急に秋の便りが届くようになり、紅葉も進んでいます。
でも、まだ昼間は半そででも大丈夫な気候です。山では、ヒルもとても元気です。今後、このような環境に変化していくのではないかと心配になります。
日本から四季が消える、そんな寂しい世の中にならないように切に願います。
さて、例年だとヒル研は暇になる時期です。それでいろいろなところに出かけたりしていますが、今年は屋久島いきもの調査隊のサイエンスカフェにお邪魔してみることにしました。
また、小学生には場違いかもしれませんが、OBたちにも声をかけて希望者で出かけることにしました。何らかの新鮮かな刺激が得たいと思います。参加希望者の中の2人が突然参加キャンセルとなり、少人数での参加となりました
サイエンスカフェは、気軽なミーティングという感じの会だそうです。今年のヤクザル調査の反省会という感じのようです。私も今までオンラインで参加していただけなので、現地参加は初めてです。
10時に集合して、ボランティアのG君の運転で犬山市に向かいました。約1時間の行程です。
少し早めの昼食をとり、研究センター内を半谷先生にご案内いただくことになっています。
以前は霊長類研究所という名前で世界的に有名でしたが、現在はヒト行動進化研究センターと名称を変更してその中身が受け継がれています。普段は、一般の人は入ることができない場所です。子どもヤマビル研究会はその会員なので、今回参加させてもらっています。
向こうの山に犬山城を見ることができる素晴らしい高台に、この研究センターはあります。
まず最初の見学場所は、霊長類の頭蓋骨の標本展示です。骨格標本もありいろいろその標本からどんなことが分かるのかという見方を教えてもらいました。骨盤の標本を見て直立歩行かどうかが分かるということで、その理由もおしえてもらいました。
外に出て、全体の施設の様子を聞い敷地を順番に見せてもらいました。
飼育の仕方もいろいろ工夫があり、できるだけ自然に近い形での飼育を心掛けているということでした。
一巡して、サイエンスカフェの開会を待ちました。
最初に2024年度のヤクザル調査の体験裏話を聞かせてもらいました。今年参加された調査隊の方の体験談です。超のろのろ台風の影響でサルよりも自分たちの生命の危機を案じての活動だったらしく、そのエピソードは多彩なものでした。
ヒル研のメンバーは、楽しそう。行ってみたいと、当事者の苦労も考えずに楽しそうに聞き入っていました。
講演1 岡久先生の野外調査のお話でした。トキの繁殖、それに伴う環境の話など環境省にお勤めの頃のレンジャーとしてのご活躍秘話を聞かせていただき楽しかったです。また、絶滅危惧種のアカモズの保全活動の様子を聞かせてもらいました。簡単に種の保存とか保全とかいうけれど、それは並大抵の努力では成しえないものであると思いました。
あっという間に時は流れて、私たちのお暇の時間がきてしまいました。もっとお聞きしたかったのですが、残念ながら今回はここまでで失礼することになりました。
かなり研究員には刺激があって、帰りの車中はここでの話で盛り上がっていました。
直接ヒルの話はなかったけれど、プレゼンの仕方や話題の展開の仕方など参考になることがたくさんあったようで、頭の中が満杯になったと喜んでいました。
F研究員は、屋久島でのサルの調査の方法や具体的なことを聞くことができたし、お猿さんがたくさんいて楽しかったです。いつか僕らもヤクザル調査隊に入って活躍したいと思いました。一般の人は入れないところに行けてよかったです。いろいろと、勉強になりました。サイエンスカフェのお話が面白かったです。と、興奮しながら語っていました。
T研究員は、高校になり学校ではプレゼンをしないといけないことが多くあり、参考にしたり真似したりしたいところがあったと大喜びでした。ここの雰囲気がとてもよく、ここにいるだけで楽しくなる、と何かを感じ取ったようです。
まだまだカフェは続いていたのですが、帰りの時間も考えて途中で退席させていただきました。有意義な社会見学でした。
ありがとうございました。