0410、「ダメなソシャゲ」と「ソシャゲがダメな理由」 | ひたすら楽して日本国民2

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いい世来いよと人の云う
お前のことが好きだった

超注意。

この記事には

読む価値が一切ない。

 

時間も気力も余ってる、

クソを出されても後悔しない人向けの、推敲すらなされていない駄文である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事はガチャだの課金だのという話ではなく、

ゲームの種類および内容としての話である。

 

それもパクリだ雑だという罵詈雑言が飛び交いがちな品質の話ではなく、

あくまでも娯楽性という観点の話題である。

 

ダメなソシャゲってのはそもそもバグだらけ、動作が重い、フリーズする、落ちる、

容量が無駄にデカいなど、ソシャゲでなくてもダメな特徴を指すからまあ除外する。

そんなものはPCだろうが家ゲーだろうが携帯機だろうがクソであるからだ。

 

ではソシャゲがダメな理由とは何か?

 

・・・まあ、これは界隈から一歩距離を引いて観察するクセのある層向けの話なんだがさ。

 

 

 

 

そもそもソシャゲってのはガラケー時代に生まれた。

当時のソシャゲは今も本質が変わっていないものの、

今よりもっと限られた層向けのものだった。

 

具体的によく挙がるものは、キャバ嬢と長距離トラック運転手。

 

前者は生活リズムの都合で一般的な遊び場に行けない。

後者は仕事の待ち時間の都合で一般的な遊び場に行けない。

それでも電車の始発や輸送先の都合で待機時間は嫌でも生じる。

 

そんなスキマ時間にガラケーで遊べるように作られたのがソシャゲの原型である。

 

だから、いっちゃ悪いがゲームの品質なんかどうでもいい底辺DQN層(直球)向けだった。

パチンコのように射幸心を煽り、いわゆるオタク受けのいい緻密なイラストでもなく、

神話や宗教に由来する名前も、既存の有名ゲームからホイホイパクる程度だった。

 

要するに、ゲームじゃなくて、暇潰し用の音声と映像を提供するアプリだった。

 

その系譜にあるのがパズドラとモンスト。

未だに生きてる古参ソシャゲの中では圧倒的知名度を誇るが、

要するにそういったDQN層需要は、あれくらいのショボさ(!)で獲得できた。

 

パチンコのような派手でゴチャゴチャした映像、

とにかく射幸心を煽る過剰な演出、

だからガチャという悪しき文明が生まれて普及してしまった。

 

そしてもう定住してしまった層は日常を固定した=移住をしないから、

新規客より固定客向けの運営をすればいい、

他のソシャゲが参考にすべきでない特殊なケースになってしまった。

 

だからパズドラとモンストは、

そもそもゲームじゃなくて暇潰しだから、

ゲームとして低品質なのは当たり前なので、ここでは話題に入らない。

 

 

 

 

 

で、次にくるのがFGO(Fate/Grand Order)。

 

これはそもそもの原作がエロゲーのFate/Stay Nightであり、

発売はもう20年以上も昔である。

しかしながら未だに中古価格が落ちないくらいには絶大な知名度を誇る。

 

同人の世界で有名になったものといえば00年前後の、

東方、ひぐらし、Fateが三大巨頭ということで知られているが、

Fateはその前に発表された『月姫』の時点で既に知名度を獲得していた。

 

その月姫と同じ世界で描かれる物語として期待されていたのがFateで、

エロゲー業界では知らぬ者なしレベルの知名度と売上を記録した。

そこからアニメ化漫画化とメディアミックスを重ね、順調に知名度を上げる。

 

そして10年以上経ち、もう原作がエロゲーであったことが忘れられつつある頃(2015年頃)に、

原作ライターである那須きのこ(仕事が激烈に遅いことで超有名)自ら、

「原作レイプ」であるソシャゲ化という暴挙に出たのが、Fate/Grand Orderである。

 

古参の月姫ファンとFateファンを切り捨てるが如き後付設定による盛大な矛盾、

しかし原作エロゲーなんてもう誰も覚えていないということで、

新規客層=スマホの普及で激増していたニワカオタク層をがっちり掴むことに成功した。

 

FGOは根っこがオタク文化の産物だから、娯楽性は高いし快楽原理にも従順だった。

だからオタクとは呼べない層でも、その世界と物語にハマるだけの下地はあった。

かくしてFGOは、元からいた固定客+新規参入層という合わせ技で地位を確立した。

 

これもまた、元々知名度のありまくったIPだから、あまり参考にはできない。

 

 

 

