ヒル研で育った子は、今どのような進路になっているのかと、よく質問を受けます。
子どもヤマビル研究会にはスーパサイエンススクールに通うような超優秀な子がいる訳ではありません。
ごく普通の子どもたちです。
蛇を見つけたら棒をもって追いかけたり、ゴキブリを見て震い上がったり・・・・。
ヒル研には、学校のような成績のスケールはありません。だから、子どもたちを序列付けすることは出来ません。どの子も、得意不得意があり、お互いに尊重し合っています。そして、一緒に活動していく中で〇〇名人、〇〇専門家、〇〇博士が生れていきます。
「ヒル研には指導者はいません。誰もが対等の研究者です」
そんな風土の中で、子どもたちは研究を続けてきました。そして、知らず知らずの間に主体性を身に付け、自分の力で伸びて行くようです。
第1期のヒル研の保護者の方が、アマゾンのリビューに載せてくださいました。紹介します。
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POOPOO
5つ星のうち5.0 当時の謎???が解けた!!
2022年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒル研初期メンバーの保護者です。
子供たちが土日の活動を終え、帰りの車で、ヒル研での研究活動を興奮しながら話す姿を思い出しました。
親は口を出さない・見学禁止、子供の自主性を尊重することが、徹底されていたので、中で何が起こっていたのかは、子供たちの話から想像するのみ。
『ヒルなんて当たり前すぎて今更何を研究するの?』と正直思いましたが、子供の話を聞くうちに、『ヒルの生態は、わからないことだらけ』ということを知りました。
この本を読んで、当時外からは見えなかった活動内容、子供たちが好奇心を膨らませていく様子、世紀の大発見、常識だと思っていることが実はそうでないなど、目頭を熱くしながら拝読しました。
樋口先生をはじめ、ジョニーさん、自然の家スタッフの皆さんが、いつもニコニコしながら子供たちに寄り添った結果が、素晴らしい活動になった理由だと思います。
当時の悪ガキ3人は、みんな、大学・大学院で、サイエンスやテクノロジーを専攻し頑張っています。
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本の中で、一番最初にヒルにやられて吸血のモデルになった子、食塩水濃度にこだわり2.7%が生存限界であることを突き止めた執念の子が、この子たちです。
その裏には、保護者の方の温かいご支援があったのですね。ありがとうございました。