すでに1年以上前になってしまったが、グランドラピッズの続きを書いておこう。
2025年の今年はミシガン州側から滋賀県に姉妹都市交流使節団がくる年。
色々な滋賀の市町がそれぞれに姉妹都市提携を結んでいる。
近江八幡の姉妹都市はグランドラピッズ。
今年の来日使節団に知り合いは都合が合わなかったとの事で、再会は先延ばしとなった。残念。
さてグランドラピッズに行ったのは2024年3月下旬の事。
(宿泊滞在したJWマリオットGRからのグランドラピッズ市街景色)
JWマリオットGRには姉妹都市である近江八幡の紹介プレートやちなんだ部屋などがちりばめられている。
ホテルニューオウミでもこうした取り組みが欲しい。
到着日は近くのシーフードレストラン。
姉妹都市委員会のアネッタさんとマユミさんに心温かく迎えていただいた。
GR(グランドラピッズ)には姉妹都市委員会という任意組織があって、行政では動けない所を補完する仕組みが存在している。
近江八幡市の場合、八幡ロータリークラブがGRロータリークラブと姉妹クラブ提携をしているところを考えると、そこに窓口があっても良いのではなかろうか。
さてメシの話。
イカフライなんだが、マヨネーズやフライに使われるオイル、スパイスの香りが日本とは結構違う。特にマヨネーズはそもそも酢が違う。日本の穀物酢より爽やかである。
タコの素揚げにパプリカのソースとハーブ。
これはミシガン湖のおいしい魚「walleye」のムニエル。
これが美味しい。
日本語読みしたらウォールアイ、だがワ~ライの方がより近い聞き音かな。
ホテルに紹介されている姉妹都市プレートたち。
幼子の歩く姿と桜がとてもアート。日牟礼さんはもはや説明はいらないだろう。
何気ない松と梅に道端の自転車も日本が現れているいい景色。
翌日3/24は日曜日ながら翌日の授業のために、朝から現場確認とマスターシェフ・ボブと顔合わせと打合せ。
キッチンや食材の調達具合、器、諸々やってたら14:00。
お昼はいろいろ世話焼きしてくれたマイクさんのご縁でラーメン屋さんNoodlepig。ジャパニーズスタイルラーメンと思うとそうでもない。アメリカに渡ってアメリカナイズされつつあるラーメンなのだ。チャイナ⇒日本⇒アメリカでラーメンも世界食。
続いてアジア系食材屋さんへ。Asian Delight Marketplace
海外アジア系あるある、スターアニス(ウイキョウ)の香りが漂う。
初めて知った「MOCHI」の真実。
日本でいう雪見大福がアメリカでは「MOCHI」モチである。
それもバリエーションが豊富で、いろんなアイスがくるまれている。これは良い進化だと思う。
むしろ日本でももっとバリエーションあっても良さげなものだ。
すぐ隣にあるHorrocks Market。
フリーでコーヒーが飲めるようになっていて、多くに人が入れたてコーヒーを片手に持ちながら買い物する。
むちゃんこ種類があるクラフトビール。
グランドラピッズはブリュワリーがたくさんある、クラフトビールの町でもある。
日本ではクラフトビールの楽しみ方がまだまだ浸透が浅いが、クラフトの楽しみは個性の楽しみなので、ヘンテコなやつもそれはそれとして面白いのである。旨いまずいだけで比べているうちは楽しみがほとんどわからないだろう。
グランドラピッズ市があるミシガン州はリンゴも盛んに作られている。収穫時期に家族でリンゴ狩りとアップルサイダーをやるというのがお決まりで、もはや日本文化でいう祭に近い。
リンゴはミシガン州というかアメリカの多くにとって重要な食文化となっている。日本でリンゴは食後かおやつ、またはデザートの扱いになるのが普通だが、アップルクリスプに見られるように家庭で簡単に作れる料理の材料として存在している。アメリカ独自のリンゴの価値が見て取れる。
売り場に並んだ大量でいろいろなサトイモたち。伝統的アメリカンにサトイモ(タロ)を食べる習慣はないと思うが、おそらく移民によって浸透しているのだろう。
キャンディー売り場、グミ売り場の景色が日本では考えつかない。何味か想像できないやつがいっぱいいる。