・・・ここで問題になるのは、

当たり前のように娯楽性だの快楽原理だのとほざいてはみたが、

ではそれらが何に由来するものなのか、という話だ。

 

 

 

「FGOの原作」に相当するエロゲー、Fate/Stay Nightの話をするのだが、

メインヒロインは堅物タイプの美少女、サブヒロインは高飛車天才美少女、

どちらにもギャップ萌え用の欠点・ポンコツ要素がある。

 

そして非常にわかりやすい「金髪碧眼」だの「絶対領域ニーソ」だの、

あるいはキャラのイメージカラーである青だの赤だの、

わかりやすい「属性」、現代でいうなら品質管理用タグ(!)がある。

 

00年代前半のオタク世界では当たり前だったのだが、

たとえば「ツインテールで貧乳のお嬢様が黒ニーソ」をはいていたら、

「声優は釘宮理恵」で、キャラ付けは「ツンデレ」だった。

 

これは枕詞(まくらことば)だの係り受けだのという、

およそ確実にワンセットになって運用されるものであったため、

ツンデレといえばツンツン描写とデレデレ描写が両方あってこそのキャラだった。

 

 

・・・・・・ここで察した人もいるかもしれない。

 

 

かつて角川とかいうゲロクソゴミカス企業がステマしまくった結果、

ツンデレとは名ばかりの、ただの暴力女がヒロインとして蔓延した時代があった。

涼宮ハルヒだのとらドラだの、あれはツンデレではなくただの暴力女だ。

 

そう、ツン描写だけが誇張され続けた結果、デレ描写がなくなったのだ。

 

それも「どうせデレるんだからツンツンさせときゃいい」という勘違いにより、

なぜデレたのかという過程の描写がどんどん雑になり続け、

「暴力女はいずれデレる」という逆転現象が生じるに至ってしまった。

 

デレていく過程を楽しむはずの、ラブコメ的な娯楽であったはずのものが、

デレイベントを経たら別のキャラに変貌するための「フラグ」に成り果ててしまった。

 

 

 

このあたりから「ソシャゲがダメな理由」が加速していくことになるのだ。

 

 

 

 

ソシャゲは暇潰し用に生まれたゲームもどきであるため、

腰をすえてじっくりと文章を読むことには適さない。

 

そもそもパソコンのモニター、大画面で読むことを前提にしたエロゲーの文章量は、

スマホの小さい画面で読まされれば苦痛にしかならないし、

高齢化著しい昨今の人類社会においては全くもって歓迎されない

 

しかしながらそのエロゲーの系譜にある昨今のソシャゲやラノベ(なろう系)は、

いわば「エロなしエロゲー」であるため、

本来なら日常パートやギャグパートを挟みつつ物語を読み進める必要があった。

 

そうやって細かな描写を挟むことでキャラの魅力を多彩なものとして描き、

一人のキャラに対する思い入れを重視するものだった。

 

それを単純化するためにはどうすればよかったのか?

 

文章量は減る。

キャラの魅力を異なる側面から描くよりも、

似ているけれど微妙に違う、ラーメンの味変レベルのキャラを新規実装する。

 

まあそりゃそうだ。ここにはまだ文句はないよ。

同じツンデレキャラでも年下貧乳お嬢様なのか年上バリキャリウーマンなのか、

需要は多種多様なのだから。

 

髪型なり声なり体型なり年齢なりという需要の差を喚起するためには、

「似た系統だけど異なるキャラ」がいてくれたほうが、打率自体は上がる。

商業的にはいい時代になったもんである。

 

しかしそこで、キャラクター性を描写するための工夫として、

先述のように因果が逆転してしまった「フラグ」だけが用いられ始めることになる。

 

 

 

 

「エロさを強調したかったら胸をデカくすればいい」

 

いやいや、貧乳でもエロい女王様タイプキャラってのがいるだろう・・・

 

「無表情で棒読みキャラにすれば会話内容は事務的になる」

 

いやいや、顔に出ないだけとか、実は毒舌ってパターンもあるだろう・・・

 

「溺愛とか公爵令嬢とか追放とか実はとか婚約破棄とかつけときゃええねん」

 

いやいや、結局愛されるんだからその冒頭いらねえじゃん・・・

 

 

 

 

一定のキャラ属性、あるいは物語の冒頭、キャラのもつ過去のエピソードなどが、

キャラの魅力を増すためのものではなく、

キャラの個性を決定づけるためのものになってしまっているんだよな。

 

何が違うのか?

 

今現在明るい元気印キャラがいても、実は悲しい過去がある。

それは明るくて元気なキャラを見てから過去を知る、その順番が大事なんだ。

タフに出てくるキャラだから悲しき過去がある」わけではないだろう?

