小学生会員は、入会してヒル研の活動をいろいろやっています。実験の操作を先輩と一緒にやったり傍で見ていたりと、参加はしていますがなかなか自分のものとはなりません。記録が大事だと言っても、その実感はなかなかつかめません。
今日は半日ばかり時間が空いたので、自分の力で発表原稿を作る練習をすることにしました。
発表に必要な項目は,題、研究の動機、研究目的・・・・・などを順序良く書いていく話をしました。そして、6/11〜今日まで飼育箱でヤマビルとカエルを一緒に入れて、実験観察を続けています。なかなか、みんなのノートも必要なデータは記入されずに、カエルが死んだ、としか書かれていないのですね。私が助言したりしたときは、その部分だけ書いてあるという始末。これでは、中々ノートの意味も伝わらない。思い切って発表原稿を自分力で書くという場を設けてみました。時間は2時間、休憩を挟んでその後模擬発表会をする。ということにしました。
実は、子どもヤマビル研究会がとても大事にしていることの一つに、発表するということを掲げています。
生き物の命を1年間に1000近くも頂いて研究しています。ですから、そのまとめや成果をきちんと出すことが命の尊さに対するお返しだ、と言い聞かせています。
ヒルの命を頂いて、私はこんなことがわかり、賢くなりました。そして、みんなのお役に立てるようにお知らせをしています。これを具体的にしたものが、研究発表です。夏休みの自由研究でも、どこかの発表会でもいいので、とにかくしてきたことをまとめることが大事です。
ということで、8時40分から10時40分まで、自分の発表原稿原稿をつくりました。隣の子も違う視点で書いていて、別々の原稿が出来上がります。
中学生は、その間夏休みに出掛ける滋賀県朽木の森の研修計画を作りました。
11時になったので、発表会をすることにしました。お辞儀のしかたを含めて厳しくチェックしていきました。
トップバッタは、抽選で4年生のS研究員です。
生れて初めての経験で緊張していましたが、何とか発表らしくできました。中学生審査員が鋭い
2年目なのでややゆとりがありました。中学生審査員から、話の流れはよくわかる。しかし、終始原稿を見ていて話しが伝わらないと指摘されていました。
ジョニーさんからもらったTシャツがとてもよく似合うF君です。原稿は片手にもって、時々見る程度で、頑張って発表しました。
中学生審査員から、これはとてもよく分かる。中身も整理されて、テーマも話したいことと一致している。聞き手がイメージしながら聞くことが出来る話し方だ、と大変ほめてもらいました。
最後は6年生のU研究員です。プレッシャーがかかって、いつもの表情ではなかったですね。
さすが6年生で、柱立てもじょうずにできていて流れも分かり易く、このまま頑張ってくださいと最高評価をもらっていました。あとは、この筋書きのなかに肉付けをして膨らませていくと完成ですね、と経験者からの評価は素晴らしかったです。
小学生は、みんなそれぞれ頑張っていました。これから何度もこのような場を設けて鍛えていきます。
それより私がびっくりして嬉しかったのは、中学生研究員の成長です。小学生の発表を聞いて的確に指摘をして指導していく姿でした。なんの打ち合わせもなく、突然発表を聞いていた中学生を指名したのです。でも、彼らは自分経験を活かしながら後輩を育てていきたいという強い気持ちで、頑張って話してくれました。その講評といい指導といい、大人が真似をしないといけないような愛に包まれた言い方で、話したことです。この中学生の成長ぶりは、本当に素晴らしいものです。これは、大感激です。梅雨空の鬱陶しさを一気に吹き飛ばしてくれました。
みんなよく頑張っている。ありがとう。とてもいい気持ちです。