「北之庄菜」ひとつの野菜の種を守る | 近江八幡の料理人は  ~川西たけしのブログ~

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近江八幡で寿し割烹と日本料理を楽しむお店「ひさご寿し」

料理長のかわにしたけしが料理のことや、近江八幡のこと、営業日誌などを徒然なるままに書いとります。

2017年6月9日、読売テレビの大阪ほんわかテレビの番組コーナー、関西最強ご飯のおともグランプリで優勝した北之庄菜は、いままでにない多くの人に認められるところになった。

 

これは北之庄菜と関わった10年の記憶を忘れないために残す記録です。たいして面白くありません。

 

 

2006年、それが北之庄菜にはじめて出会ったとき。

 

その年、農業まつりが市役所の前で11月にあったと思う。

あれあこれやと農家のひとたちが野菜やちょっとした漬物とか炊き込みご飯とかをもちよって、今でいう一日限りのマルシェという感じだった。料理人にとっては見ていて楽しいもんだった。

 

はと、気が付いたのが、こんなにも野菜がたくさんあるのに、いままでどこに近江八幡の野菜は買われて行ってたのだろうかという事だった。恥ずかしながら、当時は野菜の産地のことなんぞに大したこだわりはなかったものだ。ところが農業まつりを体感してからは、すぐに当時の近江八幡農政課に電話した。

 

「近江八幡の野菜はどこに行けば手に入りますか?」

 

直売所もなんもない近江八幡で、近江八幡の野菜の産地の勉強からスタート。

 

当時の農政課の課長は野田さんで、快くもいろいろ農家さんの事と産地のことを教えてくれた。

 

そこで知ってから今でも毎年使い続けている東川の茄子は品質の高さでは京都中央市場でも1位を争う高品質。検品なしで取引される。

 

 

話はそれたが、紹介された野菜の中に「北之庄菜」が含まれていた。

もちろん農家さんは大西さんの名前を教えてもらった。

 

 

直接大西さんに電話して初めて手に入れた「北之庄菜」。

 

 

なんじゃこりゃ?

 

 

いままで食べてきた、知ってきた野菜とちゃう。

 

どない料理するもんやろか?

 

 

あかん、思い浮かばへん。

 

 

正直いきなりお手上げしました。

まあ、20代の私やったそんなもんやろね(笑)

 

 

つづく