夏休み最後の追い込み 第35〜37回ヒル研 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

もう泣いても笑っても夏休みは、ほぼ終わり。夏休み中にという思いは、焦りに変っています。

 

残っているのは、吸血ビルの解剖です。研究発表用に解剖動画欲しいので、第35回の午前中は、解剖撮影会になりました。

何人かが集まってくる予定でしたが、体調不良やら所用やらで集まったのは2人だけ。仕方がないので、キャストになったり撮影技師になったりと、一人何役かをこなしました。4時間ばかりの格闘でした。

 

嗉嚢を切り出したり、生殖器を切り出したり、脱皮するヒルの皮を剥がしたり、とそれぞれのめあてに従って交代で解剖してその動画を撮りました。

なかなか上手に切れていました。

とくに、M研究員のメスさばきは相当なもので、うまく嗉嚢を残してお腹の皮だけ切っていました。たっぷり吸血している嗉嚢の中は、ペースト状の血液がたまっていて、注射器で抜いたりメスで切ったりしていました。

また、脱皮しかけたヒルの皮をうまく剥がすことができて撮影記録できたと喜んでいたのもつかの間、ボタンを押し間違えてカメラが回っていなくて、残念。当分撮れない映像なのでみんなが悔しがりました。逃した魚は大きいですね。

 

休憩がてらに外に出て野外テーブルに座って、ふと下を見ると、なんと去年種飛ばしをした所にスイカが生えていて、よく見ると小さな実が2つも付いていました。去年も今頃すいかを見つけたのですが、今年も10月には食べられそうです。

猿やカラスに見つからないように、さっそくガードしました。

 

そのあと、3日間は自由研究の作品作りになりました。いろいろ書きたいことが出て来て、ページ制限がある中、図表を調整してページ合わせをしていました。

2泊目に完成したF研究員。なかなか力作になりました。学校用と藤原岳自然科学館用の二冊も作っちゃいました。

体調をこじらせたが、1泊して何とかみんなに追いついたS研究員。学校用は既に完成していて、今日は藤原岳自然科学館用のものが完成しました。

これらは、藤原岳自然科学館の作品展に並びます。力作です。

そのあと、先日撮影した動画を活用して研究発表をします。そのためにパワーポイントを駆使して自分のいいたいことをまとめていました。

この方も、ほぼ完成して互いの読み合わせをする段階まできました。今年は、沢山対外的に発表の機会をいただたので、この力は付いていると思います。9月の頭の研究会でゴーサインが出そうですね。

 

M研究員も進んでいるのですが、スケッチブックを忘れてきたので自宅作業となりました。作品の中身は点検済みで、印刷して持ち帰っています。新しい考え方を発表するようです。

 

何か慌ただしい月末でしたが、何とか予定していたところに追いつけました。発表会が楽しみです。みんなよく頑張ってますよ。