房総の炭焼き翁からのプレゼント | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

ブロクぐのコメントに房総の炭焼きと名乗られる翁から、投稿がありました。

数回のやり取りで、お勤めを定年で終えられて房総の地で炭焼きを趣味でやっておられるとのこと。

その時、木酢酸が沢山とれるのでそれを蒸留してアロマのようにしておられるそうです。

これをヒル対策に使えないか試してみてほしいというご提案でした。

 

最近、房総にもヒルが出没するようになりシカなどが運んできているようだとおっしゃっておられました。そのヒル対策に役立たないかと思い連絡しました、ということで、サンプルを送っていただきました。

木酢酸の匂いがします。すぐ実験したいのですが、子ども研究員は今オフシーズンで当分研究所にはやって来ません。

先日集まったた時に、来年度これを使ってヒル捕りのデータをとってみようかと提案したら、乗り気だったので研究候補としました。

 

研究所の近くでもみ殻を燻製にして田畑にまいて虫よけにしている農家の人がいます。この農法は、昔からのものでどんな化学薬品よりも安心して使えて効果もあると言っておられます。私も少しいただいて葉物野菜の苗の横に振りかけておきました。確かに、虫の被害は少ないように思います。

 

その農家のおじさんが、過日役場の人を連れて山に行かれたそうです。1時間余りの土地の境の見分だったようです。駐車場に戻って来て足下を見たら、役場の若者3人は足首に数匹ずつヒルを付けていたそうです。もう既に吸血されて逃げられた傷跡があったようです。靴下も真っ赤になるような出血もあったようです。でも、この農家のおじさんは、全くヒルに取りつかれなかったという話をしてくれました。同じところを同じように歩いているのに、ヒルが寄ってこなかったということです。服装は燻炭を作るときに着ている作業服だったそうです。

この情報は、とても貴重なものです。燻炭と木炭、どちらも製造原理に於いて同じものなので、何か素晴らしいヒントをいただいたように思えます。来年の研究の一つになりそうです。

房総の炭焼き翁さん、隣の燻炭を作る農家のおじさん、ありがとうございす。