この歌の歌い主、らめるちゃん。
彼女も今回「アキ天」初出場。
この妙に癒されるBGMに乗って登場した彼女自身も凄い自然体でまったりと登場。
一曲目・オリジナル「Let's Go!」からライブスタート。
先程までの雰囲気から一転、元気一杯の彼女のステージが幕を開けました。
初出場にも関わらず、全く緊張した様子も無く、むしろのびのび楽しんで歌っている彼女の姿がとても印象的でした。
そして楽曲が終わりMC……再び「にっくまん、あんまん、かれーまんっ♪」(笑)
BGMの「べほいみ」がかなり爆笑を誘うと同時に、彼女の雰囲気作りにかなりの手助けになったように思います。
しかし楽曲になるとまるで「べほいみ」のイメージとは別人のような歌唱力でひきつける。
二曲目「Switch」でも、「Let's Go!」とはまた違った快活な感じが出ていました。
ラストはカバーで「Lost my music」(平野綾)
オリジナルと比べると知名度がどうしても高いので比べられるけど、比較的うまく歌いこなしていたと思います。
こうしてらめるちゃんのステージは終了。
しかし司会・FICEとの絡みMCの話題は……「にっくまん、あんまん、かれーまんっ♪」(爆)
さてどうやってこの「べほいみ」を売り出していくか(笑)
そんな話題になっておりました。

しかしまおまおの作り出した雰囲気を、一気に癒しの空間に変えてしまった、らめるちゃんの「べほいみ」
……勝負云々抜きにしてとんでもない名曲が現れたと思います。ええ、マジで(笑)

・4番手:Ma:rchen-holic*(初出場)
更に初出場が続く。
続いて登場したのはMa:rchen-holic*(メルヘンホリック)……まほし、りゅうきの二人。
よく考えたら今回、司会やゲストを除くと出演者の中で唯一のユニットとしての参戦。
俄然、注目は集まるところだが、客最前に前回出場者・天使病(の中の人)も普通に応援に駆けつけていた事も特記しておこう(笑)
そんな彼女たちのライブは一曲目「MOON SIGNAL」(スフィア)からスタート。
一曲目から一気に引きこまれていく!この時点では「お、やるな」程度だったのですが……。
むしろ本当に凄いのはMCを挟んだこの後。
彼女たちは毎回、ステージの上でコンセプトをもって持ってステージを構成するとのですが、この日のテーマは「かぐやひめ」
続いて二曲目「幼芽と幻有と」
この楽曲で独特の振付(ソーラン節風・笑)があるのですが、これが一見すれば面白おかしいのですが、彼女たちの楽曲のクオリティの高さを相まってかなり心地よい雰囲気になりました。
これで一気に会場が彼女たちの作り出した世界に引きこまれました。
そしてトドメはラストの「Stone Cold」(FictionJunction)
……凄い鳥肌が立った。
歌唱力、二人のハモリもそうだけど、前二曲を引き継いでこの一曲で、一つのステージを一つの物語として見事に昇華させた。
カバーソングなんだけど、最後にこれを持ってきた意味が分かるような気がした……。
ステージ終わった瞬間、会場を包んだのは盛大な拍手、そして衝撃だったに違いない。
「とんでもないユニットが現れた!」……彼女たちのステージの後、私自身、震えが止まりませんでした。
Ma:rchen-holic*……次、出場すれば「アキ天」の台風の目になるかもしれない……そう期待してやみません。

さてここまで初出場が続きましたが……。
FICEの表現を借りるなら「2周目」の方です(笑)

・5番手:゚*☆姫乃☆*゚(出場:4回目)
通算では4回目の出場。前々回「第20回アキ天キング」(優勝者)゚*☆姫乃☆*゚ちゃん登場です。
さて今回、彼女が何故、再挑戦になったかというと……まぁ一曲目を終えたMCでもお話がありましたが……。

