ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

主婦にして家事はおざなり、興味あることだけ、猪突猛進の悪妻愚母のドイツ生活

ワタクシ、今まで生きてきて色んな場所を訪れましたが、今回はまた未知の世界というか、今まで全く縁のなかった了解に足を踏み入れてしまいました。

と言っても何のことはない、週末に近くの都会でコスプレイベントがあり、参加してきただけのことであります。もちろん自分がコスプレしたわけじゃありません!単なるその付き添いでして・・・。

 

何やら歯切れが悪いが、私はもともと日本にいたときからコスプレにはとんと興味がなかった。それはこちらに来ても同じ。しかしドイツにもひたひたとコスプレの波がやって来て、その薫陶を受けて育った下の娘は興味があるみたい。それで去年の11月に行われたコスプレイベントに旦那と共に付き添って行ったのだった。今回はその2回目。

 

開催場所のエントランスに一歩足を踏み入れると、今回もいるわいるわ、思い思いに扮装したドイツコスプレイヤーたちの姿が。

普通の姿をした人の方が少ない。完全に非日常の空間である。

私には何が何だかわからないのだが、日本のアニメやゲームで育っている娘はめざとく、あれは○○のキャラクター、あれは△△のアニメに出てきた、などと興奮している。

目の前をなにやら白い大きな鳥が横切ったと思って振り返ると・・・。

翼の部分はなんと緩衝材の発泡ポリエチレンシートを何十にもつなぎ合わせて作ってあった。これ手作りかな、だったらすごい。

と思ったら今度は巨大な尻尾を生やしたお姉さんが。しかもこのしっぽ左右に動くのだ。通りすがりにこっそり触っちゃった。これってセクハラ?(笑)

やはり西洋人がこういうコスプレをすると違和感なくバッチリはまっている。

なんと幽霊さんを見つけましたよ。これ、わかる人がどのくらいいるんだろう。

カップルではこのようにスーパーマンとスーパーガールに扮した人も。

若者が圧倒的に多かった中で抜群の存在感を放っていたマダム。

こちらの人もなかなか人目を惹くいで立ちで、イベント付きのカメラマンに写真撮ってもいいですかと聞かれていた。

みんなキラキラした目でホールを練り歩いたり、出店でオタクグッズを買ったりとかなり楽しそうである。

 

後でコスプレコンテストなるものもあり、舞台にはそれぞれ工夫を凝らしたコスチュームをつけたコスプレイヤーが出てくるのだが、司会者が「次は○○さん、テーマは△△の作品から××のキャラクターです!」と読み上げるたび、客席からは大きな拍手と歓声が沸き起こる。こんな熱狂的なドイツ人はサッカーのスタジアム以外ではなかなかお目にかかれないのではないか。

この子達、絶対学校の授業より熱が入っている!

私でも知っているような有名なキャラクターだと、登場するや、うぉーという雄たけびが起こる。そっと隣を盗み見ると、日頃ポーカーフェイスの娘も笑顔で大きく手を叩いている。

すごい、日本と全く同じではないか。オタクパワー、今や国境を越えてドイツにもしっかり根を下ろしている。すごいなー。どちらかというと保守的なドイツ人の間でどうしてコスプレはここまで市民権を得たのだろう。

思うに、人間誰しもどこかで変身願望があって、自分のファンタジーや隠れた欲望をぱあっと表現できる場をひそかに欲しているのではないだろうか。

ハロウィーンはドイツでも定着しているし、冬にはカーニバルもあって、パレードでは思い思いの格好をした人たちが通りにくり出すし、ドイツ人も案外着飾るのが好き?

