Netflix 疫起(エピデミック) / 2023年 | 做自己 Be Myself

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おはようございます~!!!!

 

8月にはネトフリで見られたと思うのですが、自分がしんどくなりそうで、ずっと見られずにいました。

自分でもブログにしています下矢印下矢印下矢印

Netflix配信予定! 疫起 / エピデミック / 2023年

ですが…今まで見られずにいて…

金馬奨では 王柏傑さん が、この映画で主演男優賞にノミネート

また、監督さんはあの「悪との距離」の 林君陽監督

ということで、絶対見逃したくはない!!!!

と、意を決してようやく見たのですが…

やっぱり重かったです…

でも、だからこそ、特に今の行政や政治家に見て考えてほしいと思いました。

 

丸レッド疫起 ウィキ

丸レッドMandarinVision 華文創 FB (画像はここより)

丸レッド《疫起》 | 正式預告 | Netflix

 

 

注意感想ですが、ネタバレもありますので、イヤな人は読まないでくださいお願い注意

 

まるでドキュメンタリーのように展開していくので、どこまでがリアルなのか、わからなくなります。

調べてみたら2003年にSARSのために病院封鎖事件があったことは本当にあったことでしたが、それでもわたしにはどこまでがリアルでどこまでが脚本なのか、わからず…

でも、そこはどうでもいいことで…

 

2003年にSARSで多くの犠牲者を出してしまった…

台湾にとって映画の中で看護師の  安泰河(曾敬驊) の設定が「地震で家族を失い、一人になった」だったように、1999年の921地震とともに忘れられない、忘れてはいけない災害なのだと思いますし、だからこそ、台湾は、東日本大震災では驚くほどの支援を日本にしてくれて(感謝ですお願い)、コロナの初期対応や封じ込めにも成功していたと思います。逆にSARSを経験していない日本はコロナ発生時、あまりにも無防備だったと思います。

 

今回のコロナは、台湾にとって、2003年SARS時の教訓を初期対応に活かしたのだとしたら、2003年には、台湾もやはり無防備だったはずで、その時、行政や病院はどう対応したか❓メディアはどう報道したか❓突然、行政が決定した「病院封鎖」に病院で働く医療従事者、それ以外にも病院で働く多くの人、さらに入院患者や家族や付き添い、また病院の外にいる医療従事者の家族は❓などなどを初期対応に絞り、2時間に凝縮して、描いています。

 

特に、「未知の致死もありえるウイルス」に対する医療従事者の「救命という使命」と「感染への恐怖」との狭間で揺れ動くさまがあまりにも壮絶で、わたしは何度も何度も休憩して、気持ちを整えてから、また見る…ということを繰り返しました。

 

もはや、これは リアル にあったことなのか❓どこまでが 脚色 なのか❓は、 コロナ を経験したわれわれには大きなことではなく、これは「本当にありえることなのだ」としか思えない「病院での最前線」が映画で描かれたことが大事なのだと思いました。

 

わが子の誕生日に間に合うようにと、タクシーで家路に戻る途中の 夏正循環外科医師(王柏傑) に緊急オペが入り、このときは「救命」が大事だと病院に戻った 彼 が、「やはり、わが子の誕生日に戻りたい」と最初は封鎖された病院内で「濃厚接触者」でないことを理由に 帰宅 することを画策し…

 

地震で家族を亡くし、今は看護師として働く  安泰河(曾敬驊)。辛い時は留守電に残された家族の声を聴き、その声で「看護師としての使命」を自分の中で再確認、患者の命を守ろうと使命感を持って任務にあたり、患者に寄り添う優しい心の持ち主。そんな彼は、将来は「国境なき医師団」で働きたいと、来月の香港での説明会に行く予定で…

 

そんな彼が「患者」を隔離病棟に連れて行ったことで 濃厚接触者 だと、同僚から疎まれ…

でも、彼をまるで「病原菌」のように疎まう同僚看護師も突然病院がシャットダウンしてから、「感染への恐怖」と戦いながら、帰宅もかなわず、不眠不休で働いていて、ギリギリの状態で…

 

そんな切羽詰まった状況を伝えようと、そして「感染源」を特定しようとある意味「感染の危険」を顧みず、病院に残るのが メディア記者 の 金有中(薛仕凌)。だが、彼は本当にそんな「使命感」に燃えているのかどうかは謎で…

 

そして、ただただ一般人で、だからこそ「救命」に奔走する医療従事者に感謝を忘れない市井のタクシー運転手に イタキス直樹パパ役 の 張永正 。

 

2時間に、いろいろな立場からの 病院封鎖 が描かれているのですが…

 

別々に見えた 「彼らの葛藤」 と、「感染源の特定」 が見事にオーバーラップして、物語は「疫起」=初期対応の段階 から 次の段階 に話が進んだところで幕を下ろします。

 「感染源が特定」 されたことで、「感染」の運命から逃れられなかったことを知る 夏正医師。

 「感染」してしまった看護師長に自分の母親を重ね、救命に必死の 安泰河。

 夏正医師 も 安泰河 も果たして「これが結論なら、今までの心の葛藤は何だったのか❓」という、皮肉に思える最後とその運命を受け入れ、なおこれからが「本番」の二人の戦いにとにかく、無事でいてほしいと祈らずにいられませんでした。

むしろ、「これから」の段階で幕が下りるのですが、そこにはそれこそ同じ発音の「一起」対応で「全員が全力で」臨むしかないのだろう、だとしても、必ずしも全員救われるわけでない戦いです。

 

きっと、日本でもコロナの初期対応は同じだっただろうと思い、改めて 医療従事者 の皆さんに感謝します。

また、いつ感染するかわからないのは今もで、「部外者」とは言えない自分の身にも染みて思えました。

わたしは 医療従事者 でない、ただの一般人です。

でも、自治体が コロナ前 まで「無駄だ」と非常時の対応をさんざん切りまくってきたことは知っていましたし、そのせいで、初期対応が大幅に遅れ、医療資源が足りず、他府県や自衛隊に支援を要請、それでも間に合わず、痛ましい結果を引き起こしたことも知っています。

さらに、身内でもコロナで長期の入院になったり、病院のコロナ対応の影響で結果的に身内に跳ね返ったと思われることが複数ありました。

 

 医療従事者 の皆さんが、「伝染病」に対応されることは、決して「仕事だから当たり前」ではなくて、やはり 感謝と尊敬の念 をもって接したいですし、それは「最後の砦」となる「非常時」だけでなく、何もない普段から「非常時」に備える用意が必要だと思いますし、それは今の日本の行政に必要なことではないかと思いました。

 

ぜひ、みなさんもご覧ください。