【舞台観賞】「ももいろナースステーション」(アリスインプロジェクト) | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

ちょうど4~5月だけで4本観て観劇ラッシュ終了……なんて言っていたんだけど、一本観に行こうかなぁなんて思っていた舞台があった。
それが今回、観劇した「ももいろナースステーション」
……タイトルだけ聞くと、エロいなぁ(爆)
なお主催の「アリスインプロジェクト」は劇団名では無く、どうやらプロデュース公演の模様。

今回はこの舞台に出演している姫乃たま嬢と最近、頻繁にお会いする機会があったので観に行こうと思った次第である。
姫乃たま、最近、頑張っていたからなぁ。なんか応援したくなってしまったのですよ。
しかも記念すべき初舞台。こっから先、彼女が舞台に出る出ないに関わらず、最初を観ておくと後々自慢できると思ったので(笑)当日、予約もせずに行きました。
(ちなみに姫乃たまとはこの舞台の時の芸名で、普段は若干違う名前でライブ活動をされています。まぁ察するか、ライブレポートシリーズを読んで下さい・笑)

さてそんな訳でお伺いしたのが、公演三日目の5/26。会場は池袋・シアターKASSAI。職場の定期券で行けました!(笑)
この舞台はダブルキャストなのですが、この日は姫乃たまが出演するチームのみの舞台。
当日券売っていなければ、どっかで飲んで帰ろう……と思っていたのですが、ありました。

……ただし前三列の「S席」

ちなみにこの公演「S席」と「A席」とあるのですが、「S席」の方がお値段が高く設定されています。
てっきり「S席」はコアなファンで埋められて、「A席」が余っていると踏んだ自分としては誤算。
一瞬入場を躊躇いました。「S席」の料金は「A席」よりも……1,500円高いので(爆)
翌日からの名古屋遠征を考えれば、若干の予算オーバー……どうする、自分!?

結論……観ない後悔より、観て後悔した方がいい!(笑)

……という事で「S席」で入場。

しかし……入場して思ったのですが、小さな劇場でした。
いやマジで、今年入ったどの劇場よりも小さかったような気がします。
この劇場借りるのに、そんなにお金がかかるか!?……と内心思いつつも、お金の事でゴチャゴチャ文句言うのは男らしくない。
文句言う前に肝心の劇を観てから評価すればいい。
そう思い、気を取り直し開演を待ちました。

ちなみに客層ですが、男性が8~9割を占めていました。
まぁそれもそのはず。今回出てくるキャストは全て女性……というか女の子。
姫乃たまをはじめ、恐らく何かしらの芸能活動をしている娘が殆どだと思います。
(一番有名どころだとグラビアアイドルで活躍している小泉麻耶)
客層はそのファンが多くを占めていたと思いますが、中には女性の姿もチラホラ。
ただ女性の客層も、恐らく同業の娘かダブルキャストで出演していると思われる娘が多く、きれいな娘が多かったのが印象的でした。
自分の隣に座った娘……見間違えじゃなければ、恐らく……見間違えだった時が怖いので、敢えて名前は出さないでおこうっと(笑)

さてそんなこんなで、開演時間からやや遅れて舞台がスタート。
もう公演が終了しているので、ネタバレ有モードでいきます。

簡単なあらすじ。
新しい病院に赴任する事になったナースの桃井はるか(冨手麻紗・以下敬称略)は極度の方向音痴。
そこに偶然自転車で通りがかった、花粉症患者・大田原カヨ子(佐藤未来)に親切にした事で病院に連れて行ってもらう事となる。
一方、桃井が赴任する先の第一外科病棟には個性豊かなナースたち、そして医師たちが縦横無尽に思い思いに動いていた。
紆余曲折を経て、第一外科にやってきた桃井。
そんな折、一組の親子がある検査を終えて、診断の結果を受ける。
その検査とは白血病の骨髄の型の検査。親子のうち子供の型と、ある患者の型が一致する。
その二人の間柄は、今までお互いの存在を知らない姉妹同士。
母親・三沙子(永瀬麻希)に捨てられたと思っている姉で白血病患者のゆかり(伊藤晴香)と、妹でドナーとなる夏美(仲里まゆ)はお互いに拒否をしあう。
しかし桃井や同じ白血病患者の鈴乃(澤翔子)たちの説得で、ゆかりの心を開く事に成功する。
そしていざゆかりが母親と妹の元に謝りに行ったその時、突然、三沙子が倒れる。
緊急の手術が必要な三沙子だが、花粉症の流行でベッドは全て埋まり、手術室にも運べない状況。
母親を助けて欲しいと懇願するゆかり、夏美姉妹。
そして主治医・久谷大五郎(江里奈)はナースステーションでの緊急手術を決意する……。

