ある人のFacebookページを見た。
次の事が書かれてあった。
全文、そのままコピペする。
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本当は、みんながみんな 治りたいわけじゃない
治りたくない人には ちゃんと治りたくない理由がある
そんなとき 体が治れば 心が傷む
体を治癒させても 心の病を発症するなら
まだ 本当の治癒はない
自分が 健康を手に入れるのだ、と 決めるまで
これを読んでみなさんはどう思っただろうか?
最近、ある人からこのような話を聞いたことがある。
その人自身も、潰瘍性大腸炎という難病になり、薬の効果もなく、ついに大腸全摘をした過去がある。
大腸が全くないのだから、その後の日常生活にかなりの影響がある事は、誰もが予想できるはずである。
ところが、その人は健康を取り戻したいと考え色々勉強し、栄養・運動・休養いずれもを大切にし、ついには人並み以上の健康を手に入れた。
現在では、セミナーやメルマガなどで積極的に発信されている。
その人は難病を見事に克服した。
すると自らの経験例を、同じように苦しんでいる人に話して、病気を改善できるように頑張りましょうと話すものである。
ところがその人が、潰瘍性大腸炎友の会なるもので講演をしても、全く相手にされなかったようである。
なぜか・・・?
私とFacebookつながりの方やアメブロ読者は、健康に対し人一倍関心が高い人が多いはずである。
だからできるだけ薬や病院に頼らずに健康であり続けたいと思う事であろう。
ところが世の中には、病気のままでいたい、健康になりたくないと考える人もいるのである。
その理由。
難病を克服すると難病指定がはずれ、新たなストレスを抱える事になるから。
病気である自分を周りが病人として気遣ってくれるから。
・・・などなど、他にも理由がある事だろう。
私は医師になって四半世紀以上経つが、世の中にはこのような人がいるとは知らなかった。
誰しも病気を治したいものだと思っていた。
私が知っている範囲では、抗精神薬を過量内服(薬物中毒)して自殺未遂(?)をしてくる患者。
実際には自殺したいのではなく、目立ちたいという理由で過量内服するようである。
中には独歩来院し、過量内服したから胃洗浄してほしいと自ら言ってくる患者もいた。
胃洗浄は、過量内服してから1時間以上では、既に薬の大半が吸収されているため意味がないとされている。
それを説明しても、胃洗浄をしてもらいたいがために、他の病院に行った患者もいた。
今考えると、この患者も病気のままでいたかったのかもしれない。
人は皆、誰しも考え方が違う。
とは言え、一般的には想像もつかない考え方をする人もいる。
それを知っておくという事も大切だと、その人から話を聴いて改めて思った。
(画像の一部はネットより引用)