※分かりやすい説明(もう何度もこのレポートではしていますが)
「アキ天キング」になると、次回の「ぢゃ☆ベストテン」への出場権を獲得する。
しかしあくまで「次回」なので、その回に出れないと、出場権放棄と見なされる。

……という事で、7月に行われた「ぢゃ☆ベストテン vol.21」の出場権を持っていた゚*☆姫乃☆*゚ちゃんですが、舞台と日程が重なり出場できず。
よって……権利を失ったので再挑戦!……という話なのです。
過去に似たような事例でCitrus Kiss(第12回アキ天キング)が出場権放棄していますが、彼女たちは今日まで「アキ天」再挑戦はしておりません。
こうして図らずも初の「アキ天」再挑戦(別ユニットでの再挑戦の事例は除く)となった゚*☆姫乃☆*゚ちゃん……いざ「2周目」のステージに挑みます。
さてこの日の゚*☆姫乃☆*゚ちゃんの衣装はちょっとおへそが見えるくらいのスーツ風の衣装。
最近、大人の女を演出する事が多い彼女らしい、衣装と言えば衣装です。
一曲目「JOINT」(川田まみ)からスタート。
のっけからトップギアに持ってくるのは相変わらずうまい。
MCでは上記のような再挑戦に至った経緯などを面白おかしく語る(爆)
相変わらずのキャラクターである。
二曲目はオリジナル「少女の脚を汗がつたう、夏の涼風に制服は翻る。」を熱唱。
゚*☆姫乃☆*゚ちゃんの楽曲の中でも非常に正統派の素敵な楽曲なんだよね。
ただし本人もタイトルの長さ故、曲紹介は出来なかったみたいだ(笑)
(もっともそんな事言う自分も曲のタイトル、覚え切れていない・爆)
ラストは「sympathizer」(栗林みな実)
カバーではあるが最近の゚*☆姫乃☆*゚ちゃんの定番にして、キラーナンバーである。
こうして゚*☆姫乃☆*゚ちゃんの「2周目」は終了。
果たして「返り咲き」(という表現が妥当か分からないが)はなったのか……。

・6番手:森永まみ(出場:6回目)
今回の最多キャリアにして、前回2位!
MarvelYellが誇る電波アイドル、森永まみぴょん。満を持して6回目の挑戦!
一曲目からいきなり「UFOをつかまえろッ!!!」
最前の固定ファンを中心に、ロビーを中心に楕円形のサークルが出来ていました!
まさしくミステリーサークル!(笑)
いきなりやってくれましたね!いきなり楽しいです(笑)
さてMCではこのたび新曲が出る事を発表。この後ある夜のライブでも初披露するなどファンにとっては嬉しいお知らせのオンパレード。
その流れで、この度新バージョンが発売される、まみぴょん隠れた名曲「シューティングスター」がこの日の二曲目。
この日は我々が知っている現在のバージョンでしたが、長年歌っている楽曲だけあって安心感が違います。
でもUFOの次は星か(笑)実はうまく出来ているセトリだなぁ……と一人関心していたりします。
そんなまみぴょん、ラスト前で爆弾発言!
「今回、優勝したらブルマかスク水で夜に出ます!」(爆)
これには会場騒然!「マジかー!」という事になりましたが、マネージャーも何も聞いていなかったらしく頭を抱えていたとか(笑)
そして最後にもってきたのは、もちろんこの曲……「トルネード」
これぞまみぴょんの代名詞!
前奏から流れるように起こるクラップ、そしてミックス……何度も聴き慣れたはずなのに、この盛り上がり方は素晴らしい!
そして会場全体がどんどん、どんどん巻き込まれて盛り上がっていく……そうまるで「トルネード」のように……。
まさにこの時、まみぴょんが起こした大きな「トルネード」が会場全体を覆いつくしていた!
こうしてまみぴょんのステージは、まるで嵐の如く過ぎていった。
終わった時はまさに「トルネード」の通り過ぎた後のような、充実感に溢れていた。
そしてまみぴょんの表情はまさにやりきった表情そのものだった……。

