第8回 ヤマビルの発育測定 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今日はドキドキの朝を迎えました。

いままで、一匹ごとの成長を記録することはしていなかったのですが、いろいろ研究を進めていく上で成長の様子をきちんと捉えておく必要が出て来ました。

 

それで、先週は6匹のヒルを選んで吸血をさせる前に体重と身長を測り、吸血後に体重を測って、先ず吸血量を調べました。その後、飼育ケースに1匹ずつ入れて脱皮の様子を捉えようとしました。

ヒルも脱皮するのかという研究の答えを探すためです。カメラでもとらえようとラプス撮影をセットしました。

その結果が見れるとあって、慎重に集中してを合言葉に8時半から実験開始です。

 慎重に1番の瓶からヒルを出しました。元気です。

   前回の吸血前の体重は 0.40g 吸血後の体重は、2.17g で、1.77g 吸血していました。

   1週間たって本日の体重は、2.17g で変化なしです。

   身長は、 44→ 48.8 mm で、かなり伸びています。

 6番のビンまで同様に調べました。すると、どのヒルも体重はほとんど変化なしです。ごくわずか減っているものもありました。測定誤差かもしれません。

 身長は全部大きくなっていました。測定誤差を見込んでも1.3倍くらいに伸びています。

そして、ビンの中を慎重に調べたら、ヒルの抜け皮を4つの瓶から見つけました。

抜け皮か瓶から見つからなかったヒルは、今まさに抜けようとしている皮膚が手についてきました。

これは、すごい結果が出たぞ。多くのヒルは、1週間で脱皮しているという証拠をつかんだのです。

すべてのヒルは吸血意欲はなく、またすぐ苔の下にもぐっていきました。つまり、現段階では満腹ということです。

 

1時間程度で終わる予定だったのが、3時間近くかかりました。

現段階では吸血された血は体重増加ではなく、身長が伸びるエネルギーとして使われたと考えられます。

 

まだまだ、仮説の段階まで行ってないけれど、研究に値すると思う。来週から楽しみだ。

サンプルを一杯作って確かめていこう。

 

 

 

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