 

ということを日本語の生徒マリ男くんに言うと、

「保守的なドイツ人はハロウィーンとかコスプレと言うと眉をひそめるのに、なぜかカーニバルは何にも言わないんです」

とのこと。

ハロウィーンとコスプレは外国から来たもので、カーニバルはドイツに昔からあったから?と聞くと、「多分そうです」

 

私自身はコスプレをしたいとか思わないけど、こんなに楽しそうな若者(一部中年も)を見ているとこちらも浮き浮きした気分になる。なにしろドイツ人は通常ブスっとしている人が多いので・・・。

何でもいいじゃない、好きな格好をして楽しむのが何が悪いというエネルギーが溢れる場。どこかこれに似た感覚を味わったことがあると思ったら、アフリカンフェストだった。あの原色のエネルギー渦巻く場。あの季節がもうすぐやってくる。こちらも楽しみ~。

アンティークの家具やマイセンの陶器など見ていて楽しいものはいっぱいあるが、服好きの私にとってやはり目が行くのはヴィンテージ古着や民族衣装である。

 

前回訪れた時は,思いがけず東欧ルーマニアやハンガリーの刺繍ブラウスやワンピースを発見して胸がわくわくしたのだが、残念ながら今回は人ごみに紛れて見つけることが出来なかった。

 

代わりに今回パッと目を引いたのは何と懐かしい故郷日本から来た着物!

午前中、まだ人が少ない時間帯、娘とぶらぶら歩いているとふと華やかな朱が目に飛び込んできた。ん、こ、これは着物ではないか。

思いがけなく故郷の色を目にして驚く私達。こりゃ本物だぜ。好奇心にかられた私たちはさっそくお店の中へ。

どうせ東南アジア産の安っぽいピラピラした着物でしょと思って入ったらさにあらず。

外国人の好きそうな法被や羽織に交じって、浴衣や長襦袢、中には振袖まである。店主のドイツ人のおじさんは毎年4回も日本に飛んで仕入れをしているのだとか。

ドイツの蚤の市にしてはなかなかの品ぞろえである。ちなみに店の入り口にはなぜか中古のグッチの旅行バッグがデーンと鎮座。390ユーロで売り出されていたそれは私の目の前で買われていった。

ちょっと面白いじゃんとハンガーをたぐっていくと、目に留まったこの赤紫色のアンティーク着物。

赤みが強く、顔に合わせるとパッと1トーン顔色が明るく華やかに見える。わ、意外と似合うじゃん。普段洋服では着ない色なのに着物になると合うのが不思議。むむ、着物を買う予定なんて1ミリもなかったのに心が動いてきた。この時点で既にヤバし。

着物が決まると何故かそれに似合う帯が目に入ってくるこの不思議。淡いエメラルド色、パステル調の柔らかいとても綺麗な色彩である。

私は普段パステル系はまるで似合わないのだが、こちらも着物の面白いところで、洋服では似合わない色も組み合わせによっては見事にはまる。この赤紫の着物とこの帯がまたドンピシャで。

うーん、急に気分が高揚し欲しい気持ちがフツフツと沸いてきた。

しかし帯は90ユーロ(約16800円)となかなかのお値段。どうしようかなあと思案したのだが、おじさんが着物2枚と帯の3点で100ユーロでいいというのであっさりうなずいてしまった。後で考えると、日本でメルカリとかで買えばもっと安かったかもしれない。ハイ、私の負けです。しかしネットでは試着できないしなあ。

 

こちらは涼し気な絽?紗?夏にぴったりの涼し気な手触り。一人で着付けも出来ないのにこんなに買ってどないするねん。でも素敵な衣装には太刀打ちできません。

 

調子に乗った私が次々に試着をくり返していると、何やら外から視線を感じる。お、通りすがりの人達がキラキラした目でこちらを見ている。それも一人や二人でない、わざわざ足を止めて、日本人が着物を着ているわ、素敵、みたいなことを口々に言っている。ゲヘ、ちょっと照れる。別に私がどうとかじゃなく着物が素敵なだけだが、かようなまでに目を引くとは思わなんだ。私からすると手足が長くて日頃から羨ましいドイツ人が憧れにも似た眼差しを送っているのである。やはり着物と言えば日本人、日本人といえば着物なのか。私が思っていた以上に海外で注目されている日本の伝統衣装。

