9月10日、やっとコロナで閉鎖中の子どもヤマビル研究会が再開できました。
まだ、完全に収束していませんが、感染対策をしっかりして再開することにしました。
1カ月半ぶりになるので、みんな嬉しそうに集まってきました。ダラダラ生活に慣れ親しんだ子は、まだエンジンがかからないようですが、徐々に昔の姿に戻るでしょう。
小学生に見せたいものがあり、裏庭に案内しました。
これは、スイカなのですが、第2回の時にS研究員のお母さんからの差し入れですいかを頂きました。種飛ばしをして遊んでいたのが発芽して、子どもの頭くらいのスイカが3つもなっています。あと2週間くらいしたら食べられるかな、とカラスに見つからないように覆いをして見守ることになりました。思わぬ楽しみがてきました。
小学生の研究員がジョニーさんからプレゼントしてもらったジョニーTシャツを揃って着てきたので、再開記念に1枚シャッターをきりました。
さて、夏休み期間にいろいろ試すことになっていた実験が山積みになっているので、どれから消化しようか悩みました。肝心の中学生が体調を壊して夕方からしか来ないことが分かり、小学生が頑張ることになりました。
実は、休み中に16個のヒルの卵が産まれたのですが、それを飼育観察中にカビのようなものにやられて、死んでしまいました。
糸状菌というカビの一種のようですが、調べてみるとヒルの天敵かも知れないと書かれていました。
というわけで卵は全滅してしい、U研究員がリベンジすると言い出したので、また鶏を借りて来ました。
その鶏が届いていたので、早速吸血をさせました。
1泊で借りて来てあるので、少しでも多く付けようと午前と午後2回に分けて計20匹を吸血させてもらいました。鶏も大変だろうと言いながら首から胸の辺りに勲章の様にヒルをぶら下げてもらいました。
2時間かかりますが、小学生研究員たちはネコやイタチに襲われないように見張りをしながら、吸血の様子の観察です。
なぜか満腹まで吸うヒルは少なく、各回4匹程度がぷくぷくになっるだけでした。まあ、一度落ちたものを吸わせようと思っても吸ってくれないので、飼育瓶に入れることになりました。
16時過ぎにU研究員が到着したころには、2回目の吸血も終わっていて、後片づけと夕食準備ということになっていました。
U研究員がお詫びのしるしにと、夕食のシェフを引き受けてくれました。
時間と食材の都合もあり、ホットプレート料理になりました。なかなかのできばえて、みんな美味しくいただきました。
食後は、かき氷のセットが置いてあったので、今年最後のかき氷パティーをしようということになりました。
さすが、この時期お代わりする子は少なく、今年最後のかき氷を味わっていました。
夜は、結構冷えてきて、エアコンも早くから消してゆっくり休みました。
11日の朝から、小学生組は、再度吸血の担当です。午前午後と2回の吸血です。これで計40匹の吸血をさせたことになりますが、満腹まで吸ったヒルは1/4くらいです。後は、途中で落ちてきたものばかりです。まあ、仕方ないですが、これから数週間の観察期間になります。まだ、暑い日が続くので産卵の期待はしています。
中学生を中心に大きな仕事が待っています。それは、コロナ閉鎖中に各地から送ってもらったヒルが実験を待っているからです。
テーマは、「ヤマビルによる土壌の選好性の研究」です。
これは是非夏休み期間中にやりたかったので、いろいろな所にお願いしていたものが届いているのです。
丹沢のヒル(ヤビツ峠)、千葉のヒル(東大千葉演習林)、石巻市大六天山のヒル(修学旅行で採集)、石巻市金華山のヒル(修学旅行で採集)、これらのヒルが藤原岳の土壌を好むのか御在所岳の土壌を好むのか、自分の生息地域の土壌を好むのかというような組み合わせの中から、何か規則性を見つけようというものです。午前中は、その準備をしました。
遠くからいただいたヒルが死んだりするといけなので実験を急ぎたいのです。午後から、その組み合わせに従って実験スタートです。
ヒル研で新しく作成したヒルの土壌の選好性の実験装置を使います。
中央のくぎりのところにヒルを放します。
どちらに行こうが首を上げて考えているヒルが多く見られます。
30分たって、どちらに何匹いるが探し出してカウントします。
結構うまく隠れるので、10匹入れてあるのですが、探し出すのに大変時間がかかったりします。
今日は、まだ、予備実験の段階なので、何もいえませんが、結構面白そうな結果が出て来ました。
来週から本格的に実験します。
<1週間遅れのアップです、、遅くなってごめんなさい>