第16回ヒル研は、短縮で | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

金曜日の夜のニュースをみて、びっくりしてみんなにヒル研変更の連絡を回しました。

取材が入ることになっていたので、それをキャンセル。お世話になった方に本を届けることにしていたのですが、それもキャンセル。

二日間の内容をぎゅっと詰めて、1日の研究日としました。

午前中は継続観察の世話、午後は研究のまとめ制作に取り掛かることにしました。

 

まず最初は、7/3に吸血させて今日まで約8週間目、産卵の兆候が見られないので、飼育ケースをぶっちゃけて、ヒルがどんな状態なのかの確認をします。

バットの中に飼育瓶をひっくり返しながら、あのたっぷり吸血したヒルはどうなっているのかを調べました。

吸血させたのは、30匹。3匹ずつ10瓶作って産卵を期待しました。

途中で全滅したのが1瓶、吸血意欲旺盛で出て来たヒルが2匹ありましたが、今回調べたら、もう一瓶全滅していました。

体形

吸血したときとほとんど変わらない体形もありましたが、ほとんどはお尻の膨れた体形です。

そのなかで、体の前方の色が変わっているヒルがいます。Y研究員は、これはヒルが卵をおなかの中に入れているのだと言います。

その答えを知りたいので、これを解剖することにしていたのですが、今日は時間がないのでまた次回に延期となりました。

もうほとんどのヒルは、吸血意欲を持っていて指や手に近づいてきます。吸血した血は、体の栄養分になったのでしょう。

産卵は見られなかったけれど、一覧表に記入して、研究発表の資料にします。

 

次に、御在所と藤原のヒルの多さの違いを調べる実験のチェックをしました。

いま、御在所で捕ったヒルがいれてあるのですが、最近息を吹きかけてもほとんど出て来なくなり、どうなっているのか調べました。

出会い

入れてある葉の裏まで丁寧に調べていくと、休んでいるヒルに何匹も出会いました。それにしても、入れた総数より少ないので、砂の中まで丁寧に調べました。花崗岩の砂にはもぐっていませんでしたが、石灰岩の方は2匹見つかりました。

あとは、暑さのせいで昇天したのだろうと思います。もしかすると、ダニかもしれません。

でも、中にいたヒルを比べてみると、やはり藤原の石灰岩の方に沢山いました。

出したついでに、もう一度、丹沢のヒルをこの装置に入れることにしました。ヒルの交換です。

ここまで、終って、12時になり、昼食タイムとなりました。

 

午後は、まとめの書き方やはじめにの部分を書き始めました。

スゴく急いだ一日でした。4時ころにダウンする研究員も出ました。疲れました。でも、達成感はあります。

 

追伸、これを書いていてテレビはコロナの感染拡大を報道しています。三重県は、何と427人にもなりました。昨日より可なり増えています。合宿にしなくてよかったと、ホッとしています。早くなくなれ、武漢コロナ。