第3回は、雨上がりの中 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

<続き>  朝は、みんなすっきりした顔で目が覚めました。6時起床です。

 

昨夜互いに心配していた寝相の悪さの問題も、何事もなく過ごせたようです。

おれは夜中、お父さんを足で蹴飛ばしたりすると豪語していたT研究員。

とてもおとなしく熟睡していたようです。

 

朝食は自分たちでということにして、F研究員はいつもの卵焼きを焼きました。手慣れた手つきで3本巻き巻きました。

T研究員は、野菜の油いためを作りました。なかなかいい手つきです。

これらを合わせて、シリアルの朝食となりました。

だいたい、ヒル研の夏のシーズンの朝定食メニューです。

 

朝食を食べて本日から参加のE研究員の到着を待ちました。

迎えにいくと、なんと今日は新型車両がやってきて、E研究員は私たちの中の一番乗りになりました。

 

ちょっと自慢気に電車から降りてきたE研究員。

帰りは、みんなが乗れるといいね。

 

E研究員の到着を待っていたT研究員は、早速鶏の紹介をしていました。名前を決めたいので。。。。と荷物を置かせてももらえずさっそくT研究員のペースに振り回されていました。

今年の鶏の名前は、チキンラーメンになったようです。

 

実験計画の打ち合わせをして、早速実験にかかりました。

本日の吸血代表ヒルを8匹ほど選びます。このうじゃうじゃいる中から、希望サイズを取り出すのです。

これなかなか大変な作業なんです。計測器にかからないのはダメなので、20mg以上のヒルを選びます。

そのあと、身体測定が始まります。

電子ノギスを使って身長を測ります。くにゃくにゃするヒルの身長をどのようにして図るか、それは極意があるのです。

いま、写真中ほどにピンと伸びたヒルがあって測定しています。

この方法は、先輩たちが解剖実習中に見つけたヒルのツボがあり、そこを抑えるとピンとなります。この方法を使うとくにゃくにゃしたヒルの身長が簡単に図れます。この先は企業秘密です。

そのあと体重測定をします。直接秤のステージに乗せます。

測定が終わると、記録をとっていよいよ鶏から献血を受けます。

今日は適当にヒルを付けたらいいのではなく、いま、測定したヒルがどのヒルかを区別して見張っていないと混じってしまったらそこで実験はストップします。なかなか大変な仕事です。これは実験推進の責任者のF研究員の役割で、たかが6匹ほどつけるのに50分くらいかかりました。

あとは、近所に住む野良猫にやられないように1時間ほど見守る仕事になります。

 

その間に、E研究員は昼食の準備にかかります。

本日のメニューは、残り食材を効率よく使って焼き飯になりました。

去年、何度も油いためを作って来たので、その腕前は落ちていません。

ほぼ実験終了に合わせて、ランチが食べられるように作っていきます。

T研究員は、一口食べて旨いといって、後はパクパク。あっという間のランチでした。

みんな、コックの腕上げましたね。

 

午後から、シャクノウジにヒル捕りに出かけました。今日はちょっと冷え込んだので、小さいヒルはでてきますが、大きいのはほんの数匹でした。

そうこうしているとき、土手の上の方で何やらガサゴソ音がするので覗きに行くと

何と、子鹿が罠にかかっていました。

ヒル捕りから鹿に興味が移り、半時間くらい鹿に相手になっていました。

 

今週末の研究日は予定に反して冷え込んだ日が続き、ちょっと計画通りにはいかないところもありましたが、楽しい研究会になりました。

研究活動も順調に進み出しました。この調子で頑張ろう。また、来週。