しかしモデルとか女優さんってこんな気分なんだろうな。しょっちゅうきれいとかかわいいとか言われていい気分だろうな―。私も着物を着られるようになりたい!と急に思い出した現金な悪妻。

 

結局、当初の予定にまるでなかった着物と帯を買って蚤の市を後にした。おじさんの「ぜひ着る機会をたくさん作ってあげてね!」という声を背中にして。

ほんと、ベルリンやミュンヘンなど大都会なら日本人も多くて、着付け教室もあるのだが、うちの地方は見たことがないのが残念。何とかこの着物たちに息を吹き込んでやりたいのだが、はて、一体どうしたものか。

昨日今日と久しぶりにバイエルンの州都、ミュンヘンを訪れてきた。

なぜ私のようなお上りさんが大都会ミュンヘンへ足を運んだかと言うと、1年に一度春に行われる大蚤の市を見るためである。

 

3年前に初めて日帰りで訪れ、その規模に圧倒された私。なんと言っても2千を超えるスタンドが立ち並ぶ国内最大級の蚤の市である。家具や食器、絵画にヴィンテージ古着、アクセサリー、家電におもちゃ、果てはがらくたまでありとあらゆる品物が立ち並ぶ。好きな人にはたまらない光景である。今回はゆっくり見るためにぜひ泊まりで、ということで上の娘を連れて、昨日ミュンヘン入り。マーケットから徒歩5分のホテルを予約する周到ぶり。ついでに日本のスーパーで食料品を買い込み、レストランでは久々に日本のラーメンに舌鼓。相変わらず自分の好きなことには猪突猛進です、ハイ。

 

ネット情報によると相当混雑するので、おすすめは朝まだ暗いうちに懐中電灯を手に訪れるのがいいとか。公式には朝の7時開場なのだが、くろうとは前日の夜に既に足を運ぶのだそう。まさに夜討ち朝駆けである。"朝起き鳥はミミズを捕らえる"というドイツの諺も頭をかすめる。が、そこまで気合が入っていない我々は6時半に起床。7時過ぎに開催場所であるテレージエンヴィーゼ(ビールの祭典オクトーバーフェストが行われる場所)に着いた。朝まだきで既にそこそこ人がいる。皆さん気合が入っていますな。

明るくなってきたところで、散策の始まり始まり。

インダストリアルランプというのかこういうレトロなランプは大好き。

ホーローのたらいやポットが無造作に並べてあるのがいかにもヨーロッパの蚤の市といった雰囲気。

同じくホーロー製のレードルハンガー。こちらもかわいい。

ドイツの男性用民族衣装レダーホーゼがぎっしり。さすがはミュンヘン。

クラシックなゴブラン織りのバッグの数々。素敵~、一つ欲しいなあ。

ヴィンテージ、アンティークに混ざってこういうチープなアクセサリーを売るお店も。

他にも数えきれないほどお店があるのだが、なにせ規模が大きいので、最初の外回りぐるっと一周しただけで既に1時間半経過。いったんホテルへ朝食を食べに戻る。娘を部屋に残し、一人で第二ラウンドへ向かう。

 

10時過ぎに戻ってみると・・・そこはすでに人でごった返していた・・・。

有名なニュルンベルクのクリスマスマーケットより混んでいてゆっくりゆっくりしか前に進めない。おまけに暑い!一昨日まで寒くて曇っていたのにどないなっとるっちゅーんやこの国は。

 

私は学校の勉強はともかく、この方面での粘りと集中力はかなりのものだと自負していたのだが、そんなマーケットオタクの私でも到底太刀打ちできないような規模である。

 

前回、目にした途端心臓がドッキンドッキンした大好きな東欧の煌びやかな民族衣装のお店は是非見たかったのだが、いかんせん迷路のような道筋に右も左も人がぎっしり、直射日光は照りつけるし、頭がボーっとしてきた。しかもホテルのチェックアウトの時間が迫る。

私としたことが、たったの数列しか回れなかったとは恐るべしミュンヘンの蚤の市。結局第二ラウンドでは人ごみに気圧されて何も買うことができなかった。

 

小柄な私に珍しくジャストサイズの深緑色のレザートレンチコートとか(なんとたったの10ユーロ!)年取ったマダムから"あなたのような価値のわかる人に買ってほしいの"とかなり粘られた、レバノン製の今ではとても作り手がいないびっしり手刺繍の施された伝統衣装とか 心惹かれるものもあったがタイムアップ!

