弱い犬ほどよく吠える -5ページ目

もうすぐ終戦記念日。

お盆なので今日は夏休み。あー幸せだ。
1日家にいられるだけで幸せになれる自分の安さが
ちょっとだけ悲しくもなりますが。
まあ世間の人たちみたいに外で人と遊んだりするような休暇は
自分にとっては贅沢すぎて
分不相応ってことなんだろう。
身の丈にあった幸福で十分満足しなくては。


さてあしたは敗戦記念日、もとい終戦記念日。
靖国がどうこういう話がなぜか今更流行中ですが
まあいろいろあるからねえ。(これ最近の口癖だな。「いろいろある」)
簡単に「賛成」「反対」の2択にして良い話ではないことだけは確かだけど。
少なくともふざけたりちゃかしたりではなく、真面目に何か意見を、

この日記程度の分量とペースで書こうとしたらひと月くらいは費やさないとなんない。
無知でど素人の一般人の私の立場からでもそうなんだから
有識者とか偉い人たちが広く世間に語る場合はなおさら
軽々しく簡素化して2,3分のテレビサイズで語ったり、
下手すりゃワンフレーズでまとめちゃうのはどうよ。


本当は色々知っているくせに、何でも単純化したがる奴は
あんま信用しない方がいいと思うよー。
(と、言いつつ自分は何でも「いろいろある」の一点で
全部済まそうとしている・・・)


ところで結局あの敗戦で日本が何を学んだかというと
「とにかく絶対あの国には逆らうな」ということだったのかもしれない。
そう考えると先人には大変申し訳ないけど
あの時負けてくれてよかった助かったーと思っちゃうな。
エゴイズムまるだしで悪いけど。
今自分の生きてる時期に逆らったりしなくて良かった。
そしてこれからも逆らわずに済みますように。
アメリカ様ばんざーい。ヘタレで悪いか!
最近テロも世界的にブームだから怖いなあ。
そんなにみんな流行に乗りたきゃ
マンゴーを使ったスイーツでも食っとけつーの。

「地の果て 至上の時」感想

中上健次「地の果て 至上の時」(小学館文庫)読了。


よーやく読了。休み休み、1ヶ月くらいずっと読んでた。時間かけすぎ。
この本自体読みにくいってのもあるんだけど
最近昼休みに本読んでなかったという個人的な事情が主。


「岬」「枯木灘」に続く秋幸の物語の完結編。
龍造と秋幸、ふたりが迎えた結末とは。


土地、血、父殺し、信仰、依存と支配、歴史、天皇、戦後の日本社会、
ありとあらゆるいろんなテーマがつまってて
色々なんだけど多分全部ひとつで。濃厚な1冊。
最初ちょっとたるかったんだけどだんだん面白くなって
読み終えた今は大満足。
すごい傑作だ! と思ったんだけど
解説読んだら世間の評価はそんなでもなかったっぽい。何故だ。
文学批評の世界はよくわからん。
今日本語読める人なら全員読んどいた方がいい、
級の作品だと思うけどな。
騙されたと思ってぜひ。
「枯木灘」はそんなでもないという方にもこっちはおすすめできます。


「枯木灘」の時から「体の大きい男」って描写がしつこくでてきて
なんでそんなにこだわるんだ小男じゃダメなのかって疑問だったんだけど
あとがき対談読んでようやく
あーこれ大陸の血の象徴なのかなーと思った。
韓流ブーム以来、韓国の俳優が日本でも紹介されるようになって初めて知ったんだけど
向こうの人皆体デカイもんなー。もちろん芸能人は一般より上なんだろうけど
しかしでかい。どうも平均身長そのものが大きいっぽい。
(というか世界的に見れば日本の平均が小さめなんだろうけど)


自分がどの程度この本を理解できてるのかといえば半分も読み解けてないと思うけど
それでもすごく面白かった。
「枯木灘」の時とは違って解説も単純でわかりやすかった(笑)
(ちなみに「枯木灘」のむずかしい解説は柄谷行人。今回のはすが秀実)

ラクガキ

riha001

久々にタブレットでお絵かき。

暇なうちにお絵かき描きためよう・・・とか思ってるんだけどなあ。

亀田キュンとか

久しぶりに前の日記をチェックしてたら
なぞのトラバがいっぱい来てたので
(多分良くない奴)
削除しようとしたら記事の方を削除しちゃったよー。
バックアップとってないから復元できず。
まあ1日分くらいいいか・・・。


