今年の研究の柱⑴------産卵の写真を撮る | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

例年より早く始まったヒル研の活動。やっと通常の活動になりました。

 

今年の研究の柱に、産卵の瞬間の写真を撮るというのがあります。やっと準備完了して実験に入りました。

5月14日 藤原で捕ったヒルの中で大きい物6匹を鶏から吸血させました。

今年は撮影のしやすさを考えて、100均で見つけたプラスティックケースを飼育箱にしました。

これだとを蓋を開けずに、カメラをセットして連続撮影ができるので、都合がいいと考えました。

今後も入れていくことにしてひとケース、マックス3匹で飼うことにしました。

入れたヒルは早速苔の下に潜っていきました。

 

4日後苔の中からでてきて元気な姿を見せてくれました。

ところが一つのケースの隅に、出血の跡がありました。

どうしたのかなと苔を取り除くと

下半身の方から出血しているヒルを見つけました。下血のようです。

転がっているヒルも3匹ほどいて、転がっています。

下血のヒルを葬ってあげよう触ったら、なんと生きていました。この写真の膨れた方が上半身なのですが、ニューと伸びて動きました。今回の出血は下半身からの出血です。

これは、下半身なので嗉嚢盲管の血液が出たものです。お腹がパンクしたとは思えないので、肛門から排泄されたと考えられます。この先、生きて行けるかどうか調べたいので、別の飼育箱を用意して残すことにしました。

 

また、別のケースには、子豚のようなヒルが休んでいました。

これは、とても面白い写真なのですが、上半身と下半身の境にくびれが入っています向って右側が上半身ですが、そこは嗉嚢と呼ばれる血液を貯める袋が入っていて、それが膨れていることを示しています。左側2/3くらいは嗉嚢盲管という組織で、血液を蓄える袋がはいっています。この体格がどのように変化していくか楽しみです。

これらのケースに、5/21に新しく吸血させたヒルを4匹同居させました。

 

産卵予定日は、去年までのデータによると 3~5週間というデータがありますので、その頃に焦点を合わせてカメラをセットします。今年は、是非撮影に成功したいと思います。

 

時々、リポとします。お楽しみに