急ぎ足で娘の待つホテルへ戻り、荷造りをしてミュンヘンの中央駅へと向かった。ああ、後ろ髪惹かれる思い。こりゃやっぱり次回は夜討ち朝駆けコースかな。

しかし、それでも泊まり込みで朝早く訪れた甲斐はあり、私は故郷を遠く離れたドイツで日本の宝物をゲットしたのである。そのお話はまた次回。 (続く)

暖かくなりかけたかと思うと、いきなり冬に逆戻りで雪まで舞ってみたりと三寒四温を地で行くような毎日が続くドイツ。

それでも日が長くなり、お天気の日も増えてきて春が来たんだなあと実感することが増えている。

そうなると自然に外に出たくなり、前の町に住んでいた時よく訪れていたガーデンセンターを久しぶりに訪れてみた。もっとも私のお目当ては植物ではなく、隣接されているヴィンテージ家具店とカフェ。前回行ったのは去年の秋だったっけか、実に半年ぶりだ。

 

温室のドアを開けると、ジャジャーン。所狭しと並ぶ素敵なヴィンテージの数々。ここはいつ来ても新しく発見があり、目を楽しませてくれるのだ。

入口に立っているお店の看板的存在、なんとも味のあるおじさん。「よっ、会いたかったよオジサン」とお腹をポンポン。毎回触らずにはいられません。

ちなみにこちらは同じアーティストの手になるものと思われるおばさん。こちらも素敵。レストランの入り口の前などにぴったりじゃない。

イースターの前だからか、ニワトリのデコレーションが目につく。これは何を入れるものだろう。

今回目を引いたのがこの緑のランプ。ドイツの昔の農家風。このシェードの色といい、形といい、こういうのが今の家に欲しかった!横に掛けられているライラックの絵がまたうまく引き立てている。

そして今回一番気に入ったのがこちらのアンティークソファ。

深い緑といい、クラシックなフォルムといい最高です。こんなソファが似合う家だったらなあ・・・。お値段はと言うと798ユーロ(約14万7千円なり)。

 

この木の机も素敵。そして銀のティーポットも見ていると欲しくなる。特にコロンとした形のティーポットにいつも惹きつけられるんですわ。

こちらの銀のお盆もいいお値段がするけど、とても精巧に作られていて、大量生産の今の時代にはない繊細な美しさがある。素敵~。書いていていつも思うのだけど、素敵以外の形容詞がないものか私。かわいい、でもないし、美しい?この興奮を胸のワクワクする思いを表せるボキャブラリーがないかしらん。

蓮根?を並べて作った巨大なリース。奇抜なアイデア。

こちらのランプも形がどんぴしゃでドストライクの好みです。昔の製品は本当に一つ一つに味がある。全部は無理でも少しづつこういうものを買い集めて身の回りを好きなもので固められたらいいなあ。

 

私はこのお店だけでも2,3時間過ごせる自信があるのだが、旦那と娘が待っているので仕方なく、場所を移して丘の上にあるカフェへと移動。ここも春から秋までしか営業していないので、約半年ぶり。

 

カフェ自体は上の方なのだが、今回新しいスポットを発見。東屋というのか、池のふもとにこぢんまりとしたガラス張りの小屋が立てられていて、近づくと二人分の椅子と小さなテーブルがある。

かわいい!私は外が大雨の中、庭でゆっくり座ってお茶を飲むというのが秘かな夢なのだが、(もちろん濡れずに!)これならまさにそれが叶いそうではありませぬか。いいなー、雨の日にわざわざ来てみたい。

