またも快挙。今度は、ヤマビルの脱皮を動画で撮影に成功。
ヤマビルは脱皮することを実証しました。
やっぱりヒルは脱皮する。世界初の実証結果だ。僕たちの粘り勝ちだね。興奮冷めやらず、嬉しさが研究所内あふれていました。
今日の研究会の様子を順を追って説明します。
1番の瓶を覗いていて産卵しているのを発見(写真中央小石の下側)。
続いて、脱皮した抜け殻を見つけました。(本日は9本採取)
卵の観察をして、重さは0.10gでした。(本日4個採卵)
続いて、ヒルから出てきた糞を確認しました。血の塊のような黒い色をしたものです。今まであまり意識してみていなかったのですが、ヒルもウンチをします。中指についている黒い塊が糞です。掌は糞をしたヒルです。
そのあと、身体測定にかかりました。瓶から取り出して測ろうとしていたら、皮がむけかかっているのに気づきました。
さすがF研究員。早速大声で私を呼びました。急いでカメラの準備をしました。その間、10分ほどですが、どんどん皮がはがれていきました。
中央のくびれの所に皮がしわになっています。頭(左上が頭)の方からお尻の側(右下)にむけて来ています。
3年前から発表会で、この皮がここから剥けて行かないので、体が締まってしまい死亡するというヒルを何匹も見つけたと発表していましたが、ヒルは脱皮しないと片づけられてしまいました。今回は、その部分をしっかりとらえられました。大発見です。
3分ほどの休憩の後、体をグネグネさせピストンのような動きをしました。そして、皮が後ろ吸盤の方に剥けていきました。
そして、最後一瞬でつるっと皮が剥がれました。脱皮です。
後ろ吸盤(左下)のところに皮が集まっています。
見にくいですが、左側中央に脱皮がらの吸盤部分が見えます。
動画は、長尺のためここには掲載できませんが、藤原岳自然科学館の発表会の後、機会を見てユーチューブにアップする予定です。
さて、脱皮がなぜそんなに大きな発見なのかということについては、次回にお伝えします。今日は、脱皮の動画が撮れたということを報告します。