第3-4回は、ヒルに吸血させるプロジェクト | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

ヒル研の現在の研究では、沢山の吸血したヒルが必要です。

今年も、ご支援いただいている方から鶏をお借りして、大量のヤマビルに吸血させます。

そのヒルを捕りに山に出掛けます。

いつものヒル捕り場に来ました。わんさかと出で来ることはありませんでした。

しかし、息を吹きかけ足で落ち葉を払うと、その中からヒルが顔を出します。

それを見つけるのが上手なのは、今度入会したE研究員です。ビックリするほど視力が良く、足で蹴飛ばした表土の中からヒルを次々見つけます。多分動体視力がいいのだろうと思います。頼もしい戦力です。

大きいものに限定して採集しました。20匹ほど捕りました。今日は暖かくなるという予報でしたが、朝から時雨ていたりして地温は17℃でした。ぼちぼちヒルが出てくるという温度ですから、手ですくうほどはいません。

登山道を少し上がったところまで調べてみましたが、一匹も見つかりませんでした。

知らぬ間に足にヒルがとりついていたので、そのまま吸血させることにしました。約1時間ほど吸わせました。

そうしたらポロリととれたので、飼育瓶に入れて観察することにしました。

ヒルを外した後は、水道水で洗って圧迫止血をした後救急絆創膏で押さえて止血しました。キズ口の写真はうまく撮れませんでした。

午後から鶏を借りに行って、いよいよ吸血開始です。

経験から一度に吸血させるには10匹程度がいいので、とりあえず前回捕って来た田光のヒルを使って今年の吸血開始です。

その中の一番大きくなったヒルを撮影用ケースに移しました。24時間連続撮影してその間の様子を調べようとしています。

 

夕方から、7年間ヒル研に籍を置いて頑張ってきたU研究員が来てくれて、OBとして参加

料理名はヒル研スペシャルディナーです。

とっても美味しく、みんなお替りをして食べていました。こちそうさまでした。

 

2日目は、朝から雨模様でしたが、続きの吸血をさせました。今回も10匹吸血です。

去年から水槽に入れて越冬させていたヒルに吸血させました。半年ぶりにご馳走にありつけたヒルは嬉しそうに(?)吸血していました。見る見るうちに太ってきました。吸い終えたヒルは、元の水槽に戻しました。

更に午後にも吸血させて今回の研究準備作業は終了です。まだ、もう少し足りないので、次回も吸血作業をする予定です。

 

今回は単純作業ばかりで退屈でしたが、みんなよく頑張りました。お疲れさま。