【舞台観賞】「リコリス~夏水仙~」(演劇集団・東京ストーリーテラー)@初日、2日目 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

ライブレポートと並んで二大レポートシリーズの【舞台観賞】シリーズですが、久々に「マラソン」状態です(笑)
いやおこ様こと塚本善枝嬢の舞台は必ず複数回観に行くので「マラソン」確定なのですが、2月の「悟らずの空」を超えるの確定状態です(笑)

……という事で、今回の【舞台観賞】レポートは演劇集団・東京ストーリーテラー2011年夏公演「リコリス~夏水仙~」
会場は池袋にある、シアターKASSAI。

シアターKASSAIは5月に一度訪れている会場なので、細かい説明は省きますが、前方は座敷席になっており舞台との距離が非常に近いのが特徴です。

さて今回の「リコリス~夏水仙~」のお目当てですが、自分の【舞台観賞】シリーズといえば、この方抜きでは語れません。
ご存知、おこ様こと塚本善枝嬢。
2月の「悟らずの空」以来、半年振りの舞台です。
今回は所属劇団であるジャングルベル・シアターの公演ではなく客演となります。

しかも今回、彼女以外の出演者は殆どが初共演ではないでしょうか?
そういう意味では、今まで絡んだ事の無い方々と絡む事によって、彼女のどんな新しい一面が見れるのか……という楽しみ方もあります。

さて軽くレポートに入る前に、ここで軽く「演劇集団・東京ストーリーテラー」について紹介しましょう。
結成は2009年10月で、初公演は2010年5月。もうすぐ結成2周年の比較的若い劇団です。
今回で通算5回目の公演になりますが、今回も含め全ての公演をシアターKASSAIで上演しています。
「ストーリーテラー」とあるように、言葉、台詞と言った点に重きを置いているスタンスの演劇集団として活動する……というそんな感じですかね?
詳しくは公式サイトのリンク先を最後に載せておくので読むといいかと(笑)

それでは今回もネタバレ無しの感想から(笑)
いや今回は本当にネタに一切触れない!絶対!(笑)

ただし開演10分前に到着するといい。
前説は「劇団員には不評」みたいですが、個人的にはかなり好きです(笑)



さて本編開始。
本当に序盤はとんとん拍子に小気味良いテンポで話は進んでいく。
が、それも束の間、ある出来事をキッカケに場面は転換を迎える。
ここから急激に舞台全体の空気が重くなっていくのを感じるはず。

その流れで前半はところどころ重いシーンが続く。
心なしか会場全体の空気も重たく感じる。
しかし重くなり過ぎないための工夫もきちんとこらしてあるので、息が止まるような事は無いでしょう。
徐々に中盤になるにつれて、重いと感じた舞台全体の雰囲気には慣れるのですが、話の展開から目が離せなくなってきます。
ただ展開事態はそんな急展開では無いので、理解もしやすいし飲み込みやすい。

中盤から後半にかけて、悪かった流れが徐々にいい方向に向かう頃には、観ている側としても心が和んでくる気分になる。
しかし後半で山場が一気に畳み込んでくる。
恐らくこの後半の山場が一番、気の遠くなるような心境になると思われるし、迫力もあるはず。
そして物語は終盤を迎える……。



あぁこれ千秋楽が終わったら、絶対あらすじ書かないと意味不明だな(笑)
これから観る人は参考程度に覚えているといいです。

とにかく全体的な感想としては、どの登場人物も活き活きしているのが特徴的。
ここまで主役から脇役に至るまで魅力的に、そして丁寧に書かれている作品も、最近ではあまり覚えが無い。
しかし脚本が本当に書きたかったのは、この主人公では無いと思うし、実はこの主人公無しでも話は回そうと思えば回せる。
話の本筋に全ての登場人物が必要だったか?といわれると、確かにそういう意味では疑問が残ります。
ただどの登場人物も、その存在であったり、立ち振る舞いであったり、台詞であったり、必要な存在であるように思う。
いやそのように脚本が作られたように感じます。

よって今回は気になった役者さんについては、数人をピックアップするのは無理。
これは千秋楽後に総括を挙げる予定なので、その時に全員について挙げたいと思います。
ぶっちゃけ全員いい味出している。
(もっとも個人的には塚本善枝嬢がダントツに素敵なのだが・笑)

それと初日は上手側中ほど、二日目は下手側前方と全く違うポジションで観ましたが、物語に対する印象が違ってきます。
舞台全体の動きや物語だけを純粋に楽しみたいなら中ほどが一番でしょうが、出演者との一体感や演技を堪能したいなら間違いなく前列がオススメです。
ここの劇場の特徴としては、前列だと本当に出演者との距離も近いから表情が良く見えるので、お目当ての役者さんがいる方は前列がいいかも。
ただし前2列の座敷は途中からお尻が痛くなるので、覚悟してください(笑)

上映時間は約1時間40分。
しかし体感時間だと、もうちょっと長く感じるから不思議。



さてそんな「リコリス~夏水仙~」ですが、21日まで公演しています。
しかし初日、二日目が平日に関わらず、ほぼ満員だったように、これからもほぼ満席状態が続く……かもしれません。
まだ20、21は予約出来るようですが、もし行かれるつもりの方は早い予約をオススメします。

演劇集団・東京ストーリーテラー・公式サイト↓
http://tokyostoryteller.jp/index.html

あと3日、出演者の皆様、頑張ってください!