まみぴょんの凄まじいライブを終え、残りは一組。
そして残った一組というのが……。

・7番手:遊佐麻友美(初出場)
トリに登場したのは初出場の遊佐麻友美嬢。
そんな遊佐さん、セーラー服にグラサン姿で奥から出てきたと思いきや、いきなり近くにいた私と清水ニコニコ氏を引きつれステージ上へ。
訳も分からず遊佐さんの両サイドに座らされる我々。
そしてある紙を両サイドで持つ事になる。
向かって左側の私が「ゆうさ党 党首」、右側の清水氏が「立候補」
……せ、選挙!?(爆)
そんな訳でいきなり政見放送よろしくな立候補の挨拶から始める遊佐さん(笑)
「私が立候補してよくってよ」とか「私に一票……じゃなかった500点を」みたいな演説(?)を終えて、私と清水氏にある指令を……。
なんと赤ワインと白ワインを用意して会場の皆様に振舞えと(笑)
私や清水氏でワインを振舞う準備中に一曲目開始(笑)
しかも今度はまっしー殿とこの後出番のはずの某うさぎさん(笑)を引きつれてステージでパフォーマンス。
まっしーなんて完全にDJブースにされていたしな(笑)
そして頃合見計らって会場の皆さんでワインで乾杯(笑)
しかし遊佐さん、自分が赤ワイン苦手なのに、赤ワイン飲んで自爆(爆)
「誰~!赤ワイン用意したのー!」と叫ぶも、白ワインを選ばなかった遊佐さんが悪いって事で(笑)
続いて二曲目は「タッチ」(恐らく、Raphaelのバージョン)
でも先程の赤ワインショックで歌詞がすっとぶ。しかしそこは遊佐さん。
激しいヘッドバンキングとシャウトで見事にそんなミスすら芸に昇華させてしまった!(笑)
……す、凄まじい!これまで6組のステージがなんだったんだ!と思うくらい、破壊的なステージを披露する遊佐さん!
あんたすげーよ!(爆)
そしてラストはユニット「月光華」時代の楽曲から「邂」
「タッチ」とは打って変わって、しっかり締めてくれました!マジ、カッコいいんだけど!
それにしてもここまで破壊的なステージをしても、最後はしっかりまとまっているって……どんな構成だ!
ある意味、天才的な素晴らしいパフォーマンスを拝見しました。
……でもトリがこれか……すげーな(笑)

……こうして全7組の出演者のステージが終了。
投票タイムに移ります。
投票箱の場所が変わったもののスムーズに全ての客が投票を終えて、集計に入ります。

果たして第22回の「アキ天キング」は誰の頭上に輝くのか!?

……と、その前にゲストタイムです。

●ゲスト

ゲストは前回の優勝者・ひゞかな。
満を持して30分……といきたいのですが、前回みたいに奏っぽを制御していないため、奏っぽがフリーダムに動き回るし、しゃべくり回る(笑)
そんな彼女を生暖かい目で見守る響己の図(笑)

……とにかく一曲目は比較的すんなり入ったけど、二曲目入るまではマジでこんな感じ。
下手な漫才よりとにかく面白いMC(笑)
奏っぽは絶対天然だけど、もうそれをある意味諦めているのか、それとも悟っているのか響己の突き放しているようで、そうでないような絶妙なツッコミが素晴らしかった(笑)
あまりにも奏っぽが収集つかなくなると、響己が強制終了して楽曲に入る感じ(笑)

だがここで終わらないのが彼女たちのクオリティの高さ。
響己の圧倒的な歌唱力に、奏っぽのベースが絡み合って非常に心地よい音色になるのだ。
MCでは凄い凸凹コンビの二人なのに、こと音楽になるとまるで人が変わったようにピッタシ型にハマるから面白い。

