やっと卵(卵塊)が産まれました | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今朝見つけました。ヒルの卵塊です。透き通っていて高カラットのダイヤですね。

 

随分長くかかりました。6/4に最初の吸血を始めて、途中で鶏に吸血先を変えて7/10日まで鶏の血を吸わせていました。

吸ったヒルは約60匹。その中で10匹位は死んでいきました。もうだめかと、あきらめていた矢先の今朝でした。

 

コロナの感染拡大で、また去年のようになるのかと塞ぎ込んでしまうところでしたが、明るいニュースとなり皆に知らせています。

 

最初の瓶に産んであった場所は、苔と砂の間です。苔をめくったら、コロンと産んでありました。

このヒルは、7/2日にニワトリから吸血させたものです。ということは、産まれたのが7/22の朝ですから20日で産まれています。

一昨年私たちが産ませたときは5週間かかっていました。すごい差があるようです。

母親はこのヒルです。まだ、もう少し産みそうなので、観察を続けます。

よく質問を受けるので卵塊のサイズをノギスで測定しました。

 

周りのヒダの直径が12.3mmです。約1cmですね。

 

次の瓶は、7/10日に藤原のヒル捕り場にでヒルを捕っていて吸血済みの大きなヒルをK研究員が2匹も見つけました。もう、先の方の色が変わっていて、今にも産みそうでした。それで、大事に観察していたら、今朝産んでありました。

これは、1匹が2個産んだものです。親は、まだ産みそうな気配で苔の中でじっとしています。

 

これらの卵塊を、観察ケースに移し替えました。

シャーレに布を敷いて少し苔を保湿剤として入れてあります。固定するようには産んでないので、息を吹きかければ転がっていきます。この中から幼生が出て来るのを待ちたいと思います。

卵塊から幼生が、今までの経験だと20日ほどで出て来ます。それを見逃さないようにしたいと思います。また、生まれたての幼生の姿を写真におさめたいと思います。

 

ひとまずほっとしました。まだ、8/10日くらいまでは、産卵の可能性がほかの瓶でもあるので、しっかり見ていきたいと思います。