深まる秋
……と 言いたいけれど
その後に来る冬には気が滅入る
雪国に生きているのに 冬は苦手。
数年前の冬、寒さに我慢できず
沖縄で半月ほど過ごした。
その折に
政治的な信条など無く、
ただ日の出を見れる浜辺として、選んだのが
太平洋を望む辺野古に近い浜辺。
意気込んで、早くホテルを出て着いたら、波音だけの暗い浜辺…。
夜空を眺めると、雲が垂れ込めて星の輝きも、日の出も
むりと諦めて、帰ろうとすると…
…雲が垂れ込めていたのに…
ジュゴンが栖む海は、映画館の幕が上がるように、
さっと重い雲がとれて、満天の星空を見せた。
その時の様子を
撮った天の川の写真
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20201114/14/hiruzora-hosizora/c0/be/j/o3000177114850885635.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20201114/15/hiruzora-hosizora/c9/2c/g/o0471027814850915489.gif?caw=800)
見事な沖縄の星空は、
薄明となり、トワイライト、東雲、曙、黎明、暁と
空の色が変わり、美しい自然のモーションをみせた。
しかしその後に、残念な出会いがあった。
ジュゴンが来ていた海の浜辺で、
日の出の暖かい太陽を、気持ちよく全身で浴びていると、
クマのように大きい犬を
放飼にするアメリカのマダムが登場したのだ。
走り寄って、のしかかってきたイヌに怯んだ我が身を見て、
黒いサングラスをかけたアメリカンなマダムは
ダイジョウブ、ダイジョウと冷ややかに叫んでいた。
小島よしおかょ〜! 人がいるのにデカイ犬を放し飼いにするなょ〜! とかのツッコミどろあったけど
とにかく、強烈な違和感を感じたのを覚えている。
その時の我が身に起こった
ハリウッド映画に出て来る、トロピカルなアメリカンビーチのシーンが、
この美しい星空の沖縄の海には、不釣り合い過ぎる。
なぜなら、
人魚のように穏やかで、のんびりとしたジュゴンの海だから…
と思う。
素晴らしい星空の下、この海に
ジュゴンが帰って来てくれることを…
……願う。
その時の深夜に、撮ったジュゴンの海に輝く星々と天の川の写真。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20201117/11/hiruzora-hosizora/2d/03/g/o0913071114852490144.gif?caw=800)
沖縄本島周辺に生息していた天然記念物のジュゴン3頭のうちの1頭とみられる死骸が18日、今帰仁村の運天漁港沖の防波堤付近に漂着した。今帰仁漁業協同組合の組合員が発見し、漁港内で保管している。識者によると、同村古宇利島周辺海域に生息していた「個体B」とみられる。県や国は19日以降、この個体を確認し、死因などを調べる。
2019年3月19日
沖縄タイム+プラスの記事より
昨年3月に今帰仁村の防波堤でジュゴン「個体B」が死んでいるのが見つかったことを受け、
市民有志の実行委員会は24日、「一周忌ジュゴン追悼の会」を名護市辺野古の浜で開いた
2020年10月25日
琉球新報の記事より
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