6/28日に撮影できた産卵動画。泡が首付近から盛んに出ていた。
U研究員は、泡が出て来たのは口ではなく首の所なので、穴があるはずである。今までは、外観を観察していてもそれらしきものは見つからなかった。顕微鏡で拡大しなからその穴を見つけたい、と言っていた。
U研究員から、都合がついたので今日行きますという連絡が入り、みんなは自分の原稿を書く予定を調整して一緒に解剖実習することにしました。
さすがU研究員はベテランなので、顕微鏡の前に座るとすぐ観察が始まりました。
吸血したけれど、産卵はしてないヒルを使って解剖です。と言っても、切り開くのではなくお腹側を丁寧に顕微鏡で観察し穴をまず探します。ところが、沢山血を吸っているからか、とても力が強く、なかなかお腹を上向けてベッドに寝てくれません。
仕方がないので、両端をピンで固定することにしました。これも暴れられて大変でした。
後ろの吸盤だけ固定して、前の吸盤を張り付けようとしたとき、偶然おとなしくお腹を見せてくれました。その時撮れた写真です。穴がありました。
それが膣の部分なのか知りたくて、ピンを刺して調べてみました。特に何もないので切ってみることになりました。
切ったら、黒色の小さな球が出て来ました。
午後になり、3匹目の解剖に挑戦です。
今度は、F研究員が執刀しました。最近解剖の腕を上げてきました。
午前中に見つけた穴の部分を中心に解剖していきました。
U研究員に指導を受けながら切る場所を決めていました。
膣の付近を切っていた時また、午前と同じ球を見つけました。切り取って比べてみても、同じでした。多分これは睾丸だろうと思います。ヒルは睾丸を8個持っていると、解剖の本に書いてあました。
そのあと、M研究員が嗉嚢を残すような解剖を丁寧にしていました。すると、あの穴の付近を切り進んだ時、膣または子宮を見つけました。というより、原型を留めたまま解剖に成功しました。なかなかの技術です。
下の写真、中央下の左斜め向いて延びているヒルのような形のものが膣と思われます。延びた先があの穴の所に続いています。
朝から6時間、みっちり解剖演習に終わりました。U研究員は、自分のレポートをまとめるために、自宅に帰りました。宿泊組は、その後ずっと発表会用の原稿を書いていました。
頑張っています。明日は、S研究員が来ます。
今日は、神経を集中し、とても疲れました。