「ヒルは木から落ちて来ない」/山と渓谷社
地域の課外活動でヤマビルの研究をした子供達の実践記録です。
学校の授業とは全く異質な、自分の目で確かめて様々な試行錯誤を繰り返しながら真実に迫る、という科学的手法を小学生から中学生の子供達が何年にも渡って続けた結果、常識を覆す発見をする、というちょっと痛快なお話が軽妙な筆致綴られています。
面白いのは、活動を見守る大人達も子供のやる事と知らんぷりする事なく、必要に応じて手を差し伸べたりする内に、次第に関わる大人も増えて、遂にはこの本の出版にまで至る変遷や、子供達の中にも、様々な得意分野を持つ子達が現れて貢献したり、将来有望な子が育っていったりする様子です。
学校の授業でも、こんな体験ができないものか?そんな課題も見えてきてちょっと考えさせる面もあります。
痛快な冒険記にも匹敵するお話です。子供達や教育関係者はもちろん、虫が嫌いな人でも楽しめると思いますので多くの人にお勧めです。
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素敵なレビューありがとうございました。わたしたちも、学校の「朝読」、「読書感想文の課題図書」などでご推薦いただけたら、大変うれしいです。
どうぞ、みなさん読んでください。そして、お子様やお孫さんにも、是非薦めてください。