亀田兄弟の試合の判定で
なんかいろいろ苦情がすごかったらしいですけど
私、元々あのファミリーあんま嫌いじゃないんだよねー。
テレビ見てる分には。実生活でそばにいたらやだと思うけど(笑)
だって昔日記にも書いたけど、面白いじゃん、
ある意味、叶姉妹と同じ感じで。
「やりすぎ!」ってつっこまずにはいられないところが。


まあ、ボクシングという競技を真面目に見てる人が怒るのは
わかるけど、そうじゃない奴の怒りは全く理解できないなあ。
それより腹立つとしたらあれだなー、テレビ番組の構成。
いつ試合始めるんだっての!
ひっぱりすぎ。
皆よくあんな番組、見るよねー。マゾか?
あ、だから皆怒りの矛先をそっちに向けちゃったのか。
さんざん我慢してこれかよ、みたいな気持ちで。TBS上手いな!(笑)
考えてみたら私はずっとCATVで日ハム見てて、

CMの間でちょっと見たりしたけど試合始まってないなあとか思ってそのうち忘れちゃって、
そっちが終わったらもう亀田きゅんがリングで号泣してて、
「こいつ親父に洗脳されてんなー・・・それにしても何でここまで」
と思って、そのけなげさにちょっと胸キュンしてしまったくらいだから
そりゃ腹も立たんわ。


まあ亀田さんちへのいろいろは、やっぱ今回の判定のことだけじゃなくて
批判はいろいろな角度からあって、
いくら格闘技とはいえ
あまりにあからさまに見世物にしすぎじゃん
バラエティー番組じゃないんだからさーとか
一応アスリート(笑)という枠組みでもあるから
ちびっこも見てるんだしもっと礼儀正しくしてくれよとか
そういうのもあるんでしょうけどね。


個人的にはあんま格闘技に思い入れないしバラエティのが好きだから
いくらでもショーアップすればいいじゃんと思うし
(だから、判定のもそうだけど、
格闘技にマジな思い入れがある人には批判する権利があると思う)
礼儀はまあ正しいに越したことはないけど
なんかああいう生意気な若い子の演出されたヒールっぷりというのもちょっと
かえって笑えてきちゃうというか、面白い。


あと基本的に勝負師の「ビッグマウス」的な発言って好き。
けっこう世間で嫌われてるのがすげー不思議。
まあそういう発言する人がよく
挑発的になりすぎて相手に失礼なことを言う、
っていう問題と混同されてるような気がする。
礼儀正しいのと強気発言って両立できると思うし。
世の勝負師の人たちにはどんどん強気発言をしてもらって
どんどん自分を追い込んでもらいたい。
それで負けたらつらいのって本人なんだし、
観客が困ることなんてなんもないと思うんだけどな。
有限実行で勝てばかっこいいし、
負けたら負けたで、超強気発言してる奴のみじめな姿なんて
ほんとたまらん。
過去にも何度も書いてるけど
選挙特番で敗戦した候補者事務所からの生中継みたいな
なんともいえないゾクゾク感があって
かなりときめきます。(変態・・・?)

めんどくさい

自分語り大好き。


あーなんか久々にゲームでもやりたいなーと思って
ゲームボーイミクロを買いました。
どうせだったらDSにしようかな、アドバンスのソフトもできるし、と思ったけど
結局やめたのは
最新機能にあんま興味がないのと、機体がでっかかったせい。
私はコンパクトなものに萌えるたち。
でも画面小さくて見づらいや・・・


で、今どんなソフトがあるのかなーと思って
売上げ1位が「MOTHER3」だったので、
買おうかなと思ったのですが、その前に「1+2」
(実はやったことがなかった)をやるべきかーと思って
はじめてみたのですが、しばらく遊んでいるうちに
重大なことを忘れていたことに気づきました。


私、RPG嫌いだった・・・


だからやったことがなかったんだよマザー。
まーざつーまーざつー。(SF版発売当時、キムタクがCMで歌っていた)


何が嫌いって
・レベル上げがめんどい
・道に迷う
・歩いてるだけですぐ絡まれて邪魔されるのでイラつく
・そのせいでさらに道に迷う
・誰かにゆわれたとーり順番に手順を踏まなきゃならないのがムカつく


