Netflix 富都青年(アバンとアディ) / 2023年 | 做自己 Be Myself

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こんにちは~キラキラキラキラ

 

お久しぶりです~。

実は、体調を崩しておりました…。

更新がないにも関わらず、毎日一定数訪問者がいてくださって、本当にありがたいですお願いお願い

ようやく日本語でない 映画 ドラマ を見たい~というところまで回復しましたので、早速「富都青年」を見ましたが泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ

 

Netflix6/14~配信 富都青年(アバンとアディ) / 2023年

 

移民関連のよくある話かな~と思っていたのですが、ごめんなさいお願いお願い違いました。

めちゃくちゃいい映画で、吳慷仁(ウ・カンレン)さんの 金馬奨最優秀主演男優賞 も納得です。

あれこれ考えさせられました。

また、 マレーシア という 多民族国家 についても勉強になりました。

 

 

丸レッド富都青年 ウィキ

丸レッド甲上娛樂 FB (画像はここより)

丸レッド《富都青年》 | 正式預告 | Netflix

 

 

注意感想ですが、ネタバレもありますので、イヤな人は読まないでくださいお願い注意

 

まず、驚いたのが アバン も アディ も 不法移民 ではないんですよね!!!!

マレーシア国民でありながら、「身分証」がないアセアセアセアセ

まず、こんなことがありえるのか❓とびっくりしました。

日本の戸籍制度はどうこう言われているところもありますが、やはり、とてもよくできた制度なのではないでしょうか❓

(ただ、日本でも「無国籍問題」はありますが、基本的に出生届を提出した時点で今回のような問題は発生しないように思います。)

 

なので、途中まで この二人 が 同じ境遇の兄弟 であり、ただ アバン は 聴覚障害 がある分 不当な差別 が助長されているのだ…と思っていたのですが、実は 赤の他人 であり、根本的に事情が違う…

というのが、 悲劇 につながっていて、とても辛く感じました…

 

ず~っと気になったのが アバン の手話です。手話ができる=ある程度学校教育を受けているということで、そう考えると アバン は、どこでそんな状況になったのか❓

そもそもが子どもの頃に自分のあずかり知らないところで発生した「出生証明喪失」という「不利益」がず~っと解消されないという社会システムなんですよね。

これは、本当に問題だと思います。

 

そして、今の日本でも「親ガチャ」という言葉が生まれるほど、個人の努力より、家庭環境に大きく左右されるような社会になりつつあります。

 

そう言う意味で見ていて 身につまされて 仕方なかったです。

不利な状況にありながら 真っ当に生きる ことで、自分を支えてきた アバン が、 アディ のために1つだけ罪を犯してしまった…

最後まで アディ には言わなかったけれど、 アバン は アディ を庇ったのでなかったんですよね…

 ガマン すれば、 誠実 に生きていれば、いつか、陽のあたる場所で生きることができる…

 

 アバン を支え続けてきた唯一の信念が 1つの過ち により、自分を許されない存在にしてしまった…

もう、幸せにはなれない…

最後、お坊さんに手話で訴えかける アバン の苦しみは、いったい誰のせいなのか❓

社会のせいではないのか❓

本当に辛くて泣けてきました。

幸せとは言えなかった アディ との ゆで卵割り の日々が アバン にとって、唯一の幸せな日々だったとは…

最後、 アディ が アバン の思いに応えてくれたことだけがこのお話の慰めになりました。

 

この映画でとても好きなキャラが マニー 。

後で調べたら 金馬奨新人賞 にノミネートされていたんですね。

素晴らしい役者さんだな…と思いました。

 

潛力新人|《富都青年》鄧金煌專訪:為聽觀眾台下熱烈掌聲當演員,用25年準備這一個角色

 

 

この映画は カンレンさん が出ていなかったら、見ることはなかったと思います。

初のマレーシア映画でしたが、とても素晴らしくて見てよかったです。

みなさんもぜひご覧くださいね。

 

【追記】

タイトルについて書くのを忘れていました。

最初「富都青年」の意味がわかってなかったです。「富都」は二人の住む街「ブドゥー」の漢字なんですね!!!!

それがわかれば、なんて皮肉な漢字のあてがきなんだろう…と思い、感心しました。

漢字圏だからこそ、「皮肉」を感じることのできるタイトルで、何とか英語の題名でなく、この「皮肉」を活かした邦題を付けられなかったかな~と思いました。