このギャップが彼女たち二人の最大の武器であり、また魅力でもあるのだろう。
ただし響己はともかく、奏っぽがどこまでそれを理解しているのかは非常に疑問ではあるが……(笑)
むしろ奏っぽのキャラが実は計算され尽くしたものだったら、それはそれで……凄いけど怖い(笑)

さてそんな訳でひゞかなのステージですが、MCで奏っぽがボケまくるから(笑)30分なのに4曲しかない(笑)
(もっとも元々、そういう構成でいくつもりだったと思いますが)
しかし三曲目「夜桜お七」(坂本冬美)、ラスト「Red fraction」(MELL)の二曲はやはり凄い。

両方とも前回勝ち抜いた時に披露したカバーですが、この両極端な二曲を歌いこなす響己の歌唱力は本物である。
また奏っぽのベースもビシビシ低音を響かせて、響己の歌声にうまく乗せていた。

多分、この二人は今までのどのインディーズアイドルと同じ物差しでは測れないユニットになっていくと思う。
いや、既にその片鱗は見せているし、MCでは既に唯一無二の存在にはなっている。
むしろアイドルという物差しで観てはいけないのかもしれない。
表現者として、歌い手として……それこそパフォーマーとして、もっと伸びていくのかもしれない。

改めて彼女たちの30分のステージを観て、前回優勝しただけの事はあると納得しました。
以上、ひゞかなのゲストステージでした。

●投票結果→ED

ゲストタイム終了後、待ちに待った結果発表のお時間。
そして何故かBGMは客の合唱による「べほいみ」(笑)
「にっくまん、あんまん、かれーまんっ♪」の大合唱の中(笑)7組の出演者がステージの上に集まります。

そして緊張の結果発表……。
司会のひよちんが優勝者の得票数を読み上げる……「五千、四百……ななじゅっぴょん!」(爆)

「ぴょん!?」

まさかの場面でひよちんが噛んで、会場騒然(笑)

そして気を取り直して読み上げられた優勝者の名前は……

・森永まみ

……遂にやったー!
6回目の出場にしてまみぴょん、遂に勝ち上がりました!
プレゼンターの響己からトロフィーを手渡されると、その表情には満面の笑みが浮かんでいました。
そして公約のスク水をやると改めて宣言!会場は大きな拍手に包まれました。

さてそんなまみぴょんに迫る2位に入ったのが……

・まかべまお

司会のFICEによると「二人分」の差なので約1,000点差と推測。
しかし初出場でこの位置なら、決して悪く無い結果と言えます。
さすが「ピスタクイーン」意地を見せてくれました。

そして3位に滑り込んだのが……

・Ma:rchen-holic*

これには驚きにも近い歓声が上がりました。
下馬評からすればノーマークに近かったものの、この日のライブだけで評価を上げ見事3位の座を射止めました。
まさに大健闘!

そして最後は……「これと同じもの持ってますからー」と、まみぴょんのトロフィーを指さして……。
今回ベスト3圏外に沈んだ゚*☆姫乃☆*゚ちゃんが主張(爆)
この後はED「夢旅」が流れて締めとなり終了。

こうして森永まみぴょんの優勝で「第22回イカすアキバ天国」の幕は無事閉じました。

●総括

神楽坂移転後2回目のアキ天でしたが、初出場組の大健闘が目立った回でした。
特にここ2回は初出場組が多かったですが、ここまで初出場組が大当たりした回も珍しいと思います。
それでも最後はまみぴょんが出演メンバー中最多キャリアを活かし、勝ち抜いたのには頭が下がります。

