【舞台観賞】「悟らずの空」(ジャングルベル・シアター)@2回目 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

いや本当はね、千秋楽終わってから総括でも書こうと思っていたのよ(笑)


でもせっかく観に行ったんじゃねぇ(笑)


面白い事もあったし、まぁ徒然語ろうかなと。


全く同じ事を書いても仕方ないので、初演と違った事でも書いてみようと思う。


さてさていよいよ中日を迎え、ちょうど折り返しに入った、ジャングルベル・シアター2011冬公演「悟らずの空」


2日ぶりにシアターグリーン BIG TREE THEATERを訪れる。


今日は仕事帰り。
正直言うと、職場で相当嫌な事があったので、かなり荒んでいました。


「あぁ畜生。こんな会社やめたい」……と。


そんな荒んだ心でも、会場に入るとそこには何本もの竹が立ち、高台が見渡せる舞台が待っていた。


2日ぶりに観る景色。
何故か帰って来たような暖かい気持ちになった。


ちなみにこの日も前から3列目。
やや上手ポジションで、前回とは違った角度から見れる。


そんな感じでまったりしていると、ジャンベル恒例、15分前企画が始まった。


初演との違い、それは野上あつみ嬢の格好である。
「お!」と思わず思ってしまった。
昨年11月の「新・おとぎ夜話」を観ている人なら、「お!」と思うはずです。


さて15分前企画なのですが、後に塚本嬢に言われたが、どうやら私は笑いすぎらしい(笑)
特に自分が大爆笑するのは、決まった松宮さんのあるシーンなのだが、これで笑う人は恐らくジャンベルの公演をずっと観ている人だけである(笑)
ダメだ……でも、松宮さんのアレを観ると、どうしても……(爆)
気がつけば、そのシーンで笑っていたのは、多分一人だけだったという惨状だった(笑)


こうして15分前企画は終了。
この企画はジャンベル劇団員のみで構成されるのですが、この企画の際、出ていない劇団員が3名いる。
この3名が出ていない理由は、本編を見れば合点がいく。
まだ観ていない人は、この15分前企画に出ていない3名の劇団員に注目するといいかもしれない。きっと期待を裏切らないから。


そして本編が始まる。


前回と角度が違うので、ちょっとした登場人物の動作でもちょっと違いが分かる……様な気がする(笑)
導入部に関して言うなら、よーく観ると……若干衣装に違いがある事に気付いたりする。
これは2回目ならでは楽しみだと思う。


さて……そんな2回目の観劇ですが、本日の終演後、劇団員・本多照長氏に言われた言葉を借りるなら「舞台は生もの。同じ演目でも日によって変わるもの」という言葉をいただきました。


その言葉通り、超印象的なハプニングが起こった。


私の一推し、塚本善枝嬢である(笑)
前半のあるシーン、高台の下を潜り抜けるのであるが、その際「いてっ」と言ってしまった善枝嬢(笑)
初演は普通に潜り抜けていたのに、頭を見事にぶつけてしまったのだ。
そしてすかさず同じシーンに出ていた松宮さんの一言「大丈夫?」


ナイスアドリブ!(爆)


そして善枝嬢も「大丈夫。ぶつかるから気をつけてね」とこれまたナイスアドリブ!(爆)
恐らく明日、明後日狙っても出来ないだろうから、これを観れた自分はラッキーでした(笑)


でも初演でも……客演の船津久美子嬢があるシーンで走って登場するシーンでこけそうになるシーンがあったのだ(爆)
しかし本日、同じシーンでは……ややゆっくり小走りで登場する、船津嬢の姿がそこにあった(爆)


この2シーンの違いだけでも、「舞台は生もの。同じ演目でも日によって変わるもの」という本多氏の言葉が間違いじゃないというのが分かります。


また初演では笑いを誘っていたとあるシーンがあるのですが、中日の今日、そのシーンで笑っていたのが自分だけでした(笑)
※ヒント:三井俊明氏のある台詞。


これらの出来事から同じ演目でも、違った見方、違った客層、(期待してはいけないけど)ハプニングを目撃する事で新鮮な楽しみが出来ると確信した日でした。


そして初演では気付かなかった点にも、多く気付かされる。
しかしこれは言ってしまうと面白くないので、敢えて言わないでおこう。




さてこの日は初演と印象が変わった出演者の方でも挙げてみようと思う。


まずは大塚大作氏。
彼の役どころ、一回観ただけだと面白みが無い。
二回目を観る機会があるなら、彼の何気ない仕草、目の動きに注目すると面白い。
「あ、こいつ今、あんな事考えているな」と勘ぐりながら、彼の動きを見ると実に興味深い。
実は結構、細かい演技していると気付かされる。


本多照長氏もそういう意味では、二回目観ると印象が変わる。
出番が多い役ではないですが、その数少ない出番が非常に意味があり、また何故そういう言動をしているのか「ハッ」とするシーンが多い。
もっとも今回の彼の見せ場は、中盤で思わず本音が出る……ある台詞だと思う。
そういう意味では、今回もまた存在感を地で発揮できていると改めて感心してしまう。


でも皆さん、初演の時より自分の役をものにしつつあるなぁ……と思いました。

個人的に福津屋兼蔵氏、野上あつみ嬢、鵜飼真帆嬢の3人はかなり息があってきていると思うし、及川崇治氏のあの演技は日に日にかなりきていると思う。


ただ贔屓しているけど、贔屓目無しにしても塚本善枝嬢は日に日によくなっているのが分かる。
確実に初演より、今回の役をより自然に演じている。
特に後半である人物の問いかけに答えるシーンがあるんだけど、その表情からして完全に役になりきっていたのがよく分かる。(表情が良く見える位置にいたのもあるんだろうけど)
これをきっかけに彼女は大化けしつつあるんじゃないか……本人どう思っているか別にして。


まぁそんなところですかね。


……で、今日の終演後は個人的に嬉しかった。


塚本嬢と話が出来た事もそうだけど、彼女が色んな役者さんを紹介してくれた。
個人的に凄い嬉しかったのは堀江あや子嬢と、今回はお客さんだった増田光彦氏。


両者とも「リヒテンゲールからの招待状」に出演しており、DVDを先日観たばっかりだったので、短い時間だけどお話が出来て光栄でした。
特に堀江嬢からゴムパッチンの裏話が聞けたのは良かった(笑)


そんな感じでジャンベルの劇団員さん(塚本嬢以外だと松宮さん、本多氏、神田英樹氏あたり)とお話していると、ある一人の女性が自分に話しかけてきました。


そして言われた一言……。


「あの……演出か何かされている方ですか?」




え!?(爆)




「ただの客です」


そうお答えして、時間一杯だったので会場を後にしました。


その後、会場を出て喫煙所にいた増田氏とちょっとお話をしたり(爆)本当に楽しい2回目の公演でした。


さぁこれで残すは千秋楽……の予定でしたが……。


「悟らずの空」マラソン、するかもしれない(爆)


という事で今日は寝よう(笑)