三重生物研究発表会 無事終了 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

毎年、2月に行われる三重生物研究発表会でヒル研の今年の総まとめになります。

今年は、小中の部3名と高校の部1名の計4名が参加させていただきました。

例年になくたくさんの発表申し込みがあり、発表時間を厳格に守るようにとのことで、鉄道ダイヤのようなスケジュール管理でした。発表時間の合図のベルも重みがありました。

どの発表者も制限時間内で発表できるように準備していて、21本の発表もほぼダイヤ通り発表できました。スゴイ協力体制でした。

 

小中の部は、例年通り5本の発表でした。

S研究員が、ヒルはどのようにしてヒトを見つけるのかという発表です。

ヒトとヒルの関係を、熱、二酸化炭素、臭い、震動で確かめていく発表で、2年がかりの研究でした。うまくヒトとヒルの関係を説明できて、教育委員会賞をいただきました。

M研究員のカエルの血を吸うヤマビルとその拡散についてという発表は、先日まで拡散の部分の説明が分かりにくく表現に悩んでいましたが、何とか先輩のH研究員の先行研究とリンクさせることができて

博物館長賞をいただきました。

F研究員は、ヒルって脱皮する?という先輩の実験のお手伝いをしていて小さな変化に気づいての発表でした。

まだ見つけてから数カ月しかたっておらず、研究の中心は来年度ということもあり、よく分かりませんという説明がいくつかありました。今後の研究が期待たれますが、自分が見つけたんだという感動を体いっぱい表現していました。中日新聞社賞をいただきました。

 

高校の部は、今年は16本もの発表でした。12分間の持ち時間を10分にしてほしいという連絡が1カ月ほど前にあり、みんないろいろ苦労したのだろうと思います。

ヒル研からは、U研究員がヒルのライフサイクルの研究というテーマで、命の繋がりの部分を産卵動画を撮影したことにより解明できた発表でした。

植物や鳥などをテーマにしているものがほとんどの中、ヒルの生態を発表しているのはとてもユニークでした。三重テレビ賞をいただきました。U研究員の7年間のヒルの記録の集大成です。とても立派な発表でした。

 

どの発表者も他人からやれと命じられたものでもなく、自然に興味を持って研究してきたものをみんなに聞いてもらいました。

終っての集合写真は、どの子も達成感を感じた素敵な顔をしていました。

最後に審査員講評で、今日はとても楽しかった。来年も呼んでいただけるなら私もこの会に参加させてもらって、この先がどのようになったのかを是非聞きたい、と言われました。それだけレベルの高い発表会だったということです。

がんばれ、みんな!!!  ヒル研も頑張るよ!!!