昨夜、ラインがあり、しっかり試験勉強が出来たので、少し士官が出来たので、必死ぶりにヒル研を訪ねます、というものだった。
みんなから〇〇名人と呼ばれていたO君からでした。高校生になり、中間試験の時期なんですね。
みんなには、夜伝えるのは内緒にして、今朝を迎えました。
約束通り、8時半きっかりに大入道はあらわれました。解剖名人O君を知っているのは二人だけだけれど、話や本の中で何度も出てくるので、みんなにとっては親しみがありました。自己紹介のあと、今日の活動に加わってもらいました。
かれは、高校生になりヒル研が懐かしく、何度も来たいというリクエストを入れてくれていました。試験期間に入っている今日、半日でもいいので、とやって来てくれました。さすが先輩という風格と落ち着きがあり、みんなの活動をじっと見守っていました。
最初の活動は、屋久島ビルの観察と世話です。
藤原岳自然科学館の作品展に出品してある講評欄に、データ整理についてのご指導をいただいていたので、観察方法を変更しようという話合いから始めました。花崗岩と石灰岩とどちらが好きかという実験で、息を吹きかけ出て来るヒルの数を数えて一覧表にしているのですが、何時も出て来るとは限らないので、その合計は投入数と合いません。理由の一つにガラス壁に登っているヒルは、どちらから来たのか分からないので、カウントしてなかったり、葉の裏で休んでいるヒルもいるのです。
これらを調べようとすると、毎日葉の裏まで総点検となり、ヒルの棲み処に悪影響を及ぼすので、今後、1週間単位で調べることにしました。
今日の、ヤクビルの選択結果は、ほぼ1:1でした。これは、屋久島ビルの特徴のようなんです。
そのあと、来週の研究発表の練習をしました。O先輩も、何度も経験しているので、その経験からアドバイスをもらいました。よく分かるとほめてもらって、自信を付けていました。
午後からは、地域のお年寄りのお宅から、庭の畑にヒルが出るという字用法があり、JA三重北から見に来てほしいという依頼がありました。
下見の時は、晴れていたせいもあってヒルの確認はできませんでしたが、今日は小雨の中の調査だったので、沢山発見出来ました。30分くらいで30匹捕まえました。これだけ手たら、おばあさんは、畑でヒルにやられると言われるはずです。
今日は、地域の方にいいお役にたてたと思います。いいお返しが出来たと思います。今後JAさんと協力して昼の調査や被害低減に頑張っていけたらと思います。
帰ってから、T研究員は来年度から血液の入手が更に困難になるので、猟師さんにお願いして動物の血液をとってもらう準備をしました。血液を固まらなくする薬品をこ瓶にいれて、それを猟師さんにお願いすることにしています。
チョット化学者になった気分を味わいました。一言もしゃべらずに集中する姿はさすがですね。
ただ、直接動物から吸わせるのではないので、うまく卵を産むかどうかはわかりません。やってみないと分かりません、というのが研究の面白さでもあるのですね。