鶏さん、お疲れさまでした | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

姓はフライド 名はチキン。研究員は、チキンちゃんと呼んでいました。

本当にお疲れさまでした。この凛々しい姿の鶏さん。

本日午前中で任務をすべて終了して、お返しに上がることになっています。

 

とあるところから借用し約2か月、研究員の研究に資するために献身的に献血をしてくれました。おおよそ、100匹の大きいヒルに食べ物を供給してくれました。ありがとうございました。

おかげでその成果は上がっています。ヤマビルの産卵も、現在進行中ですが既に6個とれています。幼生も中で動いているようです。ありがとう。

この献血台や飼育ケースなどは、知り合いの猟師さんのご協力で10年前に作っていただき、毎年改良され現在に至っています。もう、10年以上利用させてもらっていることになります。来年も多分借りに来ますのでよろしくお願いします。と研究員はたのんでいました。

別れ際、再度チキンちゃんの所に行き声を掛けていました。F研究員の優しさですね。

 

さて、本日の研究会は、前回までに吸血させたヒルの継続観察です。

① 瓶の中に脱皮した皮がないか探す。

見つけたら、ピンセットでつまみ出し黒い板の上に出して標本として、その様子を記録する。

今までに採れた脱皮の抜け殻です。保管に失敗して5個紛失しました。

これが済むと、次は身体測定です。体重と身長を測ります。

それを記録すると元の瓶に戻し、また来週ということの繰り返しです。瓶は、毎週6瓶程度増えていきますので、40瓶以上あります。時々、死亡するヒルがいます。もう、6/30で新しいセットは作らないことになりましたので、この数はこれ以上増えません。

ここの資料までが、この鶏が提供してくれた献血の成果です。

 

折角だからと新会員のE研究員がいろいろ気になる所を調べています。

先輩のやるのを手伝いながら、自分なりの新しい気づきを見つけられたら素晴らしいです。

 

研究員の食糧を確保している畑のキャベツを朝見に行くと、交接中のかたつむりを発見しました。

そのまま、研究室に持ちかえり観察しようと思います。

このかたつむりは、雌雄同体で両方から遣りのようなパイプを出して相手の身体に突き刺して交接するという壮絶な性行為をします。いま、その最中です。その様な激痛(?)に耐えて繋がったのですから簡単に離れることは出来ません。畑から連れて帰って1時間以上このままです。スゴイです。

 

ヤマビルも雌雄同体なので、この様子はとても参考になります。