新会員初めての合宿研2日目 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

朝、「先生、おはようございます」という声で目が覚めました。時計を見るとまだ5時。私を起こしに来たのは新会員の4年生S君だった。まだ、早いからもっと寝てなさいと言って、私は横になりました。

でも、ゴソゴソ音がするので見に行くと、着替えを済ませてシュラフを片づけていました。未だ、5時半です。それなら、朝の手伝いをさせようと、そのまま外に連れ出しました。

朝食に使う食材を畑に取りに行きました。ホウレンソウです。6人分とって、研究所に戻ると起こさなくてもみんな起きてきました。おりこうさんです。

夏の朝食は、たいていシリアルとウインナーという組み合わせです。もちろん朝取りのホウレンソウも付いています。

K研究員が2年目なので、食事前のショートスピーチの見本をすることになり、突然のことでビビりながら責任を果たしていました。

食事後少し休憩をしてU研究員の到着を待ちました。しかし、予定時刻に電話があり、今日は欠席するということでした。

 

それでは、小学生ばかりでやらないといけなくなり、順に作業手順を丁寧に話しながらまずは吸血のセットからです。

昨日もらってきたシカの血液を、吸血用トレーに入れてヒルをその中に放します。今まで違うところは、解凍血液にすぐヒルを付けていたので、どうも嫌がっているという観察結果から、血液の入っている瓶を順番に手で持って体温付近まで温めました。

おおきいヒルを選んで取り出すのが大変です。この瓶の中は、田光で捕ったヒルです。先週この瓶に入れた時は、そこら中で交接シーンがあり、精子の交換は十分できていると思います。

吸血用トレーに入れて、ちょっと血の位置を教えてやったら、吸血を開始しました。

1時間くらいで、ふっくらと太り、トレーに入れていた血もほとんどなくなり確かに飲みました。

産卵用の飼育瓶に3匹ずつ移して、3セット作りました。

これで5週間くらい経ったときが楽しみです。

 

昼食を済ませて、午後は京大ヤクザル調査隊の半谷先生から教えてもらった「ヒルは御在所と藤原のどちらが好きか」の実験装置をつくりました。私が、先月水槽のガラスを割ってしまったので、1から作り直しになりました。みんな初めてのことなので、逆に新鮮さがあってよかったかなと思っています。

ボランティアのG君が用事で帰ったので、写真を撮り忘れてしまいました。

今回は、装置の中のヒルの数は20匹限定ですることになっています。きちんと数えて入れました。1週間後に、装置から全部出して、どちらがおおいかを調べることになっています。

 

今日は、初心者ばかりで実験を進めました。うまくいくと自信になるのですが……、

まあ、初心者としては今日は合格点かな。

 

新会員は合宿研究は初めてのことで、上手に生活していました。この調子で慣れていくと、研究にもっと集中できるとおもいます。途中、ジョニーさんの来訪があり、ヒル下がりのジョニーのキャンペーンのTシャツをもらって、嬉しそうに着ていました。これから、ヒル研の日はこれを着て来ることになります。どんな光景になるかな。次回をお楽しみに。