そんな訳で6回目の挑戦にして遂に優勝したのは、森永まみぴょんでした。
第16回に初出場した時は3位。しかし連続出場を続けるもののベスト3にすら入れない時期が続きました。
転機が訪れたのは間違いなく第21回。
芝浦時代は燻っていたまみぴょんがまるで水を得た魚のように大健闘し、2位に入ったのは記憶に新しいところ。
しかし良く考えてみれば、第16回から今回まで彼女は一貫していたものが一つありました。
それはラストが「トルネード」だったという事。
当時からオリジナルの楽曲は豊富だったまみぴょんですが、この「トルネード」だけは絶対外しませんでした。
繰り返し歌う事により、彼女のキラーナンバーとなり、そしてこのイベントの客層にも彼女の代名詞として愛される楽曲にまで成長したと言って過言ではありません。
そして彼女自身、この楽曲を歌い続ける事により、完成度を高め、そして自身の成長に繋がっていったと思います。
一年以上の歳月をかけて、まみぴょんは大きな「トルネード」をこのイベントに巻き起こした!そう私は見ています。
なお彼女が優勝までに費やした出演回数は6回になりますが、これは優勝までにかかった歴代最多出場記録となります。
(これまでは唯×実~ユイみの~(現・YUIMINO)の5回)
この6回という出演回数は彼女にとって無駄じゃなかったし、まさに努力の証と言っていい誇れる数字でしょう。
そして「ぢゃ☆ベストテン vol.15」で卒業した松本香苗以来……実に8回ぶりにMarvelYell枠が戻ってくる事が決まりました。
桜川ひめこ、松本香苗という偉大な先輩たちの後を追って、遂に「ぢゃ☆ベストテン」に挑戦するまみぴょん……その戦いぶりに今後も注目しましょう!

さて先程も申し上げた通り、今回は初出場組のレベルが非常に高かった。
2位、3位ともに初出場組で占めたのも久々でした。

まずは2位のまかべまお嬢。
初出場にしては上出来。いや「ピスタクイーン」の称号を持つ彼女に「上出来」という表現の方が失礼かもしれません。
今回はどちらかというと馴染みが薄いAnB層の客層に対して、しっかり歌唱力をアピール出来たのでは無いかと思います。
ただ正直申し上げると2位までは入って誰もが納得のステージ。
逆に優勝するとなると……誰もが納得出来るステージだったかというのは甚だしく疑問。
また観客全体をまみぴょんほどうまく巻き込めたかという点においても疑問符がつく。
残念ながらいきなり勝ち抜けるまでの実力が無かった。厳しい事をいうとそれに尽きます。
もっとも今後も挑戦を続けるのであれば、客層にも認知度が高まるので、巻き込み方次第では十分上位進出は狙えます。
あれだけの歌唱力があるのですから、修正点さえ間違わなければ、今後勝ち負けにはなってくるでしょう。
とにかく素晴らしい歌声、そしていいオリジナルを持ってました。

ただまかべまお嬢よりも現状期待値が高いとすれば3位に入ったMa:rchen-holic*の方が上かもしれない。
正直、初出場組の中でも知名度は低い方で、どういうライブをしてくるのか想像出来ない方の方が多かったかもしれない。
そこでこれだけのパフォーマンスを見せて3位に食い込んだのだから、相当ポテンシャルは高い。
またストーリー仕立てのステージ構成というのが、AnBの客層にはたまらなかったかもしれない。
過去のAnBにはこの手の歌い手が非常に多く、また客層も理解が深い。
この路線で突き進んでいけば、更に凄い事になる可能性は十分に秘めている。
しかし気をつけなくてはいけないとすれば、今回で相当期待値が高まってしまったために、次回以降少しでも客層が求めているものと違うステージを見せた時の評価がガタ落ちになる危険性も孕んでいる。
そこをどうコントロールしつつ、また自分たちの表現したい世界観を見せていくかが、今後の彼女たちの課題であり、また成長の糧になると思う。
是非、またこの舞台で戦っている姿を見たい。そう思いました。

さて順位に絡まなかったところでも、残り2組の初出場組も評価していいと思います。

まずはらめるちゃん。
BGMで起用した「べほいみ」が大当たり!
ステージの上での勝負では敗れてしまったかもしれないけど、客層に強烈なインパクトを残しました。
恐らくらめるちゃんがこの日歌ったセットリストは忘れても、「べほいみ」の「にっくまん、あんまん、かれーまんっ♪」は誰もが忘れないでしょう!(笑)
でもこれでらめるちゃん=「にくまんの歌の娘」(笑)みたいなイメージ付けは出来たと思うので、別の意味で勝ったと思います。
本当の意味での勝負は、次出演した時だと思いますので、是非また挑戦して欲しいです。

