産卵シーンの撮影に挑戦 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

6/4〜7/10の間、毎週鶏から吸血させて産卵の準備をしていました。その結果、7/22から産卵を始まり今までで15個の卵が産まれました。(31日調べてない瓶で2個産んでいました)

 

30日の朝、産卵の可能性がある瓶があと3瓶あるので、今迄の経験から算出した予定日を7/30日の朝と想定して、29日の深夜からU研究員とボランティアG君とで徹夜撮影を試みました。


カメラを23時ころセットして、動画を撮れるようにしました。

ただ、このカメラは30分で一度終了するので、再度シャッターを押さないといけません。仮眠しながらシャッター番をしてUとgの二人がしてくれました。

でも、結局生まれることはなく瓶の中をむなしく映していました。

 

30日朝から交代でT研究員が来る形になり、入れ替わりにU研究員は一度自宅に戻って休むことになりました。

 

昨夜のフィルムを点検していたら、面白いことに気付きました。じっとしていて動くことがないように見えているヒルが、早送りをしているとピクピク動き、周期的に前の方に押し出すような動きをしているのが分かりました。これは何かのヒントだと思いました。いま、動画を整理しています。

 

この日の夕方から高級カメラを持っている人が助っ人に来てくれて、セットしました。2台も持って来てくれたので、部屋が一杯になりました。

10時間動画撮影ができる代物なのです。ワクワクしながら、手伝いました。

みんな集まってきて、アングルを調整したり苔の位置を変えたりしました。

一番可能性の高い瓶を選びカメラの下に置きました。明日の朝までに産卵してくれたら、その様子が写るはずです。

ねらっているのは、このヒルです。

瓶にへばりついているのですが、このま産んでくれたらバッチリです。

深夜24時きっかりにシャッターか押され、撮影が始まったので、私とカメラマンさんはカメラの横で仮眠です。

TとGは、リビングで休むことにしました。

朝まで、3度確認に起きましたが、残念ながらこんな感じのままでした。

もう一台のカメラの下も、こんな感じでした。

先が白くなっていて今にも産まれそうですが、また明日かな・・・・・

 

そんなこんなで、産卵動画は撮れずじまいに終わりました。どっと疲れが出て朝食後寝ることにしました。

昼前に、他の瓶を点検していたら、全くマークしてなかった瓶で2個の卵がみつかりました。皮肉ですね。

 

コロナの感染拡大の中、研究室が小さく密になるので、今日は小学生研究員は参加停止にしました。本当はこの感動を味合わせてやりたいのですが、健康・安全第一です。