つい数時間前に池袋で舞台を観て、次に西荻窪に向かう自分。
続いて拝見したのは「六月の魔女」という舞台。
まぁこの季節にピッタシなタイトル。
一体、今回はどういう公演になるのでしょうか。
さて今回の舞台ですが、向かった先は西荻窪にあります、遊空間かざびぃ。
……おや?と思った方、数名ほどいるはずです。
昨年末、某居酒屋でお世話になっている某店員が舞台をやった会場です。
その時にお伺いしているので道に迷う事はありませんでした。
そして会場の勝手も知っているので、どういう構造になっているのか知っている……はずでした。
いざ会場入り。
……妙に横に長い(笑)
あれ?おかしいな?前回、こんなに横に長い舞台だったっけ?(笑)
確かにここの会場、普通の会場より横長だった記憶はあります。
だけどこーんなに横長じゃなかったぞ!(笑)
恐らく前回お伺いした時と縦横を逆転したのでこのような現象が起きているものと勝手に推測。
しかし今、思えば、この横長の舞台、既に魔女の魔術にハマっていたのかもしれない……。
それでは実際に舞台の感想でも。
まだ舞台上演中につき、ネタバレはなるべく無しの方向でいきます。
一番最初はいきなり笑っている六人の女たちのシーンからスタート。
しかし直後から何故笑っているのか疑問を持つ事に。
おや?おかしいな?
そんな展開で序盤は始まる。
まずこの段階で気付かされる。
舞台上に立っている全ての登場人物が一目で把握出来ない(笑)
特に自分は舞台中央より上手よりの最前列だったので、下手側の登場人物が見えなかったりする。
場合によってはセットの陰に隠れてしまったりする。
これは計算だろうか?はたまた構造上仕方の無い事なのか?
そんな疑問を抱きつつ、物語は小ネタを交えつつ展開していく。
基本的にノリとタッチは軽い作品。
気楽に観れるし、相当肩の力を抜いて笑える。
ただ笑いの中に腑に落ちない点がチラホラ。
主人公を中心に交錯する世界観。
どこからどこまでが現実で、どこからどこまで夢なのか。
そして物語は終盤に向かって、収束していくものと思われたのだが……。
とにかく小ネタの数々は本当に笑える。
登場人物が個々にいい味を出している。
恐らくこれ以上、個々が濃いキャラになってしまっては作品のバランスが崩れる事を考えるといい塩梅だったように思う。
ただストーリーの展開には終始、奇妙な感覚が付き纏う。
とにかく腑に落ちない事が多すぎる。
そして最後の最後まで、それは払拭される事無く、まるでキツネにつままれたような感触のまま終わった……。
とにかく不思議な舞台です。
一回観ただけじゃ理解するのは難しいと思うので、二回以上観るなら視線や角度を変えて観る事をオススメします。
気になった出演者でも上げてみましょう。
まずは永野百合香嬢。
彼女の演じる役どころは、今回のストーリー全体のキーマンと言って過言でないポジション。
役柄の都合上、色んなキャラを使い分けないといけないのですが、それがうまく行っていた。
芸達者な方だと思いました。
続いて仲澤剛志氏。
出番はそこまで多くないけど、ストーリーの中においていいアクセントを出していた。
どんな舞台においても、こういう役回りの人が一人いると安心して観れるという典型例。
個人的にはとっても好きな立ち位置にいるタイプの役柄です。
あと色っぽさで言ったら、高橋優都子嬢は好きだったなぁ。
あぁいうタイプのお姉さん、好きですよ(笑)
主宰の塚本健一氏のキャラもチョイ役だけどずるかった(笑)
でも一番共感したのは、千陽嬢が演じた役。
ネガティブになりやすいキャラクターなんだけど……どうしても他人には思えなかった(爆)
いや……彼女のキャラを観ていて、笑っていたけど、笑えない部分もあったもんで(苦笑)
それでも彼女も凄い存在価値があるキャラなんだよね。なんか……妙に励まされたというか、そんな気分。
ただし役名……何故!?(笑)
それと主人公を演じていた前田綾香嬢、うまかった。
高校3年生の男子を見事に演じていたけど、違和感がなかった。
もっともその数時間前に、明らかに大人な巨大な小学生達を観ていたので、それと比べたら(爆)
……とまぁそんな感じでしょうか。
上映時間は1時間40分ちょい。
ちょうどいい時間だとは思いますが、席によっては座布団に座るのでお尻が痛くなるかもしれません。ご注意を(笑)
そんなマグネシウムリボンの公演は日曜日までしております。
某出演者によると、昼の部はだいぶ埋まっているらしいので、夜の部オススメだそうです。
ご予約するなら、お早めにー。
・マグネシウムリボン・公式ページ↓
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