先日の朝6時半ころ、突然メッセンジャーのチャランという音がした。すぐ、確認するといつもいろいろヒルを捕って送ってくださっているHさんからだった。
9時ころに寄りますという内容だった。
突然のことで全く予期してなかったので、驚いた。ヒル研研究所を10時に開けるので、ちょっとゆっくり来てくださいと返信して、取るものも取らずに研究所に向かった。
厳しい寒さなので暖房を入れて10時に間に合わすことができて、Hさんを迎えることができた。
Hさんには8月にT大の演習林までヒル捕りに行ってもらい、送ってくださった。大変なご苦労をおかけした。お蔭でヤマビルの選好性の実験が始められた。おそらくそのことを気にかけて、近くを通られたので立ち寄ってくださったのだろうと思う。子どもたちの様子を気にかけてくださっている。ありがたいことである。
その研究成果は、この夏はちょうどコロナの感染拡大時期だったので、思うように実験ができず、すっきりした結果が出ていない。ヤマビルによる土壌の選好性なしという結論に現段階ではなっている、と報告した。致し方ないことだとご理解いただいた。
いつも、ネットでいろいろお世話になっているHさんと対面でお話しできて、不思議な仲間意識が湧いてきた。
夏になって研究員がいるときに再度訪問して下さることを約束できた。また、仕事でヒルの多い所によく行くので、サンプルを採って送ってあげるのでいつでも連絡してくださてい、という暖かいご支援のことばを頂いた。
Hさんは、午後から大事な用があるからと、2時間余りの滞在で急いで研究所を離れられた。ありがとうございました。
そして、今日もう一人Rさんが研究所を訪ねてくださった。彼女は、FB上にヤマビル伝道師と自らを呼び盛んに活躍しておられる。大変積極的な大学生なので、多くの仲間を持ちいろいろなイベントも企画されている。ご存知の方も多いだろう。
彼女は、前日昆虫食の幼虫採集に1日野原で頑張ったそうだ。その帰りに近くに来たからと、研究所に立ち寄ってくださったのだが、嬉しい話である。
話は子どもヤマビル研究会の子どもたちのことで盛り上がった。今まで研究員がいろいろ発表してきた動画を一緒に見ながら、子どもたちの様子を知ってもらった。是非子どもたちと一緒にいろいろ活動してみたいということで、再度お越しいただくことを約束した。
Rさんは、卒論にヤマビルを選んでいて、その一端を聞かせてもらった。また、屋久島にヒルを捕りに行った帰りに空港でなかなか飛行機に乗せてもらえなかった話を聞かせてもらった。大変だったようだ。
アッという間に夕方になり、東京まで帰るということなので、ローカル線の駅まで見送った。5時間ほどの滞在だった。楽しかった。
次来てもらうときは、この楽しみを子ども研究員にも味わってもらいたい。
この1週間に、普段はネットでしかやり取りしていない研究者と対面でヒルの話ができたことはとても嬉しかった。そして、若返ることができた。私はやはりアナログ人間のようで、SNSだけでは満たされないものを持っているようだ。対面でこそ感じあえる何かがきっとあると思っている。
Hさん、Rさん楽しい時間をありがとう。