カエル VS ヒルは、ヒルの圧勝!! | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

6/11からヒルとカエルのバトルを実験していました。

元気な時のカエルですが、連日ヒルの攻撃に遭い仲間が何匹か昇天して行きました。

そのたびに入れ替えたのですが、7/5.両方のケースともすべてカエルが昇天して、ストックもなくなりました。

これ以上実験を繰り返すのはカエルにとって申し訳ないので、勝敗を決することにしました。
 

   カエル VS ヒルのバトルは、ヒルの圧勝!!

 

【解説】

18×10×14cmの昆虫飼育ケースにカエル1匹とヒル2匹、もう1ケースにはカエル2匹とヒル4匹入れてありました。約3週間で合計6匹のカエルが昇天しました。

カエルはミミズを餌にすることもあり、ヒルもカエルに食べられるのではないかと思いましたが、そんなことは全くありません。一緒にケースに入れた途端、あごや手足の水かきにヒルがとりついていきます。カエルのお腹にも吸いついています。この様なことが続くと、カエルはどんどん痩せていき、最後は足の太もも付近から吸血されて昇天となるようです。死体を調べているとまたの内側辺りのキズが多いです。

新しく捉えた元気なカエルを入れても、あえなくダウンするので、ヒルの圧勝と判断しました。

今年使ったカエルは、トノサマガエルとアマガエルでした。垂直移動の少ないトノサマガエルが先に標的になりました。アマガエルは最後まで頑張っていましたが、応援に入ったアマガエルともども一夜でやれたようです。

 

 

一方、勝者のヒルはといえば、底に敷き詰めてあるミズゴケの中で、悠々としています。かなり太くなりました。適齢期ではないので、産卵の期待はできませんが、少なくとも栄養補給は出来たでしょう。

満腹のようで、息を吹きかけても出て来ません。

週末に子ども研究員が来たら、詳しく調べます。

 

とにかく、このヒル VS カエルの実験は、これでひとまず完了とします。

次回は、もう一段高いレベルの研究になるでしょう。