青天の霹靂とは、こういうもの ???  (1日目) | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

ヒルを扱うという番組が本決まりになりました。

先週下見があり、本日から2日間の本格撮影となりました。

某局から取材依頼があり、とんとん拍子に出演が決まり急遽みんなを呼び集めました。

もうヒル研は、例年だと藤原岳自然科学館の発表会が終わるとしばらくお休みの期間に入ります。それで、研究員はそれぞれ自分たちの予定に従って、土日を過ごすのが通例です。しかし、今年はこの取材を受けて後しばらく頑張れと、召集されました。

 

このような内容のものが撮りたいとリストアップされて来て、研究員の得意分野や本人の土日の都合を調整して、急遽招集をかけました。運動会があったり部活があったりとぎりぎりの調整ををして、かき集めました。もちろんOBの助けも必要なので頼みました。快く来てくれて久しぶりの大賑わいになりました。

 

今日の朝、いつものように集まってきてくれました。私か聞いている取材の流れをみんなに伝え、どのようにしたらいいのか確認をしました。

必要な機材や過去の写真などは1週間かけて準備してあるので、話の成り行きで必要なら出せると伝えました。

 

10時すぎ大きな車が到着して直ぐ取材場所に向かいました。

細い山道を大型車がぎりぎりの高度なドライブテクニックで上がってくれました。

早速撮影準備にかかりました。かつて東海テレビの取材を受けた時にも、カメラマンさん、音声さん、照明さんが覆いかぶさるように撮影されたので、子ども研究員は慣れたもので、全く気にしない様子でした。

最初に、小学生には小型マイクが取り付けられ、全ての発言が録音される旨告げられました。大喜びをしていました。

時間がないので、すぐさまヒル捕り場までの案内をして、林道を登りました。

今は、気温が20度くらいなので何とかヒルが出てくるぎりぎりのところでしょうか。

どんなところにいるの? ヒルを捕るコツはなあに? 怖くないの? などと質問されて答えていました。その頃には自分がマイクを付けていることなどすっかり忘れて、いつものように上手に話をしていました。

幸い、ヒルの方も協力的で、適当な量出てきてくれて捕獲することができました。撮影もうまくいったようです。

午前中の撮影も終わり、一度駐車場に戻って昼食になりました。今日は、局の方が準備してくれた弁当をいただきました。

食べ終わるや否や早速撮影開始です。

番組の中で使うイントロ場面の撮影をしました。すっかり出演者になり切って演じていました。

そのあと、今日の一番大変な再現実験の撮影となりました。

それは、ヒルは木から落ちてこないの実証場面の再現です。

書籍の場合は、文字情報で静止画なので今回は動画で再現します。つまり、いちいち読む手間が省けてその様子が分かるというもののようです。

Y研究員が当時唯一ヒル研にいたメンバーなので、その指揮のもと場面を作りました。2017年からもう8年近くたつので

周囲の木々も崩れたり折れたりしてかなり減っていますが、それなりの雰囲気は残っています。

ヒルは、同じようにいます。

まだ、当時使ったブルーシートは保管してあって,同じように周囲に忌避剤をふりかけヒルが侵入しないようにバリアを作りました。そうこうしている間にも、スタッフの足や研究員の足から小さなヒルがいくつも見つかっていました。

研究員は急いでシートの真ん中に入っていました。周囲に残された撮影スタッフは、足元をしきりに気にしていました。

 

山の日没は早く15時過ぎには暗くなるので、あと残っている撮影を急ぎました。

あとかたづけをしていてびっくりすることが一つありました。それは、敷いていたシートをまくり上げた時、裏側にたくさんヒルがついていました。どのヒルも心地よさそうにじっとしていました。約15匹はいたでしょうか。地面にも集まっていました。

多分落ち葉の中で休んでいたヒルが、温かい温度を30分以上も感じたので出てきて、シートに引っ付いたのだと思います。これは面白い現象で、これからこの方法でヒルの多い少ないが判定できると思いました。一つ発見。

 

16時になり薄暗くなってきたので、大急ぎで撤収しました。

研究所に戻り、簡単な打ち合わせをして本日の撮影は終了となりました。

 

夕飯は、久しぶりにY君に唐揚げを作ってもらうことになっていました。みんなはゴロンコロンとしていました。

18時過ぎに出来上がり、F研究員が肉詰めピーマンを作り、おいしくいただきました。

S研究員の食事のあいさつがとてもよかったです。「今日は、みんな撮影にとてもよく頑張りました。明日も頑張らないといけないので、しっかり食べて栄養を付けましょう。いただきます」

 

食後は、F研究員だけはデータ整理が必要だったので、ひとり頑張っていました。あとは、疲れたのでゴロゴロ。

22時には、布団に入りあっという間に睡魔に襲われたようです。

 

明日の朝までぐっすりと  <づづく>