昨日の雨でヒル捕り場にも大量にヒルが復活していると期待込めて、今日の活動はヒル捕り大作戦としました。
手ですくうほどのヒルが捕れる予定で、藤原に向かいました。
しかし、絶滅危惧種にはならないまでも、それに近い状態でなかなか大きなヒルに出合いません。
今回の採集では、100匹大以上のヒルを捕まえる計画です。
先ずは、藤原に向かいました。勇んで山道を上ったものの、ほとんどヒルは出て来ません。先週よりは多少多く出で来るという程度でした。
そろそろ谷川ではカエルの合唱が始まるころです。少しずつカエルも集まって来ています。出会う確率も高くなっています。
もう少し大きくなったら、ヒルに献血してもらいます。それまでに沢山えさを食べて太っていてね。
2時間ばかり林道をくまなく探しましたが、ヒルは60匹程度の採集となりました。まあ、これだけあれば、しばらく研究材料に困ることはないでしょう。
研究所に戻り昼食を食べて、午後も田光に行ってヒルを捕ろうということなりました。なにせ今日は、ヒル捕りデーですから・・・・。
13時になり、田光に向かいました。
いつもの要領でヒルを捕っていると、先週よりは少し多めのヒルに出会いました。20匹ほど捕れた頃、上の茂みでガサゴソという音。よく見ると、サルの親子です。
こちらの様子をじっと見つめています。刺激すると危ないので、静かにヒルの採取を続け乍ら車に戻りました。サルに邪魔されたので、ヒルは30匹弱捕まえてやむなく帰ることにしました。
不覚にも、F研究員は藤原でヒルにやられていました。血が止まってから傷口をよく見ると、Yの字型の口の跡が残っていました。とても鮮明だったのでカメラに収めました。
まあ、何とか100匹目標近くのヒルを捕ることかできました。一応了としましょう。
2日目の朝からは、継続観察の開始です。これが、今一番取り組んでいる核になる所です。
先ず、5/26日に吸血させたヒルが、卵を産んでいました。正式には卵嚢です。ちょっと見にくいですが、親ビルの右隣にあります。今期、最初の産卵確認です。身体計測をすると、体重は少し下がり卵嚢の重さは0.15gだった。つまり、生れ出た分だけ軽くなっている。(当たり前だけど)
続けて、もう一つの瓶を見ると、こちらにも卵嚢がありました。こちらは少し小さいです。
今までなら、ヒルが卵を産んだと大騒ぎになる所でしたが、もう、産卵には慣れたのか興奮する様子もなし。淡々と次の実験の準備です。次の実験は、卵嚢から生れ出てくる様子を動画に収めることです。早速撮影用ケースに移動です。
未だ、まん丸に太っているので、更に産みそうなので、楽しみです。そっとベッドにもどしました。
吸血後5週間で産卵するというのは、例年通りです。
脱皮の皮集めも順調で、今日も数本見つけました。
なんやかんやで、梅雨空の下部屋の中でする仕事は沢山ありました。1時間半程度で出来ると見込んでいたが、途中で、精密電子天秤の皿の下にヒルに潜り込まれて。取り出すのに2時間近くかかって、予定は大番狂わせでした。
1時前の昼食になりました。研究員の希望で玄米ご飯のカレーライスにしました
先日、モリアオガエルの大きいのを捕まえたので、大型水槽内でビオトープを模したものを作りヒルを入れることにしました。
昨年の発表では、小さな水槽に高い密度でヒルとカエルと入れているので、あまりよい実験とは言えない言う指摘があり、今回は、大型水槽(900X280X600cm)に体重測定を済ませたヒル10匹と大きなモリアオガエルを投入しました。13時ころに入れたのですが、15時ころにはカエルを見つけたヒルが背中に取りついています。もう、少し吸血して膨れています。
ヤマビル恐るべしというところでしようか。
このほかのヒルも、ガラスをよじ登り首を振りながらカエルを探しています。
F研究員の観察によると、最初カエルは底の隅にいました。それに気づいたヒルが近づき、3匹が乗りました。カエルは驚いて
振り払おうとしましたが、背中のヒルはしっかりとしがみついていて、飛び跳ねても離れません。そのまま、カラス壁に上ってカエルを追っているそうです。
以前研究員が出した結果と同じ結果になります。
また、楽しみが増えて、頑張って観察します。
とっても忙しい二日間でした。充実していました。つかれました。