宿泊組は、先輩たちが来るのをそわそわしながら待っていました。4個目の産卵の撮影カメラを封切りするからです。
今日の作業はヒルに吸血させて、その間に動画チェックをすることになっていました。まず、みんなで鶏にヒルを付けました。
また、5週間後に卵を産んでくれる予定です。鶏もしっかり協力してくれていて、みんなで大事にしながら吸血させてもらっています。
その間に、T研究員とボランティアのY君とで、10000枚ほどある写真の中から、産卵の瞬間が写ってないかを探す気の遠くなるような仕事をしてもらいました。1時間ほどたったころ、「あった!」という声が聞こえてきました。
やっと撮れた。よかったあ。右下の隅を見て下さい。アップしてみると、こんな感じです。
中央から右下隅に伸びているのがヒルです。その中ほどに丸い球が写っていますが、それが最初に出て来たものです。
以前から予想していたように膣から噴出物として下界に出されます。
やがてその周りにドンドン泡状の噴出物が絡まっていきます。カラーでないので見にくいですが、もう1cm以上の泡が
絡みついています。(右下角)
最後、親ビルが卵塊から離れていきます。時刻表示の00:41の00の所に卵塊の下から出できています。
この間、17日の23:27:49に始まり、18日の00:43:40の役1時間半のドラマです。
明け方、いつも産んでいるという話を信じてT研究員とG君は18日朝5時ごろから順に遡って、なんと日をまたいだ時にうまれた痕跡を見つけてくれました。スゴイ集中力です。
この写真は、15秒のタイムラプス撮影をしたので、動画編集ソフトを使って動画にしてくれました。
カラーではないしアップでもないので、少々残念な写真になっていますが、先ずはこれでいいのだ。大成功大成功と、みんなの苦労を慰めるかのようにT研究員の振る舞いが、私の心に刺さりました。成長したなあ。
3台仕掛けたカメラの中の、一番古いタイプの防犯カメラがこの仕事をしてくれました。先日購入した赤外線ライトの支援を受けてのことです。
動画は載せられませんが、その途中の映像を掲載して世界初の快挙の報告とします。
これで終わりではありませんので、もっといい写真を撮って確認していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。