などといろいろあるのですが、
やっぱ一番の問題はレベル上げかなー。めんどい。
私はとにかく筋金入りのめんどくさがりで
めんどくさがりということにかけてはちょっと人よりぬきんでているという
自信があるのです。(自慢できることではないが)


もー、めんどくさいことをやるくらいなら死んだ方がましってくらい。
私は人間何があろうと生きなくてはダメだと思ってる
人命尊重人間なのですが、それでも「めんどくさい」ということの前には
主義主張など容易に吹っ飛びます。


レベル上げ大好きでわーいレベル99、なんて言ってる人の気が知れません。
だいたい、なんで無駄な殺生してよろこばなきゃならんのですか。
私は平和主義者。余計な戦いは望みません。
・・・そう、そもそもなぜ平和主義者なのかというと

人命尊重派であるよりも前に、とにかく
人と争うのがめんどくさくてめんどくさくて仕方がないからなのですが。


何か段々自分の人格がすべて
「めんどくさい」の一点で成り立っている気がしてきた。


あと方向音痴にもすごい自信がある。
実生活でもゲームでも方向感覚がゼロ。
とにかく道に迷う。
ただし実生活ではなるべく知らない道を歩かないようにするのと
標識を良く見るようにしているので
そんな酷い目に会うことはめったにありませんが。


早くも挫折しそうです、まーざつー。

(てゆーかまだ1なので2には手もつけてない)

はだかの王様

「はだかの王様」って有名な話があるけれども
あれって本当はどういう話なんだろう。


いや、話としてはもちろんごくシンプルなストーリーで
バカな王様がどっかの嘘つきに
「これはバカには見えない服ですよ」って言われて
まんまと騙されて自分には見えない服、つまり裸で外を歩いて
大人は何もいえなかったけど子供が
「王様何裸で歩いてるの」ってぶっちゃけちゃって
嘘が皆にばれちゃった、めでたしめでたし。
って感じのあらすじなんだけども。
この話をした人が言いたかったことは何なんだろうと
最近ふと思った。


比較的メジャーな解釈としては
「大人は見栄っ張りで自分がバカだと思われるのが嫌で
何もいえなかったけど、子供は純粋で正直だ」って奴。


でも大人が何も言えなかったのは
皆が皆、自分がバカにされたくなかったからなのか?
と考えると別な話に見えてくる。
だって言えないよなあ
「王様・・・裸じゃん」って心の中ではつっこんでても
言ったら自分の身がどうなるか。
それだって自分の保身っちゃー保身で
自分を良く見せたいのとあんま変わらん、といえばそうかもしれんけど
空気読んだ、とも言える。
そうなると子供は正直っつーよりも
ただ単に空気読めなかっただけじゃん?
いるよね~、そういう、場の空気とか、皆の気遣いをぶち壊す奴。
そんな話にも思えてくる。


で、さらに逆の視点で考えると
空気読まない子供がいたおかげで
結果的に皆が助かった、って話にも思えてくる。
その場にいたのが全部大人だったら誰もその状況を打破できなかっただろうけれど、
子供、つまる空気読まない奴という、
基本的には普段は世間の役に立たないもの、足を引っ張るものが
その状況では救世主になった、って解釈。


そう思うとこの話、「おばすて山」の話にも似てる。
子供と老人は社会的な弱者の象徴としてイコールだ。
「おばすて山」の話も、親子の情だの、儒教的観点を無視して
ストーリーを素直に解釈したら
世の中の役に立たないとして捨てられていたものを
こっそりとっといたら実はけっこう役に立った、って話じゃないか。


そんなわけで「裸の王様」にしろ、「おばすて山」にしろ、
昔から語りつがれる話ってなかなか深いなあ、と思い
勝手に一人で感心した。
これって現代でも社会福祉を考える上ですごい大事な視点だと思うのですよね。
弱者を切り捨てないで尊重していきましょうよ、というのは
弱者が可哀想とか、そんなんじゃなくて、
目先の損得でそういう奴を切り捨てたら
実は皆が損するんじゃないの?
ということなんじゃないだろーか。
あえて酷い言い方をするなら
皆の利益のために弱者も生かしておこうよ、ということ。


