私は、語学習得が得意な人や語学の勉強が好きという人、また大学などで○○語科を卒業した、などという人を圧倒的に尊敬してしまう癖があります。


私も、約20年近くスペイン語を話して日常を過ごしている身ではありながら、私の場合は 言ってみれば、サバイバル・スペイン語!グラサン


必要なものだけを何とか身につけ、あるものだけでやり過ごしてきたようなもの、サバイバル術と一緒なんですね。キョロキョロ


今でもスペイン語の教科書にでてくるような、ちゃんとした文書を作らずに適当にしゃべり、適当に聞き流し、適当に応答しています。


つまり、あんまり上達の意欲が無いわけです…笑い泣き


 






私がいつも更新をとても楽しみにしているブロガーさんがいるのですが、彼女は語学習得が好きな方。

本当に尊敬してしまいます。ラブ👇



私は海外協力隊としてチリ🇨🇱に赴任する前の2ヶ月半ほどのスペイン語語学訓練以降は、自力でチリ語(決してスペイン語では無い!笑い泣き)を習得してきたのでサバイバル、というのです。

2年間の協力隊時代、それなりにチリで会話したつもりになって日本に帰った後で、このスペイン語単語の本を買って読んでみたら、まだまだ知らない単語がいっぱいありました。ガーン




一昨日、本棚を整理していて、この本が予想もしなかった本棚の奥のほうから出てきました。どうして、ここに!ずっと探していたのに…。

本を恐る恐る読み進めていったら、基本的な単語約2100語のほぼ全ての単語を知っていて、ホッと胸を撫でおろしました爆笑

さすがに18年もたてば上達してるわ〜!おねがい

(10語くらいちょっと聞いたことないなというのはありましたがてへぺろ…)



 

 


この本は初心者にお薦めですが、ある程度喋られるようになった方の復習にも良いと思います。

的確な用法に絞って掲出してあり、例文もあり、読みやすく、そして小さいので常にハンドブックとして持ち歩き勉強しやすいです。


私流のサバイバル・スペイン語獲得法は、とにかく文法より語彙を増やすことに重点を置いてきました。この本は自分のスペイン語の語彙をチェックするのにうってつけ、と思ってお勧めします。



話は飛びますが…

私が大好きでよくブログに書く、司馬遼太郎の「花神」の主人公、村田蔵六こと大村益次郎。彼はオランダ語を習得し医者になるのですが、その才を買われ、西洋の本を読み進め、蒸気船を作り砲台を作り、果ては西洋の歩兵術、戦術を学んでいき、長州藩が旧幕府に追い詰められた長州征伐の戦闘で常に勝利をおさめます。

 



その快進撃が、この「花神」の面白さでもあるのですが、コツコツと勉強し続ける蔵六と勢いだけで勇ましい議論ばかりしている幕末の志士や、軽薄にも描かれる福沢諭吉などと対照的です。



話はこのドイツ在住のブロガー「アクサイさん」に戻りますが、彼女の文章が物凄く面白くって、私は読んでいていつも笑って吹き出してしまいます。笑い泣き
(公共の場で読んでいると怪しい人に思われるので要注意です!グラサン

文章を書くセンスがあるから語学習得が得意なのか、語学習得の得意な人は語彙が多いから文章が面白いのか…。

両方、その秘訣を知りたいワタシです。


前述の「花神」では、語学習得は田舎者に向いていて、都会の人にはあわないというような印象で司馬遼太郎氏は書きます。彼自身、旧制大阪外国語学校でモンゴル語専攻をした方でしたから、語学学習への思いが人一倍あったかもしれません。


現代の日本でも当たっているのではないかな?と思うこともあります。勢いよくあれこれパフォーマンスする口舌の徒と、実際の現場で目立たぬところで努力する現場の人の違いをつくづく感じます。

SNSを騒がせたり、ご意見番のコメンテーター、迷惑系の議員、芸能人。


こういう軽薄な人にとっての言語習得は他の人との違いをひけらかし、マウントするためのもので、本当に語学習得が好きな人はもっと言語とその後ろの歴史をも知りたいという純粋な好奇心。そして自分と向かい合っている謙虚さがあるのでしょうね。

語学習得を一人で続けている人に、本当に頭が下がります。




ちょっとスペイン語の練習、ワタシも始めてみようかな〜とチラッと思いました。

って思うだけで、きっと、多分…やらない怠け者の私ですが、頭の片隅には、いつかはスペイン語習得!と、その目標をねじ込んではおきたい、と思っています。ニコニコ