そして、とてもアメリカらしいと見えた売り場の一つがチーズコーナーだろう。その豊富さはアメリカを表している。
イタリアやオーストリアで見てきたことと比べて、チーズに対する考え方がかなり違うと見える。
日本だと出汁が料理のベースになっていて、様々な出汁を操るように、チーズもまた旨味の塊であることを考えると、彼らにとってチーズは料理になくてはならない。ハイカロリーだが。
やはりスーパーは民俗が現れる場所の一つとして、どの国であっても興味深い。
夕食はボスニアとインディアをベースにしたお店へマイクさんが案内してくれた。
クラフトビールをやりながら、揚げた芋やサラダたち、メインのCevapiチェバピ。牛ひき肉の皮無しソーセージみたいなもんとパニーニみたいな小麦粉練って焼いたもんが添えられる。クリームチーズソースとパプリカソースを挟んだりつけたりして食べる。
日本の出汁文化のように、すべに出汁が浸透しているようなものではなく、咀嚼しながら口内調味してゆくもので、料理スタイルとしてシンプルである。
案の定チーズソースバリバリの揚げた芋。ビールには合うんだわな~。
3/25、GRCCでの授業。
GRCC(グランドラピッズ・コミュニティー・カレッジ)はコミュニティー・カレッジという日本にはない教育システムの中にあって、イタリアの総合料理専門学校ALMAとも違う。専門学校がひとところに集まったような感じで、いろいろなジャンルの勉強を、世代も人種も違う生徒たちが自分たちのライフスタイルに合わせて学んでいるようである。
初日はすべて一通りデモンストレーションし、翌日ゲストを迎えてGRCC内のゲスト向けレストランで全く同じものを生徒さんたちが作るカリキュラムである。
茹でて野菜のアクを抜いたり、中軟水に出汁を煮出すこと、緑茶と水の関わり、などなど日本の水環境が料理に大きくかかわっている。そうしたところを比較して説明してゆく。
座学では料理というより「日本人はなぜそう考えるのか」という視点で日本の食を説明してゆく。
授業終了後はGR博物館とマーケットでミシガン湖の魚の事や、どのように売られているのかを見学。
GR Downtown Market
これは昨年のブログで書いたので割愛しておこう。
夕食はReserveというグリルレストランへ、地域のグルメ評論家さんと一緒に。(現在はイタリアンスタイルへリニューアルしている)
1年前でこの価格なので、現在はどれくらいインフレが進んでいるだろうか・・・
レストランの地下特別VIPルームとワイン庫をオーナーさんが見学させてくれた。銀行の金庫だったのだろうと思われるドアをアートとして使われている。他にも、GRは新鋭のアーティストたちを育てようとする気運があって、こうしたレストランは特に現代作家のアートと並走している。
日本では古典の影響がやっぱり強く、現代アートは日本料理の世界にはまだまだ理解が少ないかもしれない。
中身がなんか忘れたグリルサンドイッチ。
これが印象的だったセロリアークの千切りガレット焼、スプラウトサラダに鱒キャビアを添えて。
小蛸と豆のトマト煮の和え物。
マテ貝とムール貝の白ワイン蒸しのような料理。
そしてザ・アメリカンな味付けのTボーンステーキ。
煮豆、クリーム、バーター、チーズ、のソース。まあ旨いよね。
ホワイトフィッシュとムール貝にトマトを入れた白ワイン蒸しかな。
がっついてしまうわかりやすい美味しさのお店。
ガストロノミー美食にない素直さがアメリカっぽくてよい気がする。
3/26
昨日の座学と実演レクチャーをもとに、20人分の料理をみんなで仕上げる。
みんなこのプログラムを楽しんでくれた様子。特にグラシエラはノリノリ。
みなさんの前でひとこと。
テーブルコーディネートはアネッタさんのアレンジ。素晴らしい。
姉妹都市委員会の前プレジデントと現プレジデントのテーブルでご挨拶。
無事にGRCCでのミッション完了。
GRCCを後にして市役所に訪問。
シティ・マネージャーのマークさんと市議さんに偶然通りがかって記念撮影。奥に見えている赤いオブジェはGR市の形を立体造形した作品。この広場で現代アートフェスが開かれ、クラフトビールのブリュワリーたちも集まる。