翡翠の館とでも呼びたいようなペパーミントで品よくまとめられた店内はお客さんで一杯。私たちは外の席に座ってやや震えながら掛け布団を膝に置く。

一つ一つ違うデザインの食器に手作りのケーキとでここにくると毎回豊かな気分になり、満足で一杯になる。

いやー、ここはいつ訪れても本当にいい。大きな都市にあるカフェは年々チェーン店が増え、どこに行っても同じで面白みがないので、それだけにこういうお店を訪れると心から嬉しくなるのだ。

 

4月にはミュンヘンで国内最大規模の蚤の市が開かれる。今年は初めて娘と一緒に行くつもりで、それも今から楽しみ。やっと暗くて長い冬が明けたので、カフェやヴィンテージなどヨーロッパの春を存分に味わいたい。

念願のサーミ人の赤い帽子を被って一人悦に入って外出した私。ドイツの人にはこの帽子どのように映るかしら。絶対に誰とも被らないデザインだから注目されちゃったりして。

 

ワクワクしながら外出したが、うちの町は田舎なので一介のアジア人が何を着て外出しようが注目する人はなし。とはいえ、古着屋で洋服を物色していた時、店員のお姉さんが「ねえ、あなたってどこの出身なの。面白い帽子を被っているわね。え、日本、私モンゴル系かと思ったわ」と話しかけてきてくれた。

 

そうねえ、帽子は文句なく可愛いのだが、私のアジア的な顔立ちや日焼けした肌に合わせると、モンゴルとか東アジアの遊牧民族に見える。サーミ人の伝統衣装である深い青色のワンピースもそうだが、やはりこういうのは、吐く息が白く凍るような土地で、透き通るような肌を持った人達に似合う色だなあということを再確認。民族衣装というのはその土地の持つ気候、風景、住む人の顔立ちなど様々な条件が重なってその土地の人が一番美しく見えるものが出来上がるのだなあと実感。

 

とはいえ、大変気に入っていることは事実なので、Etsyで出品していたバイヤーさんにお礼のメールを差し上げた。

 

私はドイツに住む日本人で、長年サーミ人の伝統衣装のファンです。この赤いフェルト帽を得るのは私の長年の夢で、今回あなたのおかげで私の夢が叶いました。本当にありがとうございます。

 

とメッセージを送ったところ、

 

あなたの夢を叶えるのに小さな役割を果たしたことを本当にうれしく思います。

とお返事が来た。

こういうバイヤーさんとのやり取りも大切にしたい。

 

私は民族衣装を買う時は、安っぽいフェイク物を買わないよう、出来るだけ出どころのわかる品を買うようにしている。そのため今回もかなり時間がかかったが、待てば海路の日和ありで、去年のラオスのスカート、シンに続いて長年の願いであったサーミ人の赤いフェルト帽もドイツにいながらにして手に入れることが出来た。本当に恵まれていると思う。

 

 

ちなみに私の通うダンス教室にはフィンランド人が一人いるのだが、今日この帽子を被って行ったら目ざとく見つけて話しかけられた。なんと彼女はほんの1週間前フィンランドから帰って来たばかりで、そこでサーミ人の緑のショールを買ったという。

なんという偶然!興奮した私はクラスの前にいろいろお話して少しばかり盛り上がった。

 

私の熱意に押されたのか、クラスの最中に彼女が、

 

あなた、絶対ラップランドに行くべきよ。きっと気に入ると思うわ。今私の周りのフィンランド人の間でもブームなのよ。一度行った人は魅入られたように何度も訪れるの。

 

と言ってきた。私は民族衣装がメインだが、彼女の話によると遮るものがない真っ白な大地がどこまでも続き、言い表すことのできない不思議な気分になるそうだ。いやー、私もそうなるかも。ヨーロッパで訪れてみたい国がまた一つ増えた。

 

ともかく私のもとへ来てくれたサーミ人の赤い帽子、大切にします。