 

悲しい過去を経た結果、そのような存在・人物・キャラになってしまった。

むしろ幸せなだけの過去で理想的、ないし特異的な変貌を遂げるキャラなど皆無だ。

恵まれた暮らしをしてきたのに泥臭い現実を弁えてる完璧野郎なんかイヤミなだけだ。

 

それにメスガキだのわからせだのと叫んでる層だって、

わからせるためにメスガキを欲しているのか、

メスガキがいるからわからせたいのか、もはや順序なんて意識すらしておらんだろう?

 

「メスガキというフラグ」を立てることで「わからせ」を呼び出しているからだ。

 

だから実際にはメスガキではなくロリビッチであるだけなのに、

ロリビッチだったらわからせることはできないだろ?

なのにロリビッチを見てもメスガキと決め付ける。

 

クーデレ(クール&デレデレ)キャラはあくまでクールなだけなのに、

アンドロイド系の棒読み要素を突っ込まなきゃいけないかのような風潮すらある。

 

メスガキは「耳年増」であるだけかもしれないから、

実際に迫られると急に年齢相応のウブな部分を見せて不安と恐怖に苛まれるだろうが、

その部分を省略してしまうと、ただのロリビッチだ。

 

ガキである部分が大事なんだから、ガキ相応の描写がなきゃいけない。

ただ幼いだけ、ただ貧乳なだけなら、それはガキではなくロリだろ?

 

ガキらしく現実を思い知らされるなら、

ビビって逃げてヘタレて自己嫌悪に陥りつつも跳ねっ返りを見せる。

そういう憎たらしい部分が、完全に省略されている。

 

 

 

これは先述のような、

「どうせデレるんだからツン部分だけ肥大化させればいい」というものと同じだ。

 

「わからせ」というキーワードを連想させるためだけに、

メス要素もガキ要素もなく、ただロリでビッチなだけのキャラが量産される。

 

だからガキのはずなのに巨乳だしくびれもあるしケツもデカい。

そんな成熟している体型の持ち主はガキでもロリでもない。

 

何なら「わからせオチを前提にした生意気さ」なんて、

ただの高飛車お嬢様と何が違うのか?

 

「反抗的な態度さえあればわからせキャラだからメスガキ」

 

・・・・・・・・・いや、そうじゃないだろ。

 

どんな従順な人格であろうと、反抗的な態度を取らざるを得ない状況はある。

絶対に譲れないものの前では、温和な人であっても頑として態度を変えない。

 

人物像の多面性を否定して、反抗的なことを言わせたら、それだけでキャラ付けが決まる。

 

高飛車お嬢様には現実を叩きつけて、

そっから泥臭い公道に躊躇しなくなる成長を描くからこそ、

キャラの成長という魅力を描くことができるのであって・・・

 

 

 

 

 

そういう過程を省略し続けた結果がソシャゲなんだよな。

 

特定の要素を見出すや否や、

もはや連想されるものを勝手にベタベタとくっつけにくるだけ。

実際にどのようなキャラであるのかなんて誰も見ていない。

 

まあこれは、

名前を出すとキチガイ信者が殺到する某クソゲーの失敗として、

ネットではそこそこ知られているのだがさ・・・

 

かつて東方Projectをオワコン呼ばわりしたものの、

未だに例大祭とコミケの二本柱でロングランを続けているあちらの活況を尻目に、

実装予告済キャラが10年以上も実装されないという超絶過疎クソゲー。

 

特定の絵師とケンカ別れしたせいで特定陣営のキャラだけ実装されない商標侵害クソゲー。

 

 

 

 

 

ダメなソシャゲは星の数ほど存在するけど、

ソシャゲがダメになる理由って、そこなんだよな。

 

面倒臭い人物描写、日常生活の茶番劇を省略して、

人格や行動原理を決定づけるシーンだけ描こうとするから、

因果関係が不明瞭なまま放置されるキャラの反応が大量に残る。

 

長い文章を読むのに適さないスマホ画面でキャラを描くなんてどだい無理に決まってる。

だからこそコミカライズだのアニメ化だのというメディアミックスが要る。

ドラマCDでもいいしASMRでもいい。

 

そうやって少しでもキャラの実像を鮮明にする情報を増やさないと、

たかがソシャゲごときの情報量では、世界観()も掘り下げ()も性癖()もクソもない

 

 

 

 

でもそういう意識のない、

創作活動をしたことがないであろう人たちがネットユーザーの大半を占めて久しい現在、

もはや誰もそんなことは気にしていない。

 