GR市役所にある姉妹都市紹介プレート。
近江八幡市がもっとも早く姉妹都市提携をした。
おもしろいのはGR市のロゴマークで、赤は地域の形、青はミシガン湖に流れるグランドリバーを表していて、屋外のオブジェはその赤いGR市の形としてつながっている。
こうしたイメージ・刷り込み・認識付けにおいて、アートは人の深層心理へ影響することを行政が利用しているというのが面白い。日本の行政マンもぜひアート思考であってほしいものだ。
15:00~マスターシェフ・ボブの親友のお店Mexoへ。
メキシコがルーツのファインレストラン。
パイ生地のような中に煮込んだ肉、チリソースがスポイトで刺さっている。
タルト生地にフレッシュ野菜の和え物。
タコスは赤玉葱とビーツの甘酢漬け、チリソースで和えた肉。
オーナシェフは自家栽培プラントを半地下に作っていて、野菜類も色々使われている。そういえば前日のReserveさんも屋上だったかに自家製プラントがあると言ってたような。
タコスチップスに添えられるのはサルサ風に味付けされたサルサの再構築。
スイーツだったような・・・・
さすがマスター・ボブがおすすめするGRのファインレストラン。アイデアとアートがいろいろ炸裂した美味しいレストランだった。再訪したい。
夕方
GR市はクラフトビールの町という事で、ビアパブにKenさんとAleckさんが連れて行ってくれた。彼らは本当に親切誠実で、Aleckさんは日本で英語教師をしていたこともあって、ジャパニーズスラングが使えるほどだ。
HopCat GRというパブ。
なんか気に入ったパブの照明。
かなりの種類から選べるクラフトビール。
明らかに人気なさそうなヤツと人気ありそうなのを選ぶ。
フライドポテトはもはや世界共通のジャンクフードではあるが、この「コズミックほにゃらら」はいろいろなクラフトビールに相対できるスパイスがいろいろまぶされていて、いわゆるマクドナルドのシンプルなヤツではない。
3/27
午前中からマイヤー・ガーデンズ植物園の見学。
「マイヤー」とはGR市が発祥の全国チェーンのスーパーマーケットで、いやハイパーマーケット。売上高は3.5兆円を超える、日本でいうイオンみたいなもんだ。
GR市は他にもAmwayの発祥でもあり、その本部がある。日本でAmwayというとどこなくネズミ講のようなシステムが取り沙汰されるが、GR市では社会貢献のある企業として位置づけされているようであるから、随分とイメージが違う。知らんけど。
さて、マイヤー・ガーデンズでは子どもたちがGR近辺の自然と生活の知恵を見て感じて体験することができるプログラムが用意されている。
子どもたちに人気で人だかりのバタフライ展示。
ドデカいやつから小ぶりなヤツまで。日本では蝶と蛾を分けますが、バタフライ。
近江八幡へ姉妹都市交流で前年ホームステイしてたエイドリアンさんも合流。
マイヤー・ガーデンズ内にあるレストランで。
サラダチキンサンドと日替わりスープ。
よく発酵した生地で焼かれたバンズに薄くスライスした具材が層をなして挟まれている。味付けはシンプルな塩にチーズ、甘酢に浸したセロリーアーク。上手い組み合わせ。
アネッタさんによると日替わりスープがおすすめだそうだ。
その日はパンプキン。
一言にサンドイッチと言っても色々あるが、使われていた野菜は伝統野菜であり、バーガーの国・アメリカにおける良い食べ物だと言える。
夕方
アネッタさんや姉妹都市委員会の女性委員さんに連れられて行ったのは、Speak EZ Lounge。
カウンターで飲んではったのが偶然の再会でシティマネージャーのワシントン氏と、ラウンジのオーナー。ありがたくも一杯おごってくれたので、近江八幡で再会できたらSeanのビールをごちそうしたい。
お店では何組かが続けてライブをしている。カントリーミュージックを聞きながらツマミとビールをやるのである。
個人的にアメリカのカントリーミュージックは好きなジャンルだ。ブルースやロック、R&Bも好きな曲はいろいろあるが、カントリーミュージックはなんか生活感がある。
テイラースウィフトのように世界に羽ばたく音楽の裾野は広い。
