本年度も終盤になり、残すはあと2つの大きな行事となりました。
その一つが2月4日に三重県総合博物館ミエムで開催された発表会です。
小中生の部では、7名のエントリーがあり、ヒル研からは3名出ました。
M研究員がトップバッターでした。「ヒルはカエルの血を吸っている」というテーマで、今まで先輩たちの取り組みをさらに発展させる発表でした。M研究員は今年ヒル研に入ったばかりで、コロナで少なくなった研究日の中で頑張った成果を発表しました。
三重テレビ賞を受けました。講評で審査員の先生もヒルがカエルの血を吸うことは知りませんでした。でも、発表の過程でカエルが死んでいくことを余り強調するような発表にならないようにしてほしいというご指導を頂きました。
一人飛んで3番目にH研究員の「ヤマビルによる土壌の選好性の研究」というテーマで発表しました。会場に着いてもパワーポイントの修正をしていましたが、H研究員自身もスッキリしないまま発表の時間が来てしまいました。いろいろ実験に悪条件が絡んだもののたくさんのデータの整理ができてなかったことは、反省すべきこととなりました。講評でもそのことが指摘されました。でも、着眼点は面白いので今後頑張って研究を続けてほしいということで、三重生物教育会奨励賞を頂きました。
ヒル研に入り6年間研究発表を続けているのは、U研究員です。三重生物の中で最近は誰もこのような記録を持つ子はいないのです。たいがいは1年だけとか2年続けて位なのですが、U研究員はヤマビルの秘密という大テーマでずっと発表しているのです。これだけでもすごいことだと思います。
今回は、その集大成として「ヒルの卵と卵塊の研究」ということで、今まで見ることができなかったヒルから卵塊が産まれてくるところに集中した発表でした。中でも、産卵直前のヒルを解剖して体内で卵のもとになるものを見つけたり、産まれてきた卵を解剖してその中の幼生の居場所を見つけたりと、かなり高度なまだ世界で誰もやってない発見をした発表です。講評では、私たちも知らないことを明らかにしてもらい、これからも頑張ってください言うことでした。三重県教育委員会賞をもらいました。
表彰式になり、一人ずつ表彰されました。
U研究員は発表の締めくくりに「僕は今年でヒル研は終わりです・・・」と言ったのを会長先生が覚えてくださっていて、これからも続けてください。発表にも来てくださいと、賞状を手渡すときに話しかけてもらったようで、感激していました。そして、帰りの車内で、来年もOB会員で続きをやろうかなと言っていました。藤原岳自然科学館の発表の時も同じようなことが起こり、みんなからU研究員が期待されている証となりました。ガンバレU君。
三重生物研究会のみなさんありがとうございました。
今回の発表会で、研究員たちは大きく成長することができたと思います。