ファミレスでランチ中に、突然過去の記憶が蘇った。
昭和時代、フォークでライスを食べる際に、なぜか背にライスを乗せて食べるというマナーがあった。私は大学生の時に初めて知ったが、当時は何の疑問も持たず、そういうものだと思って、マナー(⁉️)通り食べていた。
現在、そのマナーを知っている人でも、そんな食べ方をする人は滅多にいないと思う。
あれは一体何だったのか?、と思って調べてみた。
まず、この投稿をするためにファミレスで写真を撮ろうとしたが、長い時間ライスを背に乗せる事自体大変で、いい写真が撮れず、ネットから画像を作成した(笑)
食事のマナーは色々あるが、まずこれはライスを主食として食べる習慣のない西洋料理のマナーではない。そもそも西洋料理では、お米を「野菜」に位置付けられているようだ。
そして、フォークを使って口に料理を運ぶ使い方は、次の2通り。
『食材を刺す』
『フォークの腹(くぼみ)に食材を乗せる』
・・・いずれかの2通りで、背に乗せるマナーはない。背に乗せるとポロポロこぼしてしまい、相手に不快を与えるので、むしろ悪しきマナーのようだった。
日本ホテル・レストランサービス技能協会(HRS)の担当者によると、「フォークとナイフを使う食べ方は明治から昭和にかけて広まり、徐々にフォークの背にライスを乗せる食べ方が浸透したのではないでしょうか」との事。
また、ヤフコメでなるほど!と思えるコメントもあった。
コロナやワクチン関連の記事だと、ヤフコメは汚い公衆便所の落書きになるが、このような雑学になると、現場の専門家や物知りの人がヤフコメに書き込んでくれる。
テーブルマナーの基本2つ。
『ナイフとフォークを手に取ったら持ち替えない』
『ナイフやフォークを手の中で回転させない』
特にイギリスのテーブルマナーは厳しく、利き腕に関係なく『フォークは左手、ナイフは右手』。さらにはフォークの先を上に向けない、つまり腹を上にしない決まりもある。
洋食でライスが付いてくる日本でこのマナーを守ろうとすると、ライスはフォークの背に乗せるしかなかったのであろうとの事。このコメントに、一番納得がいった‼️
また、ヤフコメでは他に面白い知識を持っていた人も。
イタリア料理のテーブルマナーを含めた食文化を輸入するまで、フランスではナイフやフォークを使う習慣がなかったため、フランスはイタリアから野蛮扱いされていた。その腹いせに、フランスはなぜかイギリスを野蛮扱い、もちろんイギリスは反発。
その後、フランスとイギリスが別々のマナーを作り上げたのはこの為との事(どこの地域でも隣国同士は仲が悪いようだ)。フランスのマナーでは、フォークを手の中で回転させても良いらしい。ちなみに、イギリスがことさら「紳士の国」を強調する理由も、フランスに対抗してきたからとの事。
私も久々にフォークの背にライスを乗せて食べようとしたが、とてもじゃないけど食べにくくてイライラして、腹にライスを乗せかえて食べた。
まさに、背に腹はかえられぬと言ったところか😅