3/28 GR市最終日。
最終日はミシガン湖とミシガンの自然を体験させてもらうプログラム。その前に腹ごなし。
Maggie's Kitchenというメキシカンのお店。
何十年も続いているお店で、メキシコ母の味といったお店との事。
タコスの生地にもしっとり系、パリパリ系が同時あって、どういう名前かは知らないが、ふわっとしたバンズも添えられる。
ザ・ブリトーである。
これがまたたまらない。
MEXOではガストロノミックに料理されていたものの原型がこれかというところ。
肉を柔らかく煮こんでほぐし潰したもの、金時豆であろうか大粒の豆を煮込んで半分ペースト状になったもの、クスクスだったか米だったかはちょっと覚えていないが軽く味付けしたものがプレートで出てくる。
総じて言えるのは、そのどれもが素材味であって、まるで手巻寿しセットを自分で楽しむような感じである。
ウェットブリトー。ドストライクに美味しい。
アメリカは移民国家で今もメキシコからの移民が社会問題になってはいるが、何代も前から北米と中米は陸続きで移動してきた人たちが定住している。これは大陸であれば自然な成り行きであって、こうして食の文化も交じってゆくのである。GR市はメキシコからはかなり遠いが、母の味として残せる場所はどんなところでも非常に価値が高いと考える。
腹ごなしをしてから入ったのは、Blandford Nature Center。
人工的に街が形成されてゆく前のGR周辺の自然を保全している、というか教育体験場として存在している。
周辺はサトウカエデ(メープル)の森であって、メープルシロップの文化、自然資源の持続的な開発を教えてくれる。私たちと同じタイミングで小学校の課外学習授業っぽいグループもいてた。
メープルシロップ小屋。伝統的なシロップの精製技術を見せてくれる。
政所茶もそうであるが、自然環境から資源を得ようとする時、植物への思いがとても大切である。全く違う食文化であってもグランドラピッズのメープルの森に関わる人々は、政所茶の人たちと全く同じ価値観を共有している。
こうしたことはミシガン州との交換留学生、そして滋賀からアメリカに留学する滋賀県民全員に共有してもらいたい。国も民族も文化もちがえども、価値観を共有するという姉妹都市交流の本質に近づける重要なコンテンツではないだろうか。
そして
絶対に見たかったミシガン湖。
琵琶湖の約85倍に相当する巨大な淡水湖であり、北米五大湖のひとつ。北大西洋に流れ出す水源のひとつでもある。
アメリカ中部やミシガン州の河川から集まるその混沌たる水は、総じて丸みを帯びて雑多であり、琵琶湖よりもまろやかな味がする。
なかなかの強風で記念撮影。
GRにある「The Cheese Ladyチーズレディー」というチーズショップへ。彼女は2代目のチーズレディーだそう。スーパーマーケットの商品たちと比べて、世界のナチュラルチーズが量り売りされる。
まあ日本人が出汁を好んで茅乃舎のようなお店があるように、チーズレディーはアメリカに住む人たちの食の裾野を支えている。
日本では見かけないようなチョイスがいろいろ。
GR最終日の夜は姉妹都市委員会の多くの人たちとの懇談食会。
近江八幡にホームステイした人たちや、今GR市に留学している日本人、今回お世話になったいろんな人たちと。
3/29
マイクさんがめっちゃおすすめしてくれたパン職人のお店へ。
Buka Bakedhouse
マスターのBujarさんはコソボ出身で、天然酵母で醸すパンは彼のお爺さんが作ってきたやり方を継承しているそうだ。オーガニックで小麦粉のチョイスもこだわりがあるようで、よく発酵したそのパンはとても香りが良いし、旨味や酸味、甘味、食味など豊かで素晴らしい。
実はマイクさんが差し入れしてくれた彼のパンが美味しすぎて、ホテルの朝食は1回しか利用しなかった。
さて、GRを離れて州都ランシング。
最終ミッションのミシガン州立大学へ。
アメリカらしくアメフトに熱い。大学のスタジアムがでかい。
そして校内のブランドショップもすごい。アメフトを軸に民俗としてありとあらゆるところに深く突き刺さっている。生活リズム、ファッション、レジャー、ヒエラルキー、精神と肉体、食。じつに日本と違っていて面白い。