ほんとのところ、自分や身内がすぐにでも弱者になる可能性をしょってる、という人が
世の中の多数派のはずなのだけど、
それを想像するだけの
想像力のない人の方が多いんだから、
こっちの言い方の方がまだ説得力あると思う。のでした。

スク水

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背景描こうかと思ってたんだけど

めんどくさくなって挫折。そのうちに描けたら。

「狂い咲く薔薇を君に 牧場智久の雑役」感想

竹本健治「狂い咲く薔薇を君に 牧場智久の雑役」(光文社カッパノベルス)読了。


久々の牧場智久がらみ。とはいえ初期のシリーズや
類子登場以後のシリーズとはノリが違っていて
けっこうごく普通の学園ミステリー連作短編集。
ライトノベル風の挿絵もあり。読みやすくてあっという間に読み終わる。
まあもちろん随所に竹本テイストはあるわけだけど
でもやっぱもの足りない感じはした。
当然ながら竹本健治に普通のミステリーは期待しないから。
なんかよけいにちゃんとした新作読みたくなったよ・・・
早く新刊出してください。
「闇に用いる力学」はどうなったの?


それはともかく驚いたのは
竹本健治や我孫子武丸やらが「マジカルミステリー劇場」の制作に関わっていたことだ。
初期「マジカル頭脳パワー」見てたな~。
所ジョージや田中律子がたまに無茶な推理を繰り出すのが好きだった。
マジカルバナナとかやってた頃にはもう見なくなってたけど。

「爆笑問題の「文学のススメ」」感想

爆笑問題「爆笑問題の「文学のススメ」」(新潮文庫)読了。


テレビ番組「爆笑問題のススメ」の紙上再現集。
番組はわりと好きでたまに見てました。夜弱いので時々。


基本的には単なる作家の対談集なんですが、
普通のインタビューなんかよりは
かなり砕けた話題、気楽な調子。
読み応えはないけど、軽い気持ちで楽しめてちょっとした気分転換にはいい感じ。
テレビ番組にしては、テレビ側の聞きたい事よりも
作家の言いたい事を中心に話が展開するのがいいです。


爆笑問題に、作家と眞鍋かをりも加わって
カルテット漫才状態。
芸人コンビのボケツッコミって基本台本どおりというか
まあ多少アドリブあってもある程度計算済みというか予測の範囲だけど、
作家の人は(少なくともテレビにおいては)素人だから
意外なボケをくりだすので、そこにつっこむのが面白い。
爆笑田中さん萌えな私(笑)には、プライベートの暴露話も楽しめた。
(爆笑のお二人はお互いの話をする時、
いまだに学生気分が抜けてない感じが微笑ましい)
またどっかでこういう感じの深夜番組があるといいなと思います。
ホストは別の人でもよさそうだけど意外といないかな。
今ちょっと考えてみたけど思いつかない。
おすピーとか稲垣吾郎ちゃんとか・・・? でもやっぱ違うな。
児玉清じゃ深夜向きではないしなー。

「マリア様がみてる 仮面のアクトレス」感想

今野緒雪「マリア様がみてる 仮面のアクトレス」(集英社コバルト文庫)読了。


シリーズ読み。
いわずと知れた人気ライトノベル。
個人的にはライトノベルとは呼ばず、
現代風アレンジのレトロ少女小説とでも呼びたい。
女の子同士のほのかな想いや友情を軸にした青春小説。


サチユミはけっこうラブラブしてたような気がするけど
なぜかあんまり萌えなかった。
やっぱ最近のはどうしてもストーリー上
ユミトコ(祐巳×瞳子カップリングのことを私が勝手にこう呼んでいる)
寄りに重点が置かれてるからなー。
個人的にはずーっとユミトコ押しだったんだけど
(姉妹問題がどうなろうと私はこっち!って思ってた)
最近のシリアスモード一辺倒の瞳子はどうもね。
私はちょっとアホキャラ要素の入った初期瞳子の方が好きだよん。
はやく祐巳ちゃんとずっこけ夫婦漫才やってほしいと思ってたんだけど
なんかもう今更どうでもいいや。
しかしやっぱ惰性で読んじゃってます・・・
あ、あと忘れてた。
ここ数巻ずっと、一番の萌えは乃梨子×瞳子だ!
乃梨子ずっと瞳子の面倒見てるし。
瞳子は乃梨子には甘えっ子だし。萌える!
ふたりの友情に乾杯!