そして遊佐麻友美嬢。
まさに「破壊者」と書いて「デストロイヤー」(笑)
とにかくそれまでの流れをぶった切って、ぶっ壊して、最後の自分の出番では「遊佐ワールド」全開でやってくれました!
らめるちゃんが「べほいみ」で印象を残したのとは対照的に、あまりに強烈すぎるステージで印象を残しました。
ただこの破壊的衝動に駆られたステージが果たして、純粋に点数に繋がるかどうか……という点では非常に微妙(笑)
しかし何かの拍子に歯車が噛みあった時、もしかして……と期待をせざるを得ない、いわば大穴感がヒシヒシと感じるステージは魅力的でした。
もし次、出演する機会があるのなら、やはりこのままの遊佐さんで「デストロイヤー」でいて欲しい(笑)

さてそれ以外の出演者について……。

2回連続出場の☆ぴよひな☆ちゃんについては、これでAnBの雰囲気に慣れたのでは無いかと思う。
しかし出演順が極端過ぎると言う意味では、未だ正当な評価は難しいかもしれない。
ただ今回、トップバッターで一曲目いきなりカバーはどうだったかなぁ……と思う節も。
個人的見解としては、オリジナル一本で勝負した方がいいタイプなので、次回挑戦時はセトリは工夫した方がいいかもしれない。
ただし「インストール」→「ダウンロード!」漫才は鉄板で(笑)

……そして「2周目」の゚*☆姫乃☆*゚ちゃん……。
ごめん。厳しく言うと……「いいところ無かった」
唯一評価出来るのが二曲目のオリジナル(長いので略)を取り込んだ事くらい。
後はいつもの゚*☆姫乃☆*゚ちゃんだった……。
゚*☆姫乃☆*゚ちゃんは一度優勝しているので、どうしても客層は彼女の一番いいパフォーマンスが頭に残っています。
それを基準に評価するので、もうそれだけでハードルは高くなっています。
他にもどんな理由であれ、夜の部出場権棄権で心象が悪かった部分もあるかもしれない。
だからこそ余計に前回優勝した時以上のパフォーマンスを見せるつもりで、もしくは気合を入れて臨むべきだったと思います。
しかし……今回のステージを観る限り、前回より勝っていた部分はどこかあっただろうか?
いや前回とほぼ同じような構成だったし、衣装もあの時と同じようにセクシー路線だった。
でも前回と「同じ」じゃ、誰も評価しないよね……ってところですね。
もしかしたら彼女はこの「2周目」前回勝ち抜いた以上に苦労しないと、勝ち抜けないかもしれません。
だがしかし……だからこそ……彼女は挑戦する意味はあると思います。
それがきっと゚*☆姫乃☆*゚という歌い手の成長に繋がると思いますから。
前回優勝した時の自分以上の物を出せない限り優勝は出来ないでしょうから。でもまた優勝できた時、きっとそこには今より成長した彼女がいるであろう事もまた事実だと思います。
まぁ今回は残念でしたが、次も頑張ってこちらの度肝を抜いてくれるようなステージを期待しております。

ゲストのひゞかなに関しては、前回優勝者だけあって素晴らしいステージを見せてくれました。
ユニットとしての成熟度は二ヶ月前よりも増している感があり、歌の方は聴き応え十分でした。
……MCについては、敢えてノーコメントで(笑)

今回はそんなところで締めたいと思います。



追記・
「第20回イカすアキバ天国」に出場した、YES.my☆ろぶすたーのメンバー・まぁ(真咲)さんが、9月5日に逝去しました。
一イベントのファンとして、生前の彼女のパフォーマンスに敬意を表すと共に、この場を借りてご冥福をお祈り致します。