第21回 ヒル研はアクシデント発生 | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

暑い暑いと言いながら電車を降りてきた二人の研究員。時折吹いてくる藤原岳からの吹きおろしに、かすかな凉を求めていました。

研究所につくと、いつものヒルの体重測定が始まります。

助手を務めていたE研究員が、ヒルの肛門はどこにある? と言いました。F研究員は、後ろ吸盤の横のところと答えていました。

下半身を少し強く持ったらウンチが出てきた。これ、このドロッとしたもの。何度も見たことがある。(鉛筆の先のもの)

ひとしきりウンチの話で花が開きました。半谷先生がウンチ集めておられたよ、というとこんなもので何研究するのと驚いていました。

そのあと、F研究員が毎度のことながら脱皮を見つけました。

脱皮の殻の写真です。後輩にしっかり指導しています。

すっかり先輩らしくなりましたね。

寝床のミズゴケをどけたら砂の中に産卵を確認しました。

昨年まででは、産卵前のヒルに刺激を与えすぎるとストレスになり産卵しなくなるといわれているのを信じていたのですが、ことしは研究の都合で毎週飼育瓶からつまみ出して身体測定をしてています。でも、昨年とほぼ同数の産卵を確認しています。

極端なことは別でしょうが、それほど王様扱いしなくても大丈夫です。

 

午後の最初にアクシデントが発生しました。それは、今まできちんと動いていた精密電子天秤が動かなくなってしまいました。まだ、これからいくつか測定があるのに、・・・・・・予定変更です。さっそくアマゾンに注文しました。

仕方がないので、急遽カエル取りの時間をふやすことにしました。今まで1週間頑張ってくれたカエルを全部逃がして、新しいカエルと入れ替えます。あまりヒルに血を吸わせすぎると死んでしまうので、自然に帰って大きくなってくださいという思いです。

でも、時間はあれどこの猛暑ではカエルは草むらの中に潜り込んでいるようで、1匹捕まえただけでした。

仕方ないので、この1匹にヒルの水槽に入ってもらいました。みんなから総攻撃を受けそうです・・・・。頑張ってください。