昨年度出版した書籍「ヒルは木から落ちてこない」(山と渓谷社)を契機に各地とつながりができました。
一つは、滋賀県朽木の森での連携事業でした。残念ながら、コロナの急拡大でやむなく中止となりました。
もう一つが、3月13日に東北石巻の潮風トレイルとの繫がりです。
その時リモートでフォーラムに登壇した研究員3名とボランティアのG君と私の5人で、現地を訪れたいと考えていました。
最初の予定では、石巻市で小中学生10人ほどを集めてもらい、一緒にヒル捕り大作戦をやろうと考えていました。
それは、なかなか思うようにはいかなかったのですが、修学旅行だけは成功させようといろいろ準備してきました。
そのひとつは、金華山のことです。牡鹿半島の向かいにあるこの小島は標高400m位の島ですが、地質学的には火山島なんです。牡鹿半島は違いますが、なぜかこの島は火山島で花崗岩で成り立っています。
そこにヒルが沢山いる場所があるということで、是非調査に行きたいと思いました。実は、屋久島も火山島でヒルがいるのでよく似た環境として金華山の調査をしてみたいと思いました。
トレイル情報では、牡鹿半島ルートの延長として金華山にもトレイルコースがあり、多くののハイカーがやって来るようです。そこでの被害も報告されているようです。
わたしたちは、みちのく潮風トレイルフォーラムのご縁で、東北地方のヒルの多い所を訪れて鈴鹿山脈と比較したい。ということで、計画を進めました。
石巻のトレイル関係者の皆様のご支援で、8月末に訪問することが決まりました。
なんと、フォーラムに関わっておられたかの中で都合がやりくりできた方が、一緒にヒル調査に同行して下さることになり、情報交換もできるということで連携事業となりました。また、最後の日に名取のトレイルセンターを訪ね、3日間の総括と情報交換をさせていただくことになりました。
出演した3人にとっても、素晴らしい経験と思い出になります。
コロナの合間を縫って、感染しないよう細心の注意を払い実施したいと思います。U研究員にとっては最後のヒル研員です。思い出の修学旅行になればと思います。
みちのくトレイルフォーラムの皆様、よろしくお願いします。
2022.03.13のフォーラムの様子が、YouTubeでご覧いただけます。