で、そんなところの大学で「なぜ日本人はそうするのか」を講義。
ジブリが好きな学生さんから質問~。
ミシガン州立大学はバスケのマジック・ジョンソンの出身校。記念像が立ってる。
Grand Traverse Pie Companyグランドトラバース・パイカンパニーのお弁当が昼食。チキンサラダとミシガン州産のアップルパイというかクリスプ、チェリードレッシングを添えて。普段はほとんど甘いものを食べない私にとって、珍しい昼食。だがミシガンの郷土料理としては食べるべきだろう。近江八幡でカネ吉のコロッケがそうであるように。
食文化においてパンはあらゆる国に伝播して、日本でももはやご飯と双璧となっている。だがしかし、小麦粉を手軽に焼いて日常的に食べる習慣は日本では極端に薄い。アップルクリスプのように簡単にオーブンレンジで作れるやり方は家庭の食であって、その裾野の広さがあってこそ、こうした市販品の商品が広く消費される。日本でパンが広く浸透したのはまさしく学校給食が大いに影響しているだろう。
州立大学をあとにして、プチ観光でミシガン州議事堂ちょっと見学。
ランシングにもGR市と同じようにコミュニティーカレッジがある。学科を見ているとアート系が多いように見受けられた。
ミシガン州と滋賀県の姉妹都市提携に尽力された琵琶湖汽船・重松氏にちなんだ日本庭園がカレッジ内にあって、ガーデニングを学ぶプログラムに組み込まれているのかな。
ランシング内を流れるグランドリバー。
GR市から見て上流に当たり、流量は少なく透明度もさして良くない。自然の多いペタッとした大地を緩やかに流れていて、日本の短い流域と速い流れの川と多く違う。う~ん、この水はちょっと飲む気がしない。下流のミシガン湖は飲めたのに。
晩ご飯。
ミシガン最後の夕食は松原さんがおすすめするランシング人気のレストランへ。
Soup Spoon Cafe.
帆立のソテーにフレッシュブルーベリーとバターガーリック塩ソース。帆立とフルーツが相性良いのは世界で共通。
ウォーライ、パイで包んだローストにピスタチオと蜂蜜、深く煮詰めた玉葱とベリーのペーストだったかな。甘酸っぱく塩味も効いた美味しい。日本では使わない調味の代表だが、旨い。出汁を全く使わないが上手い組み合わせだ。
シグネチャースープのひとつ、スイカのガスパチョ。
そしてミシガン湖の鱒のムニエル的な料理にアスパラソテー、サワークリーム白ワインソースにチーズとフライドオニオン、そしてブラックライス。激うま。
そして締めはバーボンとベイクドチョコケーキ。
ウィスキーとスイーツは無罪である。
オーナーのキースさんが蝶ネクタイでビシッと決めて挨拶に。
普段はもうちょっとラフらしいのだが、松原さんが「料理人が来る」って言ったもんだからこれw
ケンタッキーバーボン、100周年のメーカーさん。
いかにジャパニーズウィスキーが世界で人気を博そうとも、バーボンが持つ新鮮なホワイトオークの香りは、アメリカとバーボンそのものである。彼らの民俗であり、彼らの生み出したアルスに乾杯する。
3/30、出発
デトロイト空港で出発待ち。
思い返せば一食もバーガーを食べずにいたことを思い出す。
これは食べておかねばならぬと、空港でガッツリバーガー。
これでアメリカ食も終わりかと思うと寂しいくらいに、アメリカという雑多な国の中に、やはりアメリカらしさが十分に表れていて、長い歴史や伝統だけが食の価値でないことを見せている。
人が生きて繋いできた証が食の中にしっかりと現れていて、それは自然の美しい景色と同等のアルスであった。
最後に
アネッタさん、マユミさん、ベンジャミンさん、アレックさん、ケンさん、マイクさん、キャサリンさん、エイドリアンさんたちGR姉妹都市委員会みなさんの親切に心から感謝いたします。
マスターシェフ・ボブのおかげでGRCCでの経験がとても意味あるものになりました。
そしてすべてのプログラムにサポートしてくださった滋賀県庁国際課の松原さんに最大限の感謝を申しあげます。
ありがとうございました。
また次の機会に出会えることを。