原作Fate(エロゲー)は売り切りパッケージ商品だったから、

作中で描かれた人間関係だけが全てであり、

その他は想像に任せるしかなかった。

 

それを妄想するならまだいいよ。

 

でもFGO(ソシャゲ)みたいに後付で会話や関係性を追加できるメディアになると、

人気キャラ同士の絡みだけが不自然に追加されていくから、

他キャラとの相性の都合だけで新たなキャラ設定が追加されることすらある。

 

こうなると、ある時期まで触れていた人にとっての認識と、

最新情報を把握している人との認識がズレるから、

同じように楽しむためには時間もカネも手間もかけなきゃいけなくなっていく。

 

 

 

 

だからソシャゲには必ず限界がくる。

 

シナリオがいい()とか笑わせないでほしいもんである。

 

足りない人物描写を補うために人気キャラ同士を絡ませているだけなのに、

その絡みですら足りない。

語られた部分以外が決して語られない。

 

とはいえそれはあらゆる媒体、小説、映画、テレビドラマ、演劇、何であっても変わらんさ。

 

だがアニメとソシャゲはどちらも、

放送時間(尺)だのUI(スマホ画面とタッチパネルとバッテリー残量)が制限されているから、

相応にあれこれ削られたうえでの描写しかなされない、んだぜ?

 

どうあがいても不満が出るくらい足りないもので満足せざるを得なくなった結果、

ただの「衣装差分」ごときで「性癖」ってお前・・・

 

性癖ってのは「女の下半身に毛が生えてただけでチンコが萎える」くらい、

どうしようもなく制御も理解もできないものを指すのであって、

被写体がポーズを変えた、着替えただけでホイホイ新規に追加されるもんじゃあないんだぞ?

 

 

 

 

 

メスガキ、わからせ、ムチムチ、まあ何だっていいけど・・・

 

特定のキーワードを想起させるためだけに設計されたキャラ絵やポーズ、ないしセリフは、

そこで終わってしまっているから、それ以上のものにはならないし、

キャラを新規に量産し続ける限り、あらゆるソシャゲはその呪縛から逃れられない。

 

そんなものを大絶賛されると、さすがに困惑する。

 

そりゃあかくいう僕こそ、

女体に本質的な差なんかない(眼は2つだし脚は2本だし)と思っているから、

多種多様な味変ができるって意味では、ソシャゲは合理的だとさえ思っているよ?

 

だが絶賛のしどころがおかしい。

 

 

 

 

 

若者は長文を読めない、んじゃないんだよな。

 

ソシャゲなり何かのマニュアルなり契約書なり、

あるいはネットニュースなりSNSの投稿なり、

読まなきゃいけない活字の総量は絶対的に増え続けている。

 

そうやって時間ばかりが奪われていく中で、

動画再生速度変更機能ですら要望が出てくるほど、

どうにかして時間を短縮したいだけなんだよな。

 

やりたいことも、やらなきゃいけないことも多すぎるから。

 

だがそういった、忙しくて時間の足りない若者が、

人生経験の不足からソシャゲなんかを絶賛してしまうなら、まだいいよ?

 

だが仮にも40年、50年、60年と生きてきたはずの連中が、

覇権だオワコンだと同じ穴の狢同士で目糞鼻糞の殺し合いをやっているのを見ると、

お前が人のこと言えたクチかよクソニワカ野郎め半世紀ROMれや、と・・・

 

新規にキャラを追加したことのあるゲーム、

少なくとも両手両足の指(20)以上のキャラがいるゲームが、

キャラ実装数が少ないことを「キャラ愛が強いからだ!」などとイキリ散らす。

 

お前んとこはキャラ追加できるほどの売上も利益も出せてねえだけだろアホか。

自分で50だの100だのとキャラを作ってみろよ。

別々の性格や容姿にすることがどれだけ困難かわかるから。

 

八卦(世界は64通りくらいしかないという考え方)ってものが大昔からあるように、

何かしらが似通うのは仕方ない、だからこそ差別化が必要になる。

 

でもその差別化がどんどん雑になっている。

雑すぎる差別化、

差別化のために追加される情報群を物語だの性癖だのと呼ばれてもなあ・・・

 

 

 

 

いやまあ結局これは、

「時間をかけていられない現代人」特有の病理だから、

コンテンツがクソというよりも・・・

 

時間を節約するためにスキマ時間を利用するはずだったソシャゲが、

なぜかメインストリーム化するという本末転倒状態にある、

そんな「自分を含めた」全方位に対する自虐と愚痴と自省のつもりではあるんだけどさ。