……という大まかなあらすじ。
まぁこれで話の大筋、7割は説明していると思う。
……正直、自惚れた話をしてしまうと……自分であらすじ読んでいると「わぁ、この後どうなるんだ!?」って思ってしまう(笑)

……実際、これかなり物語の枝葉の部分、切って話あらすじ書いていますからね(笑)

もう終わったから言ってしまうと……小ネタ仕込みすぎ(爆)
話の本筋を中心に書けば、それなりにいい物語になるのに、小ネタばっかり詰め込んだから肝心な部分が本当に台無し。
(ただし患者名の殆どが、元プロ野球選手や、歴代メジャーリーガーだったのは小ネタは個人的にツボ)
ぶっちゃけナース役の殆どは居ても、居なくてもいい脚本に仕上がってしまっているのが本当に残念。
(これはナース役の出演者が悪いのではなくて、脚本の問題なので勘違い無いよう願います)
むしろ感動する場面を一切排除して、いっその事、オールコントにしてしまった方が面白かったかもしれない。
そのせいでストーリーも非常に締まりが無くて、メリハリも無い。
笑いどころも泣きどころも非常に中途半端。話の伏線も回収はされていない。
もうごめん。作品としては観るべきものが無い作品でしたわ……。

ただしこの脚本、逆説的に考えたら、出演した女の子、一人一人を売り込むための宣伝材料としては理に適っているんです。
話の本筋に絡まないまでも、出演者一人一人にそれなりに出番は与えられたし、見せ場に近いものは一人一回は与えられていたと思います。

……でも舞台として観るには、あまりいい作品ではありませんでした。

ただ一つだけ誤解しないで欲しいのは、出演者は悪く無い。
与えられた脚本に沿って演出家の指導の下、自分に与えられた役柄に沿って、演技を忠実にこなした訳ですから。
そういう意味では、お目当てだった姫乃たまをはじめ、出演者の女の子達は非常に頑張っていたと思いますよ。



印象に残った役者と言っても……今回はそこまでいませんでした。

強いてあげるなら、植田ぴょん吉嬢。
この方、昨年8月に某劇団の旗揚げ公演で演技を拝見していますが、今回出演したメンバーの中では抜けてました。
実は物語のキーパーソンだったりします。(と言っても、彼女の役も本当に必要だったかと言われると……)
ちなみに彼女が演じたのは……犬の役(爆)
フライヤーには「梅原梅子」って名前だったので、てっきり人間だと思いましたが違いました(笑)

後は姫乃たまについて語るなら、初舞台であれなら合格点だと思います。
ただ演技をしていたと言うよりは、普段の姫乃たまにこういう事をやってもらう的なものだったので、それが若干残念。(これも脚本が悪いと思うけど)
もし次回、舞台に立つ機会があるなら、ちょっと普段と違う彼女の表情が見れればいいと思います。



まぁこんなところで。
上映時間は約1時間30分。
しかし終演して、アンケート書いて、会場を出たのが20:32だったので、実際はもうちょっと短かったと思います。
(開演予定時刻が19:00だった事、それから遅れて開演した事を考えればね……)
実は終演後、出演者との握手会、サイン会があったのですが、参加条件は物販で2,000円以上購入した人(爆)
さすがにこれ以上は出せないのと、握手もサインもいいやと思ったので、速攻で会場を後にしました。

取り敢えず、今回は毒吐きまくりの「舞台観賞」レポートでしたが……これ以上、言うと嘆き節全開になりそうなので、これくらいで終わらせておきます。
いや終わった方がいい!(爆)

取り敢えず、出演者のファンの方は観て損はしなかった……かもしれない……よね……。



・「ももいろナースステーション」公式サイト↓
http://momo-iro.info/