屋久島からヒルが届く | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

感染拡大が続く中、今までの研究を取りまとめて作品展示会に出すことになりました。

三重県も、感染急拡大がとまらず非常事態宣言発令の要請がなされました。

でも、作品展は待ってくれないので、研究員は個別に研究所に来て密にならないようにして、進めることとしました。

今日は、Y研究員が来て頑張っています。

今年は、みんながタブレットを持つ時代になったので、ワードを使って作成することにしました。

編集作業がとても楽で、手書きの時とは比べ物にならないスピードで、原稿が出来上がっていきます。

 

玄関のチャイムが鳴り出てみると、クール宅急便のお兄さんが、箱を持ってきてくれました。1日遅れで、屋久島からのヒルが届きました。

ヤクザル調査隊の皆さんが、お忙しい研究の合間に、みんなで協力してヒルを集めてくださったものです。

早速箱の中を見ると飼育ケースが2個きちんと入れてもらってあり、中にヒルが入っていました。

クール便で送ってもらったのですが。屋久島を出発したのが21日昼。いなべ市の子どもヤマビル研究会に到着したのが24日の昼という3日間の長旅でした。その間、しっかり冷やしてもらっていたので、ヒルも冬が来たと錯覚したのでしょう。じっとしていました。

私達にとっては、これから実験で頑張ってもらわないといけないので、急に温めるとよくないと思い、部屋の中で徐々に慣らしていきました。

数時間経つと、徐々に動きはジル増した。何匹生きているのかは、子どもたちと一緒に確認したいと思います。

 

後片付けをしようと箱をもちあげると、何とみなさんの暖かいメッセージが書いてありました。

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読みにくいかもしれませんが、ボールペンで がんばれ と書かれていました。感激しました。

ヤクザル調査のみなさんの熱い思いが伝わってきました。これは、何としても、今年の実験をまとめ上げないといけないと気持ちを引き締めました。

ヤクザル調査隊の皆さん、ありがとうございました。

コロナ感染拡大中ですが、来れる研究員だけ集まって、日曜日にヤクビルを御在所と藤原のどちらが好きかのテスト装置に入れます。

今まで藤原のヒルも、御在所のヒルも丹沢のヒルも、藤原側に多く集まりました。つまり、石灰岩質を好むという結論です。水質を調べても、ph>7となり、弱アルカリ土壌が生活しやすいという結論に至っています。

さて、ヤクビルではどのような結果になるのか楽しみです。研究員の予想では、石灰の方に行くよと言っています。自信ありげです。